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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【色平哲郎氏】『フェイクの情報が横行する中、情報の受け手には真贋を見極める力が求められる』 146 「食と健康」情報の真偽を知るための好著

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【色平哲郎氏】『フェイクの情報が横行する中、情報の受け手には真贋を見極める力が求められる』
146 「食と健康」情報の真偽を知るための好著
日経メディカル 2018年7月27日 色平哲郎

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/irohira/201807/557162.html

最近、何が本当で何が嘘か分からない話が、そこらじゅうに溢れている。アメリカの大
統領は、都合の悪い報道がなされるたびに「フェイクニュースだ」とつぶやく。国内の
政治や社会のニュースを見ても、いったいどこまでが真実なのかと考えさせられること
が多い。

フェイクの情報が横行する中、情報の受け手には真贋を見極める力が求められるが、む
しろ世の中全体で、与えられた情報を、根拠を確かめずに鵜呑みにする傾向が強まって
いるように見える。一例を挙げると、テレビ番組でナントカが体にいいとタレントがの
たまうと、たちまちスーパーでその食品が売り切れる。「夏バテには豚肉、ビタミンB1
」が良いと喧伝されれば、毎日「豚しゃぶサラダ」ばかり食べる人が現れる。今こそ、
科学的根拠を示した情報が必要とされる。

そこで、疫学データの観点から「食と健康」の真実について書かれた好著をご紹介した
い。『佐々木敏のデータ栄養学のすすめ 氾濫し混乱する「食と健康」の情報を整理す
る』(女子栄養大学出版部)という、今年2月に発行された書籍だ。

著者である東京大学大学院医学系研究科の佐々木敏教授は、日本人が健康を維持するた
めに摂取すべき栄養素とその量を示したガイドライン「日本人の食事摂取基準」(厚生
労働省)の策定において中心的役割を担っている。その一方、大学院生らの運営による
東京栄養疫学勉強会の世話人・講師も務める、日本の栄養疫学界のリーダーである。

この本では、豊富な調査と科学的知見を駆使し、巷に流布する様々な情報を見事に整理
している。たとえば、前述の「夏バテには豚肉、ビタミンB1」について、実験を通して
解明する。

まず日本人の成人男女392人に合計4日間にわたって食べたものを全て丁寧に記録しても
らい、ビタミンB1の摂取量を計算。その結果、96%は十分にビタミンB1を摂取していた
。残り4%の人も、食べ物をほとんど食べられないといった状態でない限り、ビタミンB
1の深刻な欠乏とはいえなかった。佐々木教授によれば、「夏バテには豚肉、ビタミンB
1」がこんなに広まったのは「ナゾ」だという。

「すぐに対策が必要なほどビタミンB1が足りない人は、現代の日本ではきわめてまれだ
と推定されます。さらに、ビタミンB1の摂取量が少ない人は夏バテになりやすいとか、
ビタミンB1をたくさんとれば夏バテが改善するといった研究報告もほとんどありません
。もちろん、それだけでやせるわけでもありません」

佐々木教授はこう指摘した上で、「豚肉にビタミンB1が豊富なのは事実です。けれども
、残念ながら夏バテ対策の切り札ではないようです。食欲が低下しがちな夏場、主菜や
副菜の意味を思いだすきっかけにしてほしい、という意味だと理解しましょう」と結論
付けている(同書p.132)。

これを読んで、頭スッキリ。さぁ、暑い夏もしっかり食べよう。

==


コメント(2)

情報が多すぎて、真贋の見分けがつかないですね。
情報過多・・・
>>[1]

「イイネ」をどうも有難うございます。

>情報過多・・・

たしかに。その森から見分けることも大変ですよね。

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