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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【孫崎享のつぶやき】2018-05-14

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【孫崎享のつぶやき】2018-05-14
現在トランプ政権の安全保障政策は、敵対的政権に対し政権交代を求める群と政策変更を求める群と対立。前者はボルトン。後者はマティス。ボルトンは大統領の支 持を得て、マティスは孤立気味。対イランに完全核兵器廃絶求める。北朝鮮にも多分同様。


 

 A:事実関係NYT紙「イランに関する対立する考えがトランプ政権の新たな力関係を反映(Clashing Views on Iran Reflect a
New Balance of Power in the Cabinet)

1:トランプ大統領がイランとの核合意から撤退する五日前、ポンピオ国務長官は、英、仏、独外交官に,イランとの核合意は多分生き残れれるであろうと述べた。

 ポンピオ国務長官は、五月四日の会議で、イランとの核合意中にある効力の消滅時期(7年から13年)について米・イランの双方は歩み寄れるチャンスがあると述べていた。
 だが、ジョンソン英外相がワシントン訪問を行った五月五日までには、この期待は消えていた。
 ポンピオ国務長官は英外相に対してトランプが合意から撤退するだけではなくて、最も厳しい制裁措置を科すと述べた。トランプの撤退宣言前の数日間の半狂乱的状
況は、大統領がポンピオ、ボルトンというタカ派的人々を政権に導入した後でも、イラン核問題は複雑な、見解を分ける問題であることを示した。

議論がどの様に展開されたかはトランプ政権二年目の安全保障問題の勢力図を与える。
 ボルトンは大統領に対する接触ルートを確保し、論議を統括する能力を持つ影響力のある人物として現れつつある。

 マティス国防長官は核合意からの離脱に反対したが、後半強く主張することを止め、孤立しているようである。タカ派で、元議員、前CIA長官のポンピオは外
交に応分の役割を果たさせようとするポンピオはスイングロールを果たすかもしれない。

 マティスは各敵対的政権(複数)の行動を変えさせようとし、ボルトンは政権そのものを変えようとし、イラン問題はトランプ政権の深刻な亀裂を亀裂を示してい
る。

 ウッドロウ・ウイルソンセンターの副会長で、国際安全保障研究部長であるロバート・リトワック(Robert S. Litwak)は「9・11以降“悪の枢
軸国”に対し、政権交代を求めるか行動変化を求めるかで常に緊張が続いてきたと述べている。

 政権交代を求める人々は、脅威は政権の性格そのものから来るのであり、制裁や軍事的圧力では不十分とみなしていると、リトワック氏は説明する。
 ボルトン氏は十年以上にわたって、テヘランの聖職者政権の転覆を主張してきている。
 ボルトン氏のホワイトハウス入り以前にも、トランプ政権は決してハト派的政権ではなかった。マティス氏は海兵隊司令官当時から、イランに対する恨みを持ってきた。しかし、彼はイラン問題で欧州諸国と見解を異にすることはNATOを弱め、北朝鮮との交渉を複雑なものにすると心配し、イランとの合意離脱に反対した。

 仮に、離脱問題でマティスが戦おうと思っても、どの程度聞き入れられるかは解らない。
ボルトンは国家安全保障委員会を開催することなく、トランプに直接助言してきている。ボルトン氏は大統領と心地よい関係を築いてきている。
 大統領が離脱宣言の時に、大統領の言葉には、最初からこの合意を破棄すべきだと主張していたボルトン氏の影響がある。
 ボルトン氏が力を蓄えるにつれ、マティス氏は孤独な場所に追いやられている。過去二回、マティスはポンピオの前任者ティラーソンと組んで、合意破棄を止めてきた。ボルトンの前任者、マックマスター氏も合意維持を支持していた。ティラーソン、マックマスターが去った後もマティスは離脱反対の立場をとっている。

 将来、ポンピオ氏は、マティスとボルトンの中間にいることになろう。ポンピオ氏は議員時代イラン合意を破棄すべきと主張し、CIA長官時代北朝鮮の政権交代の利点を主張していた。この見解は現在とっていない。

 国務長官になってから、ポンピオ氏は交渉による解決を主張し、欧州の外交関係者に強い印象を与えている。
 ポンピオと欧州との交渉の中で、欧州は大陸間弾道弾の開発制限と、イランの中東での攻勢に立ち向かうことに合意した。
 欧州と米国との協議の中で、イランの核開発は永久に制限されるべきだとの主張によって、この交渉は窮地に陥った。

B:評価

・トランプ政権の政策は安全保障政策、経済政策を含め、めまぐるしく変化している。
・その時々で誰が主たる役割を持つかを注視していく必要がある。
・安全保障政策では、当初、マティス国防長官の発言力が強かった。それに変化があるようである。
・対イラン政策では、核兵器開発を一定年限でなく、永久的に実施することを求めるボルトンが勢力を握り、既存のイラン+安保理五か国・ドイツとの合意から一方的に離脱した。
・このことは「完全、不可逆、検証可能」を求める対北朝鮮交渉にも影響を与えるものとみられる。

コメント(1)

すーちゃんさん

「イイネ」に厚く感謝申し上げます。

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