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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの『トランプ批判本『炎と激怒』は全米で人気、最大ポイントはバノンがドナルド・ジュニアを「売国的」と述べたと記載。バノンとの対立はトランプにマイナス』

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【孫崎享のつぶやき】

トランプ批判本『炎と激怒』は全米で人気、最大ポイントはバノンがドナルド・ジュニアを「売国的」と述べたと記載。トランプ陣営の選挙対策本部長、トランプ政権での首席戦略官を経たバノンとの対立はトランプにマイナス

2018-01-06 10:493



トランプ批判本、「Fire and Fury: Inside the Trump White House(炎と激怒――トランプ政権の内側)」は、多くの書評を見る限り、トランプを観察してきた者にとって驚きのないようではないようだ。しかし、かつてホワイトハウスで首席戦略官であり、その後8月18日ホワイトハウスを去ったスティーブン・バノンがこの本の中で公然と反旗を翻したことによって、この本が注目されている。

A:事実関係:BBC日本は「トランプ氏は「勝って当惑、夫人は悲しい涙」 話題の新著から11の驚き」(転載)

ジャーナリスト、マイケル・ウルフ氏による9日発売の新著「Fire and Fury: Inside the Trump White House(炎と激怒――トランプ政権の内側)」は、ドナルド・トランプ米大統領が当選して「当惑」し、ホワイトハウスを怖い場所だと思っていたと書いている。

元側近のスティーブン・バノン氏が、トランプ氏の長男がロシア人弁護士と面会したのを「売国的」と呼んでいるという内容が3日に明らかになり、大統領がこれに反論するなど、発売前から大きな話題となっている。ウルフ氏は200人以上を取材したと説明し、政権内部の様子を取材するため、トランプ大統領就任以降、ホワイトハウスの執務棟「ウェストウィング」内の「ソファにほぼ専属の場所を」獲得していたと書いている。

一方で、ホワイトハウスのサラ・サンダース報道官はこの著書について、「ホワイトハウスに何のアクセスも影響力もない複数の個人から聞き取った、作り事や誤解を招く話に溢れている」、「下品なタブロイド的でっちあげとしかいいようがない本」と強く非難した。

本の中から11の驚きの内容を、BBCのアンソニー・ザーチャー記者のコメントと共に紹介する(敬称略)。

1. バノンはドナルド・ジュニアを「売国的」と

バノンはドナルド・トランプ・ジュニアが大統領選中の2016年6月に、ヒラリー・クリントンに不利な情報を持つというロシア人弁護士と面会したことについて、「売国的」で「愛国心にもとる」と表現している。

著者によると、バノンは面会について、「選対の幹部3人が、トランプ・タワー25階の会議室で外国政府と、弁護士なしで会うのは良いアイデアだと判断した。弁護士は1人もいなかった。たとえこれが、売国的で非愛国的で最低最悪だと思わなかったとしても、ちなみに自分はそう思ったわけだが、ただちに連邦捜査局(FBI)に連絡すべきだった」と話したという。

インタビューでバノンは、ロシア当局とトランプ陣営の結託をめぐる捜査について、「連中は全国放送でドン・ジュニアを卵みたいにかち割るはずだ」と述べたという。

ザーチャー: わずか数行でバノンは、トランプ・タワーでのあの会談について火消しようとしてきたホワイトハウスのこれまでの取り組みを吹き飛ばした。ホワイトハウスは、会談は重要ではなく、ロバート・ムラー特別検察官の捜査は「魔女狩り」だと一蹴しようとしてきた。しかしバノンは、会談は「最悪」だったと言っている。加えて、もっと許しがたいことに、馬鹿な行為だったと。トランプ家の一員に対する激しく個人的な攻撃なだけに、その影響は痛烈だ。

