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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの《ゾルゲはソ連のスパイだ。それは事実。だが日本への実害は、実はない。東條が近衛追い落としに使った大冤罪事件だ。問題はその時の担当検事井本台吉、布施健は戦後検事総長。井本は砂川事件の担当検事。》

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《ゾルゲはソ連のスパイだ。それは事実。だが日本への実害は、実はない。東條が近衛追い落としに使った大冤罪事件だ。問題はその時の担当検事井本台吉、布施健は戦後検事総長。井本は砂川事件の担当検事。》
《砂川事件、伊達裁判官による米軍の日本中流違憲判決に対する最高裁での裁判の時の担当検事が井本台吉である。そしてこの裁判の判決が、今日の集団的自衛権を支える法的根拠として使われた。ゾルゲ事件は単なる戦前の事件ではない。》(以上本文中より)
 
【孫崎享のつぶやき】
【『日米開戦へのスパイ』(7月発売予定)、ゾルゲはソ連のスパイだ。それは事実。だが日本への実害は、実はない。東條が近衛追い落としに使った大冤罪事件だ。問題はその時の担当検事井本台吉、布施健は戦後検事総長。井本は砂川事件の担当検事。】
2017-06-11 07:55
ゾルゲはソ連のスパイであった。それは事実である。尾崎等が協力した。それは事実である。では彼等の活動で日本に実害を与えたか。それは全くない。一般に「ゾルゲは関東軍がソ連極東に侵入しないことを連絡した。これでソ連は極東軍を西に展開でき、モスクワ陥落を防いだ。大変な功績があった」とあるが、ゾルゲ等が関東軍がソ連の攻撃がないと報告できたのは9月以降、ソ連は8月中旬以前に、極東軍を西部戦線に投入する決定をしており、ゾルゲ情報は関係ない。
 では何故ゾルゲ等が捕まったのか。
 近衛首相を追い落とすためである。開戦に反対する近衛を、追い落とし、東条が首相の座に就くためである。尾崎秀実は近衛の側近と言われ、彼がソ連のスパイであれば、近衛内閣はもたない。それがゾルゲ事件の本質である。
 それで次の人々が死等の被害を受けた。
 ゾルゲ 死刑(1944年11月7日執行)
ヴケリッチ無期懲役(1945年1月13日、急性肺炎で獄死)
尾崎秀実 死刑(1944年11月7日執行)
宮城与徳 未決拘留中、1943年8月2日獄死
水野成 懲役13年(1945年3月22日獄死)
船越寿雄 懲役10年(1945年2月27日獄死)
河村好雄 未決拘留中、1942年12月15日獄死
北林トモ 懲役5年(1945年1月服役中危篤となり、仮釈放後の2月9日病死
 それは、日本史上最大の冤罪事件と言っていい。
 これは東条一人では動かせない。当然検察の支援がいる。当時治安維持法を大幅改定したりして、「思想検事」全盛の頃である。
 これらゾルゲ事件に関与した検事に、井本台吉、布施健、吉河光貞がいる。
 井本台吉、布施健は戦後検事総長になっている。吉河光貞は公安調査庁長官である。
 つまり、冤罪に加担した思想検事は戦後検察の中枢になったのである。
 それだけではない。
 砂川事件、伊達裁判官による米軍の日本中流違憲判決に対する最高裁での裁判の時の担当検事が井本台吉である。そしてこの裁判の判決が、今日の集団的自衛権を支える法的根拠として使われた。
 ゾルゲ事件は単なる戦前の事件ではない。

コメント(1)

なるほど、歴史は、繋がっているのですね。こんな判例を集団的自衛権の根拠にされてはかなわない。

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