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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの【本の紹介『ウォークス』(左右社、4500円)(『エコノミスト』9月5日号紹介「歩く人々の歴史に触れて知的そぞろ歩きを楽しむ】

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【本の紹介『ウォークス』(左右社、4500円)(『エコノミスト』9月5日号紹介「歩く人々の歴史に触れて知的そぞろ歩きを楽しむ】

孫崎享のつぶやき
2017-09-13 07:556



私はジョギングを約45年続けてきた。過労か、足の親指の周辺に異常をきたし、今はジョギングを中断し、皇居周辺を歩いている。急にウオーキングに関心が出た所で、ソルネット著『ウォークス』(左右社、4500円)に出合った。ソルネットは雑誌「ウトネ・リーダー」誌が「貴方の世界を変える25人の思索家」に選んだことがある。

 この本は517頁もある。

 彼女は指摘する。「徒歩移動はいつでも、目を楽しませ、目に入るものについて考えることを楽しみながら、新奇なものを既知の世界へ回収していく活動だ」この本もそういう本だ。目的地に早急にたどり着くつくことを求めていない。徒歩にまつわる様々な現象を紹介している。

徒歩に向かう動機にはいろいろある。通常、健康との関係で、徒歩が評価される。英国の貴族は徒歩を行うために英国式庭園を造り、領地を拡大した。他方英国では、産業革命後、都市の人々は劣悪な環境の中で生活する。そのはけ口として労働者が日曜日山野に脱出した。

 巡礼がある。巡礼者にとって歩くことは行で、しばしば旅路の困難さを歓迎する。市民的抵抗という米国の伝統を行進で表すこともある。

 ゲインズバラの『朝の散』や『東海道五十三次』への言及もある。

 速度という至上価値の下では徒歩に価値はない。雲を眺める、そぞろ歩きをする。そういうことに価値を見出す人がいたら、この本で知的なウインドーショッピングをし、知的なそぞろ歩きを楽しめるだろう。なにせ、517頁。見渡すものは山のようにある。

コメント(2)

確かに、私も散歩やノルディックウオーキングを楽しんでます。自分では、そこまでの効用をかをがえていませんでした。
>>[1]

「イイネ」に厚く感謝申し上げます。

私も見習いたい、そう思います。

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