2. トランプは当選して「当惑」

著書に取り込んだ米誌ニューヨーク・マグ記事で著者は、2016年11月に大統領選に勝った際のトランプ陣営の驚きと、落胆を描いている。

「選挙の夜の午後8時過ぎに、トランプが本当に勝つかもしれないという予想外の流れが確認されて間もなく、ドン・ジュニアは友人に自分の父(ないしは『DJT』と彼は父親を呼ぶわけだが)が、まるで幽霊でも見たかのような様子だったと話した。メラニアは泣いていた。喜びの涙ではない。1時間余りというわずかな間に、状況を面白がっていないわけでもないスティーブ・バノンの目の前で、当惑のトランプは、何が起きているか信じられないトランプに変身し、さらにはとんでもない事態に愕然(がくぜん)としているトランプへと変わった。しかしその後に、最後の変身が起きた。ドナルド・トランプはいきなり、自分は合衆国大統領にふさわしい、大統領としての能力を完全に備えた人間なのだと、信じる人間に変わったのだ」

ザーチャー: 大統領選の夜からトランプ陣営が繰り返してきた当時の様子と、これは決定的に違う。一部の(それほど忠誠心の厚くない)陣営関係者は、敗れてもそれほど手痛い大敗にならないだろうと予想していたが、トランプ自身と側近たちは勝利を確信していた――というのが、従来の陣営の説明だった。「とんでもない事態に愕然としている」トランプなど、筋書にはなかった。

3. トランプは就任式に「怒り」

就任式について著者はこう書いている。「トランプは自分の就任式を楽しまなかった。一流スターがこぞって欠席したと怒り、(就任まで滞在するホワイトハウス隣の)ブレア・ハウスの設備に不満で、目に見えて分かるくらい妻とけんかをしていて、夫人は泣き出す寸前に見えた。新大統領は1日中、周囲の人間が『ゴルフ用の顔』と呼ぶようになった表情を、顔にはりつけていた。腹を立てて、いらつき、背中を丸めて、両腕を振り回し、眉をひそめて、唇をぎゅっと結んでいた」。

これについて、メラニア夫人のステファニー・グリシャム報道官は声明でこれを否定。「トランプ夫人は、夫の大統領選出馬を応援し続けた。むしろ、出馬するようにと促したのが、夫人だった。勝つと確信していたし、勝利をとても喜んでいた」と反論した。

ザーチャー: 就任式で固い無表情のメラニア夫人が、ぎこちない笑顔で夫の目線に応える様子がとらえられたビデオが、当時広く拡散されたが、本のこの描写はビデオの映像に合致する。加えて、なぜ就任式の成功と集まった聴衆の人数に、大統領があれほどこだわったかの説明にもなる。自分は軽んじられたと思い、強い不満をもとに行動していたのだと言える。

4. トランプは友人の妻たちを「追いかける」のが大好きだった

米メディアが入手した本の抜粋によると、トランプは友人の妻たちとの性行為こそ「生きる価値」だと自慢していた。

トランプの友人の言葉として著者ウルフは、「友人の妻を追いかける手順として、『あなたの夫はあなたが思っているような人ではない』と相手の女性を説得するのが常套手段だった」と書いている。

本によると、その一環としてトランプは自分のオフィスで友人と話をしながら、別室でその妻に会話を盗聴させた。そしてわざと、意中の女性の夫にセックスについて軽口をけしかけ、たとえば「まだ奥さんとのセックスがいいのか? どれくらいやるんだ」などと尋ね、相手に何か不適切なことを言わせようとしたという。

5. トランプはホワイトハウスが「怖かった」

ウルフによると、「実際トランプにとって、ホワイトハウスは居心地の悪い、むしろ少し怖い場所だった。自分の寝室にこもり(大統領夫妻が別々の寝室を使うのは、ケネディ政権以来初めてだった)、最初の数日の内にすでにあったテレビに加えて新しく2台のスクリーンを注文した。また、自分の寝室に鍵を取り付けるよう注文し、自分たちが入れなくなるのは困ると主張するシークレット・サービスとしばしやりあった」。

ザーチャー: トランプは大人になってほぼ一貫して、自分のやりたいように暮らしてきた。どんな気まぐれや自己流のやり方も、不動産王としての財産が可能にしてきた。一方のホワイトハウスは、ビル・クリントンがかつて「連邦矯正制度の目玉施設」と呼び、ハリー・トルーマンが「偉大な白い刑務所」と呼んだような場所だ。そのような場所に適応するのは、トランプにとって大変なことだったに違いない。

