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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【色平哲郎氏のご紹介】100万人がコレラに感染、人口の3分の1に当たる900万人が餓死に直面

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【色平哲郎氏のご紹介】100万人がコレラに感染、人口の3分の1に当たる900万人が餓死に直面

世界最悪の人道危機 イエメンに潜入取材
特集  久保田弘信(フォトジャーナリスト)

「アラブの春」をきっかけに、内戦が始まって3年が経つイエメン。
100万人がコレラに感染、人口の3分の1に当たる900万人が餓死に直面
しているが、情報が極端に少なく支援も届かない。
日本人として初めて、同国の潜入取材に成功した
フォトジャーナリスト久保田弘信さんのスクープです。

イエメン共和国
面積52・8万平方キロ(日本の約1・4倍)、人口2700万人。
コーヒー・綿花・皮革品が主な産業。
「アラブの春」で2011年にサレハ大統領の独裁政権が退陣し、
ハディが大統領に就任。
2015年にイスラム教フーシ派がサレハ前大統領と共謀し
クーデターを起こして内戦状態に。
ハディ大統領の政府軍はサウジアラビア(スンニ派)の支援を受け、
フーシ派の反政府軍はイラン(シーア派)の支援を受けるなど宗教戦争の様相も


”世界最悪の人道危機”とまで言われるのに、
イエメンに対する国際社会の関心は薄い。
中東といえばシリアやイラクが注目され、イエメンが報道されることは
ほとんどなく、何が起きているかそもそも知られていない。

外務省は同国全域を退避勧告エリアに指定。
取材には大きな危険が伴うが、日本のメディアで発表できる保障はどこにもなく、
正直ためらった。
しかし、病気や飢え、寒さで命を失う子どもが多いと聞き取材を決意。
ジャーナリストが現地へ行き現状を伝えなければ支援も始まらない。

目指したのは国内避難民が暮らすキャンプ。
キャンプは反政府軍の拠点・首都サナアの近くにあり、
政府軍が支配する周辺地域を縦断しなければならない。
敵の支配地域から出てきたジャーナリストは拘束や殺害の危険性もある。

僕は中東を何度も取材しており、現地に友人も多い。
その中の1人に同行してもらい、できるだけ安全なルートを計画した。
まずはイエメン中央部で政府軍が支配するサユーンへ。
人々の生活は普通に見えたが、軍のチェックポイントでは銃を持った
兵士が通過する車をチェック。
内戦の影響でガソリンが手に入らず、ガソリンスタンドには長蛇の列ができていた。

サユーンを後にしてサナアを目指す。
政府軍によるチェックポイントの数が格段に増え、
あと少しでサナアに到着する場所まで来て南下、
道なき道を大きく迂回しなければならなかった。

首都サナアで出会った少女

サナアは2500年以上の歴史を持ち、世界最古の街と言われる。
旧市街は世界遺産に登録されている。

その一角に瓦礫と化した地域が。
サウジアラビアからのミサイルで攻撃された跡だ。
近くに軍事施設はなく、住民は
「大きな電波塔があるから、間違えて空爆されたんじゃないか」と言う。

破壊された家を撮影していると、1人の少女が出て来た。
子どもたちは普通、笑顔で僕に寄ってきて写真を撮ってほしいとせがむ。
しかし、少女は一切話さず、ただ強い瞳で僕のカメラの前に立った。
その瞳はまるで「私たちが受けた悲劇を伝えて」と言っているようだった。

サナアでは頻繁に停電が起きる。
水不足も深刻で、街中に給水車両がやって来て水を配る。
「内戦下でもこんなサービスがあってすごいね」と友人に話すと、
「あれは有料で水を販売しているんだ」と教えてくれた。
お金がない人は水すらも手に入れることができないのか。

心優しきイエメンの人々

街の中心部を歩いていると、路上で朝食を食べている集団に出会った。
作っていたのは石鍋で作るイエメンの伝統料理サルタ。
多少生活に余裕がある人が食材を買い、
それをみんなで分け合って食べているようだ。

「撮影させてもらっていいですか」と聞くと
「いいよ。でも撮影より一緒に食べていきなさい」と輪に入れてくれた。
「朝食は済ませましたし結構です」と辞退したが、
「いいから食べなさい」とナンを渡され、一緒にサルタをいただいた。

貴重な食事を日本人の僕にも分けてくれる心優しいイエメン人。
中東はどの国も日本人が大好きで歓迎してくれる。
その中でもイエメン人の優しさは群を抜いている。

時折、サウジアラビアのミサイルが飛んでくるが、
サナアの治安は比較的落ち着いている。
学校も再会しているが、内戦による物価高で子どもたちも働かざるを得ず、
学校に通える子どもは少ない。

荒地に並ぶ手作りテント

サナアから60キロほど、荒地に350の手作りテントが並ぶ
国内避難民キャンプがある。
サウジアラビアとの国境に近いサアダなどの激戦地から避難して
きた人たちが住む。

国連の支援が半年に一度あるだけで、他は一切ない。
「ロシアと日本のNGOが調査に来て写真を撮って行ったけれど、
一度も支援に来てくれない」と言われた。
治安を考えると支援は不可能という判断だったのかもしれない。
しかし、国外に難民として避難することもできない人々こそ
支援が必要だと思う。

標高2000メートルの高地で最低気温はマイナスになる避難民キャンプ。
水、食料、医療、防寒具、生活に必要なもの全てが不足している。
僕が訪れた時も、生後6ヶ月と3歳の子が寒さと栄養失調のために
命を落とした。

テントを回って取材していると、子どもたちがずっとついてくる。
大きなカメラも珍しいが、避難生活が続く子どもたちにとって、
久しぶりに好奇心を満たす存在だったのかもしれない。

輝くような笑顔の子どもたちだが、よく見ると彼らの手はひび割れてガサガサ。
鼻水も緑色っぽく感染症の疑いがある。
ホテルの部屋にいても寒さを感じるほどの気候だ。
子どもたちは毎日、震える夜に怯えながら生きている。

避難民との約束


2001年のアフガニスタン戦争でも、紛争地を取材した。
取材で出会った700人近い難民を僕ひとりで支援し、
200万円以上の借金を作ってしまった。
「ジャーナリストの役割は現状を伝えること。
自分が直接支援に乗り出すことは二度としない」と誓った。

しかし、17年の時を経て、再び同じ状況が僕の目の前に現れた。
誰も支援できないのなら、イエメンにパイプを持つ僕がやらざるを得ない。

手作りテントに毛布さえない状態の避難民キャンプでは、
次の冬は越せないだろう。
これ以上罪のない子どもたちが命を落としていくのを見たくない。
僕は
「日本で募金を集め、できる限りの支援をします」
と現地の人に約束した。

世界遺産があちこちに点在し、本来は観光地としても見所が多いイエメン。
僕が訪れた中東の国々の中でも、一番と思えるほどの人懐っこさ。
少しでも早く内戦が終わり、心優しきイエメンの人々が
平和に暮らせる日が来ることを切に願う。


「イエメンの避難民に支援の手を」
支援金振り込み先 ゆうちょ銀行 
店番008 口座番号 普通9812753 クボタヒロノブ

問い合わせは以下のメールへ chobikun5@hotmail.com

ホームページ http://kubotahironobu.blog53.fc2.com

【いつでも元気  MIN-IREN 2018.6】

コメント(1)

サウジの王室関連でない豪商は、ほとんどが、イエメン出身、モスレムの信にザカート(寄進)がある。
サウジとイエメンは、本来親戚、戦争などしないで、仲良くできるはずです。
大国の介入を廃し、サウジと仲良くしてほしい。

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