藤田は「20世紀西欧で活動した最も重要な画家(He has been called "the most important Japanese artist working in the West during the 20th century)と呼ばれている。 先ず、本展覧会の最大は。「藤田の代名詞ともいえる「乳白色の下地」による裸婦の代表作」の作品群である。ここにはニーム美術館(仏)、ブラッセル、ポンピドー・センター(仏)ジュネーブ等の作品がある。 女性像では1921年の「座る女」(個人蔵)は迫力があります。 「風景画」:評価が出て、需要の高い作品と、本人が描きたい、ないし模索中の作品には違いがあり、後者の方が共鳴する物が多い。例えば、ピカソでは「青の時代」である。 藤田の「風景画」もこの範疇に入るのでないか。 作品番号110「風景(名古屋美術館蔵)、1918年モジリアーニ等と旅行した時の作品) 作品番号111「十字架の見える風景」」(岐阜美術館蔵)は静寂な風景の中に十字架をいれており、売却のみを意図して書いたものではないであろう。 作品番号10「ドランブル街の中庭」カタログ解説