6.イバンカは大統領を目指している

著者によると、トランプの娘イバンカと夫のジャレッド・クシュナーは、いずれイバンカが大統領選に出馬するかもしれないと合意した。

「リスクとメリットを比較した上で、ジャレッドとイバンカは、知り合い全員のアドバイスに反して、ウェストウィングでの役職を受け入れることにした。2人一緒の決断で、ある意味で、2人一緒の仕事だった。2人は本気で、取り決めを交わしたのだ。もし将来的にその機会が出現すれば、大統領候補に立つのはイバンカの方だと。初の女性米大統領はヒラリー・クリントンではなく、イバンカ・トランプになるのだと。『ジャーバンカ』というバノン発案の呼び名は、今ではホワイトハウスでさかんに使われるようになっていた。そしてそのバノンは、2人の取り決めを知り、とんでもないと愕然とした」

ザーチャー: バノンと「ジャーバンカ」の確執は、秘密ではなく、加えて意外でもなかった。ある意味でこの夫妻はバノンにとって、自分が戦っているものの全て、つまり東海岸エリート主義と生まれながらの特権意識を象徴していた。それにもかかわらず、大統領の家族だからというだけで、2人は大統領に直接話しかけることができたし、どうやら王朝の世襲を期待しているようだ。

7. イバンカは父親の髪形をからかい

著書によると、イバンカは父親の「頭皮後退手術」をからかっていたという。

「(イバンカは)父親から一定の距離を置いて接していた。皮肉な態度をとることさえあった。父親の髪形を他人に向かって、笑いの種にすることもあるくらいだ。どういう仕組みなのかを友人たちによく説明していた。頭頂部はまったくの無毛状態で、頭皮後退手術によって広がりは抑えられており、その周りの前と左右をふわふわと髪が囲んでいる。その髪をぜんぶ中央で寄せ集め、後ろに向かって流し、スプレーで固めているのだという。髪の色は「ジャスト・フォー・メン(男性専用)」という商品によるもので、イバンカはここで笑いを取るために、じっくり長時間つければもっと濃い色になるのだと説明していた。あのオレンジがかった金髪は、トランプの短気のせいなのだと。

ザーチャー: この本の中の逸話で、これがトランプにとって一番不愉快なものかもしれない。そうだったとしても、特に驚かない。大統領は自分の髪を誇りにしている。かつて深夜トーク番組の司会者ジミー・ファロンに、わざわざ髪に触らせて、本物だと立証してみせたくらいだ。ヘアスタイルに支障のないよう、風の日の屋外でトランプは通常、帽子をかぶっている。「アメリカをまた偉大に」の野球帽が登場したのも、そのためだ。あの髪型は、大きなホテルや金メッキのエスカレーターと同様、トランプ・ブランドの一部なのだ。

8. ホワイトハウスは何が優先事項か決めかねた

ケイティー・ウォルシュ副首席補佐官はクシュナー大統領上級顧問に、政権が何を達成したいのか尋ねた。しかし本によると、クシュナーは答えられなかった。

「(ウォルシュは)『大統領が何に注力したいのか、3つだけテーマをください』と強く求めた。『このホワイトハウスの3つの優先事項は何なんですか』と。これ以上はないというくらい最も基本的な質問だった。まともな大統領候補ならば、ペンシルベニア通り1600番地(ホワイトハウスのこと)で暮らし始めるはるか前に、答えを出していているはずだった。しかしトランプ政権発足から6週間後、クシュナーは何も答えられなかった。『そうだね、たぶんその話をした方がいいね』とだけウォルシュに答えた」

ザーチャー: 新政権が軌道に乗るまでにしばらくかかるのは、よくあることだ。トランプの場合、立ち上がりの覚束なさは特に顕著だった。トランプ陣営は、いくつかの明確な政策目標を公約して大統領選を戦った。国境警備の強化、貿易協定の再交渉、幅広い減税、オバマケア撤廃などから、どれを優先するのかは、明らかに難問だった。大統領になったトランプはまず、連邦議会が医療保険改革に着手するのに任せた。これが達成困難な目標だったため、トランプ政権は1年近く、苦労することになった。

