2018年3月刊行の『溥儀及其時代、満州建築特集』(PUYI THE LAST EMPEROR & TIMES,偽満皇宮博物院・長春溥儀研究会編集)によると、戦前の日本建築学会新京支部編集の「満州建築概説(歴史編)」(翻訳)、丸田氏の寄稿文「清水組が関与した満州建築」(翻訳)などが掲載されているほか、周波工事主任による宮廷建築の詳細な修復工事報告「偽満皇宮博物院絹煕楼、同徳殿保護修繕工事綜述」が掲載されている。丸田氏は、皇宮博物院の建築顧問として2016年3月からから2017年8月の間7度にわたって現場指導を行い、その豊富な経験に裏打ちされた高度な技術指導は、報告書の中でも高く評価されている。また、修復工事が完了した同徳殿の2階には大型パネル展示で修復工事の過程が詳しく解説されており、その中には氏の現場指導の写真が大きく掲げられている。