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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの野党共闘が出来れば、自民党は200−221議席。立憲民主党候補者の選挙区で共産党立候補降ろさなければ惨憺たる状況。共産は大義のため自己の利益を犠牲にしたと言える。共産と公明の差。

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【孫崎享のつぶやき】

野党共闘が出来れば、自民党は284議席の代わりに200−221議席。立憲民主党候補者の選挙区で共産党立候補降ろさなければ惨憺たる状況。共産は大義(安倍政権の議会完全制覇阻止)のため自己の利益(議席数拡大)を犠牲にしたと言える。共産と公明の差。

2017-10-26 06:593



今回の選挙は自民党の大勝と言われる。自民党は284議席を確保し、国会運営を有利に進められる「絶対安定多数(261議席)」を確保した。自民党公明党の連立政権は三分の二を確保し、憲法改正にむけて動き出せる体制を作った。

だが、この勝利には違和感を感じた。

それは、安倍政権、そして安倍首相の支持率とあまりにかけ離れたものであったからだ。

選挙直前の17日、18日、朝日新聞が行った世論調査で、「安倍首相に今後も首相を続けてほしいか」を聞いたところ、「続けてほしい」34%で、「そうは思わない」が51%と半数にのぼった。同じく、13日から15日まで毎日新聞が行った世論調査では、「衆院選後も安倍首相が首相を続けた方がよいと思うか」に、「よいとは思わない」が47%で、「よいと思う」の37%を上回った。

安倍政権への支持率をみると、上記の朝日新聞では、安倍内閣の支持率は38%(前回40%)、不支持率は40%(同38%)だった。

世論が正確に反映される選挙が行われていれば、安倍首相が退陣に追い込まれる事態すら生じていたのである。

何故こうした乖離が生まれたか。

この現象が生まれる主因は小選挙区制にある。この選挙制度を利用して安倍支持の自民・公明は候補者を一本化している。しかし野党側がこれを十分にできなかった。

朝日新聞は「野党一本化なら63選挙区で勝敗逆転 得票合算の試算」と報じた。野党一本化が実現していれば、自民党の議席は221議席である。憲法改正はおろか、消費税の増税、原発の再稼働も出来なかったろう。毎日新聞は、「野党候補一本化なら−−84選挙区で逆転可能性」とまで書いている。
 野党共闘が出来れば、自民党は284議席の代わりに200−221議席だったのだ。

本当はこうした数字が出てこなければならなかったのだ。
 これを壊したのは前原氏の動きで、彼の罪は大きい。

今回の選挙の今一つの特徴は立憲民主党の大躍進にある。しかし、この躍進の裏には、共産党が自ら、立憲民主党が立候補している区の立候補を取り下げたことがある。もしこれがなければ、立憲民主党の当選は激減し、見るも無残な状況が出た。民主主義を守る戦いが、ある程度の効力を持って、国会で出来る体制が維持できたのも、共産党の大英断のお陰である。

しかし、狭義の利益からは共産党はマイナスを蒙った。もし立憲民主党候補者の選挙区から自主的に候補者を撤退させるという行動がなければ、共産党はこれらの区で自己の主張を行い、当選者は増えていたであろう。

だが日本は今危機的な状況にある。自衛隊を米国の利益のために海外に派遣する態勢が着々と進んでいる。基本的に消費税を増加する分の法人税引き下げが行われ、貧困者の切り捨て政策が促進されている。民主主義の基盤である報道の自由が侵され、日毎に民主義体制が後退している。日本は今まさに、民主主義の危機にある。もし共産党が自己犠牲を行っても民主主義を守る側につくという行動がなければ、民主主義を守る勢力は一気に瓦解していく。

多分党内には批判はあるだろう。しかし、民主主義の為にあえて犠牲も致し方ないとした共産党全体、そして幹部に、一国民として、心からお礼を申し上げたい。

 八木啓代氏が同じテーマで次のコメントを書かれていたので付記する。

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今回、日本共産党は選挙協力に徹して、議席を減らしました。

私はいわゆる日本共産党支持者ではないのですが、それでも、あの戦争時、徹底して戦争反対を貫き、治安維持法下でもっとも弾圧されたのが同党であり、壊滅状態になるほど、たくさんの逮捕者や死者を出されたことぐらいは知っています。

その記憶があるからこそ、いまの気持ち悪い国粋主義や軍靴の音が聞こえてきそうな改憲への動きに危機感を持ち、そのためなら、自らの身を切って、議席を減らしてでも、改憲極右勢力を削ごうとしたのだろう、と思っています。まさに肉を切らせて骨を断つ。

そういう意味では、お見事でした。

ちなみに、この戦時中、やはり激烈に弾圧されたのは、いわゆる新宗教、創価学会です。その記憶から、いまは徹底して権力に擦り寄り、その一部となることで、保身をはかるというのが、いまの創価学会=公明党の立ち位置です。

同じ弾圧体験を受けて、180度違う対応というのは興味深いことですが、イジメを受けたから、それをなくそうとする人もいれば、自分がイジメる側になることでイジメられないようにしようとする人だっているので、歴史的には珍しいことではありません。

ただ、この21世紀のこの日に、提灯行列みたいなものが東京に出現したということ、そして、それに対して、かつて同じく激しく弾圧されたふたつの組織による政党、共産党と公明党が、まさに真逆のアプローチをしているその姿と、そして、その一方で、新宿駅前で繰り広げられた、雨の中の群衆の姿。
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