孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュのハローさんの石橋湛山氏への秀逸な見解

ハローさん

昨夜、石橋湛山「日本防衛論」読みました。短いものでしたがその通りだと感心しました。

　　石橋湛山「日本防衛論」（1968年）

「いかなる場合でも負けない強大な軍隊をもつことは、日本にとってたいへんな負担である。おそらく日本の国力のほとんど全部を傾け尽くしてみても、及ばない。そんな考え方で国の防衛を考えるのは間違いだ。そこで、ほかの考え方でいくことが肝心だ」。

　「かつてフランスは、ベトナムに相当の軍事力をつぎこんだが、どうにもならず敗退した。その後米国が介入したが泥沼化してしまい、軍事的に勝負をつけることはできないということは、今や世界の常識となった」。「国をあげて外敵の侵入を撃退しようと国民の決意によって祖国防衛を全うしていることは、現にみられるとおりである」。

　「このさい、われわれのなすべきことは、うちにおいては正しい政治をやることによって、国民が一致して国を愛する方向に向かうように努める。同時に世界に対しては、国連を強化し、国際警察軍の創設によって世界の平和を守るという世界連邦の思想を大いに宣伝し、みんながそれに向かって足なみをそろえるよう努力する。これ以外に方法はない」。

　「重ねていうが、わが国の独立と安全を守るために、軍備の拡張という国力を消耗するような考えでいったら、国防を全うすることができないばかりでなく、国を滅ぼす」。

　いまから、約50年前の「評論」である。
　この人が、岸信介の前の「日本国首相」であったことは驚きである。
「自由民主党」にこのような政治家がいたことを、「自由民主党」は再認識すべきであろう。

　いま、日本は「亡国の道」を歩みつつある。

＜追加＞
　それを防ぐには、日本の政治を「民主・自由・平和・福祉」に戻す必要がある。
　そのためには、「憲法の改悪」は絶対にさせてはならない。

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「備考」
ハローさんの見解は、

【孫崎亨のつぶやき】2017-02-16 07:48
日本では安倍首相がトランプ政権と緊密な関係を作ったと、安倍ヨイショ一色。だが、米国では①イスラム系７か国国民の入国禁止に司法が差し止め判決、②側近のフリン安全保障担当顧問の辞任と早くも黄信号ともったトランプ政権

へのコメントの対話の中で生まれました。

ちなみに、その対話は、すーちゃんさんのコメントから以下のように展開されています。
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すーちゃん
う～ん、安倍さんのいう「民主的に選ばれた立派な大統領」はどうなるのだろうか？
政権の人事ができなかったり、やめられたりしては、政策実行なんかできない。

櫻井　智志
>>[1] すーちゃんさん

「イイネ」にあつく感謝もうしあげます。

私も日本国外のメディアのように、安倍首相はよく吟味して外交を進める必要を感じます。
『平成「安倍・トランプ」心中』のような陳腐で安易な芝居では近松門左衛門も草葉の陰で泣いてます。

ハロー
3週間過ぎたのに組閣すらできない大統領を「ヨイショ」する恥ずかしさ。
プーチンもトランプも安倍と会った直後に担当大臣を「更迭」することに。
安倍は「足を引っ張る」男？

櫻井　智志
>>[3] ハローさん

「イイネ」に厚く御礼申し上げます。

そうですねえ、アメリカ、ロシア、日本。
今までのアイゼンハワー、フルシチョフ、大平正芳といったトップと比べると貧弱なップですねえ。
とくに三人が良いというわけでなくとも、重厚さがありました。

ハロー
>>[4] 櫻井　智志さん
理想主義といえば、ケネディ・ゴルバチョフ・オバマでしょうか？
日本ではあまり見当たりません・。
石橋湛山がそうらしいのですが、私はよく知りません。病気で短命内閣だったことは覚えています。実は、「石橋湛山評論集」を買って、枕元に置いているのですが、寝るときは、軽い本を読みたくなるので、なかなか進みません。
最後の章に「戦後日本の進路」「日本防衛論」というのがあります。
今夜は、ここから先に読みますかねえ。

櫻井　智志
>>[5] ハローさん

石橋湛山は、自民党の総理として唯一の「小日本主義」ですね。
はやくご逝去されましたが、立派な政治家ですね。
三木武夫総理も、その夫人の見識とともに、まっとうな政治家と思いました。

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