9. トランプはルーパート・マードックを尊敬

かつてメディア王、ルーパート・マードックの伝記を発表している著者ウルフは、トランプがいかにニューズ・コープ社の会長を尊敬しているかと書いている。

「次期大統領を訪れると約束していたルーパート・マードックは、予定の時間に遅れていた。ほかの客たちが退出しようとすると、トランプは動揺を募らせながらも、ルーパートはもうすぐ来るからと念を押した。『偉大な人だ、最後の偉人の1人だ。残って会っていかないとだめだ』と。今や自分こそが世界最大の実力者なのだと把握できていないトランプは、今なおメディア王に気に入られようと一生懸命だった。当のマードックはかねてから、トランプを馬鹿げたいかさま師と見下していたのだが」

ザーチャー: 大統領選の最中、トランプ候補は時にマードック所有のフォックス・ニュースと対立し、司会者メギン・ケリーと言い争ったり、出演をボイコットしたり、フォックス中継の予備選討論会に欠席したりした。しかし、トランプ大統領はフォックス・ニュースの一番のファンで、フォックス・ニュースもトランプの就任以来、どこよりも熱心に大統領を支持している。

10.マードックはトランプを「大馬鹿」と呼ぶ

しかし著者によると、マードックはトランプを評価していない。シリコン・バレーの重役たちとトランプが会談した後、大統領がマードックと電話でやりとりした内容について、本にはこう書かれている。

トランプはマードックにこう伝えたという。「あの連中は本当に僕が助けてやらないと。オバマは規制しすぎで、あまり(シリコン・バレーの)味方じゃなかった。僕が助けてあげられる、本当にいい機会だ」。

これに対してマードックは、「ドナルド。今まで8年間、あの連中はオバマをすっかり手なずけていたんだよ。(シリコン・バレーの重役たちこそが)政権を動かしていたようなものだ。君の助けなど、いらないんだよ」と答えたという。

「『H-1Bビザの問題にしてもそうだ。(シリコン・バレー企業は)本当にH-1Bビザが必要なんだ』。一部の移民に入国を認める米国のH-1Bビザを前向きに提供すれば、壁建設や国境封鎖という選挙公約との折り合いが難しくなると、マードックは指摘したのだ。しかしトランプは特に気にかけていない様子で、『なんとかやり方を見つけるよ』とマードックに約束した。電話を切ったマードックは肩をすくめて、『なんてどうしようもない大馬鹿だ』と口にした」

ザーチャー: 移民に反対するトランプの物言いと、実業家としての行動は、時に矛盾している。トランプ経営の会社は往々にして、移民の労働力を必要としているので。次期大統領はここでは、実業家としての感覚で話していたのかもしれない。あるいは、直前に会っていた人たちの意見をおうむ返しに繰り返していただけかもしれない。大統領は直前に会った人たちの発言を繰り返すだけだという批判は、これまでも何度か出ている。

B:評価

 この本が意味があるとすれば、バノンが明確に反トランプの側に立ったことである。

 「大統領選挙の投票を2ヶ月後に控えた2016年8月17日、バノンは大統領選挙の共和党候補であるトランプ陣営の選挙対策本部長に任命される。起用されたのは、バノンの分析力がトランプ、その娘イヴァンカ、娘婿ジャレッド・クシュナーらに信頼されたからとされる。大統領選挙では白人労働者をトランプ陣営に取り込む論拠をトランプ陣営に提供した]。そして既成政治に絶望していた白人労働者層の有権者に焦点を当てた選挙キャンペーン・メッセージを積極的に発信した。」

・バノンはアメリカの保守系ニュースサイトであるブライトバート・ニュースの会長であり、このサイトを使ってトランプ攻撃を展開することが十分可能であり、トランプ対バノン対立はトランプに決して利益にはならない。

コメント(2)

「FIRE&FURY」という題名から、てっきり北朝鮮に向けられたトランプの本かと思いました。
まさか、バロンの言説をもとにした、トランプの暴露本だとは・・・

どこまでが真実かわかりませんが、こんな本が出ること自体、問題ですね。

中間選挙にあきらかに不利ですね。
>>[1]

「イイネ」を有り難うございます。
私はトランプの早期退場を願っています。「日本のトランプ」も・・・

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