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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】「本州」は沖縄にどの様に対峙してきたのか

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【孫崎享のつぶやき】
沖縄と昭和天皇、マッカーサー指令部政治顧問シーボルトの報告「天皇の顧問、寺崎英成氏が来訪。寺崎氏は、米国が沖縄の軍事占領を継続するよう天皇が希望している、天皇は沖縄の米国軍事占領は、二五年ないし五〇年なされるべきだと考えている」
2018-09-20 07:51


沖縄知事選が進行中です。
 この中、「本州」は沖縄にどの様に対峙してきたでしょうか。
 私の『戦後史の正体』から沖縄と昭和天皇を引用します。

 **********************************

終戦後、寺崎英成は一九四七年二月に宮内省御用掛(通訳)に任命され、昭和天皇とマッカーサー元帥との会見の通訳も数回つとめます。
しかし寺崎英成はたんなる通訳ではありませんでした。彼は妻グエンがGHQのフェラーズ准将の遠縁であったこともあって、GHQと太いパイプをもつようになりました。そして昭和天皇と米軍のあいだで、意思疎通をはかる役目もまかされることになったのです。『昭和天皇独白録』のなかで入江侍従長は寺崎英成のことを「〔現在〕日本で一番重要な仕事をしている」とまでいっています。
彼は占領軍のなかでマッカーサーの「軍事秘書」の職にあったフェラーズや、外交局長のアチソンなどと、ほぼ毎日のように会っています。また日本側では昭和天皇へ拝謁するだけでなく、首相、外相らとも連絡をとっています。
この寺崎英成は、片山内閣時代の一九四七年九月に、昭和天皇のきわめて重要なメッセージを米側に送ったことで知られています。
「マッカーサー元帥のための覚書(一九四七年九月二〇日)
             (マッカーサー指令部政治顧問シーボルト)

 天皇の顧問、寺崎英成氏が、沖縄の将来に関する天皇の考えを私に伝える目的で、時日をあらかじめ約束したうえで訪ねてきた。

 寺崎氏は、米国が沖縄その他の琉球諸島の軍事占領を継続するよう天皇が希望していると、言明した。(略)
さらに天皇は、沖縄(および必要とされる他の諸島)に対する米国の軍事占領は、日本に主権を残したままでの長期租借――二五年ないし五〇年、あるいはそれ以上――の擬制(フィクション)にもとづいてなされるべきだと考えている」

 一九七九年、進藤栄一・筑波大学助教授(当時)が米国の公文書館からこの文書を発掘し、雑誌『世界』に「分割された領土」という論文を書きました。この文書は「本土と沖縄の本来あるべき関係」、そして「戦後憲法のもとでの天皇のあり方」を問ううえで、きわめて重要な基礎資料です。

 人間、不思議なもので関心をもつと接点が生まれてくるものです。最近、私は何度か進藤教授と会う機会をもちました。進藤教授は昭和天皇の政治関与という、戦後史そのものをくつがえすような歴史的事実を発掘・発表したのですから、本来、大変な反応があってよいはずです。憲法学者や政治学者、さらには新聞、雑誌は、この論文について大論争をくりひろげなければおかしい。そこで、
「当時の反響はどうでしたか。大変だったでしょう」
と聞いたところ、進藤教授は、
「それが日本の新聞や学界は、まったくの黙殺でした」
といわれました。
「不都合な事実には反論しない。あたかもそれがなんの意味も持たないように黙殺する」
それが戦後の日本のメディアや学会の典型的な対応なのです。

===

コメント(2)

その進藤教授の言のような状態がが、いまだに継続している、日本なのですね。

情けないですね。

非占領根性というか。お上には逆らえないという考え方なのか?

とにかく、沖縄差別ですね。
>>[1]

明治からの日本は戦争と侵略で国が破綻、
それからいったんは立ち直り
一気に戦前・戦時中にころげおちている、
そんな状態ですよね。

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