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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの 欧州における移民への不安、例・仏、テロの可能性増大46%、職奪い負担増53%、他グループより犯罪大24%、これは欧州内での極右グループの台頭につながる、例、仏National Front14%

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【孫崎享のつぶやき】

欧州における移民への不安、例・仏、テロの可能性増大46%、職奪い負担増53%、他グループより犯罪大24%、これは欧州内での極右グループの台頭につながる、例、仏National Front14%

2016-07-26 07:03


1:PEWはJuly 11「欧州人は難民の押し寄せはより多くのテロとより少ない職になると懸念(Europeans Fear Wave of Refugees Will Mean More Terrorism, Fewer Jobs)」の世論調査を発表している所、主要論点

(1):難民の流入によって起こる現象(%)

 国名   テロの可能性増大  職奪い負担増  他グループより犯罪大
 ハンガリー  76%     82%        43%
 オランダ   61%     44%  
 ドイツ    61%     31%        35%
 イタリア   60%     65%        47%
 スエーデン  57%     32%        46%
 英国     52%     46%        28%
 仏      46%     53%        24%


(2)イスラムに対してマイナスイメージ(negative

ハンガリー   72%
 オランダ   35%
 ドイツ    29%
 イタリア   69%
 スエーデン  35%
 英国     28%
 仏      29%


(3)党派別のイスラムに対する否定的度合

 仏     左派21% 中道26%    右派39%
 ドイツ   左派17% 中道26%%   右派47%
 イタリア  左派50% 中道70%    右派79% 
 スエーデン 左派21% 中道32%    右派42%
  英国   左派18% 中道29%    右派33%  


2:欧州に広がるナショナリズム


 今、欧米にナショナリズムが広がっている。

 米国のトランプ現象も同じ流れにある。トランプの「Make America Great Again! |(アメリカを再び偉大に)」スローガン、そして「全イスラム教徒の入国禁止」発言は欧州のナショナリズムと同じ流れにある。
 米国では、現状に不満な層が、右派的トランプと自称「民主的社会主義者」のサンダースと両極端に流れていったが、この現象は欧州各地で現れ、その象徴的現象がオーストリアの大統領選挙であった。

 

欧州のナショナリズム政党

 フィンランド the finns    18%
 デンマーク  Sweden Democrats 13%
 オランダ   Freedom Party   10%
 独      Alternative Party 4・7%
 仏      National Front   14%
 オーストリア Freedom Party   35.1%
 スイス    Swiss Peoples Party 29%
 ハンガリー  Jobbik       21%
 イタリア   Northern League   4%

 こうした動きについてハフィントン・ポストは「オーストリアは一段と分離する世界の始まり(Austria Is Just the Beginning of a More Polarized World)とするAlex Gorlach論評を掲載している。

・世界中で右派勢力支持が増えている。
・オーストリアは緑の党と右派との支持が50対50
・ドイツではこの現象は出てないがthe Social Democrats and the Christian Conservativesが連立内閣を組まざるを得ず、結果、重要政策で身動きがとれない。
・欧州社会全域で新愛国的、反イスラム、ホモ嫌い、男女同権への反発が勢いついている。
・彼らは民主主義を標榜するが、少数グループがもたらす悪から民主主義を浄化することを主張する。
・彼らにとって民主主義とは少数派に対する多数派の支配である。他方、自由主義的民主主義とは少数派をもよく扱うことによって、彼らの価値と正当性を作ってきた。
・今流れは英国的とは、フランス的とはドイツ的とはを問う方向にいっている。
・グローバル化の世界でidentity(同一性、主体性、本性)の問題が重要になっている。
・西洋外でも、いくつかのグループは均一性を求める。中東からキリスト教徒の追放は「イスラム国の同一性と優越性の夢に起因する。同じことはインドにおけるヒンズー・ナショナリズムにも言える。
・同じレトリックが米国、英国、フランスで聞かれる。

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私見

 欧米先進国及び追随国の日本は、文明史の黄昏に位置している。依然として、世界は「帝国主義、資本主義体制」であるけれども、既に没落と腐朽した段階の処方箋なき状態のもとにある。深刻なことは、資本主義の矛盾を解決するとされていた社会主義も発生した頃の問題解決力を失い、旧東欧・旧ソ連、中国など資本主義への遅れた移行した国家となっていることだ。

 新たな中心的対抗勢力は、第三世界や資本主義国内の抵抗勢力の中にしかないと私は考える。

コメント(2)

日本でもそうですが、世界で、今や、高度に発達した資本主義では、1%の富裕層が99%の貧困層を支配する構造になっています。これは資本主義の必然であり、別の新しい経済体制やイデオロギーが出てこないと、簡単には解決しません。(いくら、格差の是正とか、税制改革とかやっても、小手先でしょう)
修正資本主義が限度に来ています。
その狭間を、日本の戦後の国家資本主義や、今の中国の、社会主義的市場経済が、試行錯誤してますが、なかなか、格差是正とはいきません。

北欧の福祉社会もEUの性急なグローバリズムの弊害に揺れていますが、全く新しい経済システムでも出てこない限り、性急なグローバリズムは、世界経済全体の破滅につながりかねません。

アメリカのトランプ現象、イギリスのEU離脱、中国の拡大と近隣諸国問題など、注目していきたい。
>>[1]

「イイネ」とコメントをありがとうございます。
具体的国際的検討と感じました。まなびとなります。

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