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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】清少納言第一段「春はあけぼの」。何故春はあけぼのが一番いいのか。

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ドナルド・キーン「「清少納言二回正式結婚、宮中男性と関係。枕草子に情事部分」、「冬の夜のいみじう寒きに、おもふ人とうづもれ伏して聞くに、鐘の音の、ただ物の底なるやうに聞ゆる、いとをかし」
2019-02-03 08:512


ドナルド・キーンは一九二二年生まれ。米国の日本文学者。・日本学者。

ドナルド・キーンは「日本の「随筆」とよばれるジャンルで、きらめくような才気煥発ぶりを発揮している作品といえば、誰もが清少納言の『枕草子』をあげるだろう」と高い評価を与えている。

そして、清少納言の個人について、「清少納言は少なくとも二回は正式に結婚しているが、それ以外にも、宮中の何人かの男性と関係を持っていた。枕草子には自分の情事にふれる部分がある」として、「冬の夜のいみじう寒きに、おもふ人とうづもれ伏して聞くに、鐘の音の、ただ物の底なるやうに聞ゆる、いとをかし」の部分を引用している。

「冬の寒さのなか、二人で埋もれ伏して鐘の音を聞き、逢瀬を楽しむのがおもしろい」である。ここで『枕の草子』の有名な第一段を見てみよう。「冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。」、上の「冬の夜に」を重ねると、特別の意味合いが出てくる。

それを「春はあけぼの。やうやう白くなり行、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる」と結び付けてみよう。これは「逢い引き」歌ではないか。ドナルド・キーンの示唆に誘われて調べると、同じ説を五味文彦・元東大教授がとられている。キーンは「時代が下がり、武士が支配階級にのしあがると、清少納言のような考えは好ましくないと排斥され、男女間の平等も儒者によって否定された」と書いているが合点がいく。儒者は「退廃文学」を理解していたのであろう。
第一段、傍に通い夫がいると思って、第一段を読んでみて下さい。
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は夜。 月の頃はさらなり。 闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。 雨など降るもをかし。

秋は夕暮れ。 夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、
二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。 日入り果てて、風のおと、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

冬はつとめて。 雪の降りたるは言ふべきにもあらず、 霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、
火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白い灰がちになりてわろし

コメント(2)

私も、この「枕草子」が好きです。
おそらく、なんの楽しみもなかった、平安の時代の、やんごとなき階級の人々は、秘め事が
一番のお遊びであったことは、想像にかたくありません。
竹取物語などの、多くの寓話も、それを象徴しているといわれていますね。
>>[1]

古典文学には、ゆったりとした味わいがありますよね。

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