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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの日刊ゲンダイ掲載;尖閣諸島を米軍は「守らない」「守れない」

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【孫崎享のつぶやき】
日刊ゲンダイ掲載;尖閣諸島を米軍は「守らない」「守れない」
2015-10-04 07:014
(注:*孫崎享氏は「日刊ゲンダイ」紙上に連載をもっています。)


9月19日、安保関連法案が可決した。元内閣法制局長官の大森、宮崎、角田の三氏や山口元最高裁長官に加えて、約95%の憲法学者の約95%が違憲と断じている中の強行採決である。

今や、果たして日本が民主主義国家や法治国家と言えるのかが問われる危機的状況となった。

賛成派の論拠は▽中国の台頭によって東アジア情勢は緊迫している、▽米国に依存せざるを得ない、▽集団的自衛権によって抑止力が高まるーというものだ。

米国の軍事分野で最も権威がある「ランド研究所」が最近、極めて重要な研究を発表した。それは「台湾をめぐり米中が軍事衝突したらどうなるか」という内容である。地理的には尖閣諸島は台湾とほぼ同じ範疇に入る。分析結果は次の通りだ。

▽中国は軍事ハードウエアや運用能力において米国に後れているが能力をたかめつつある。

▽中国は、米空軍基地への攻撃で米国の作戦を阻止、低下させる。在日米軍基地を攻撃しうる1200の短距離弾道ミサイルと中距離弾道ミサイル、クルーズ・ミサイルを保有している。▽台湾のケースでは中国は嘉手納空軍基地、特に滑走路への攻撃を行う。嘉手納空軍基地は燃料補給を必要としない距離の唯一の空軍基地。滑走路への攻撃などで嘉手納は機能しなくなる。▽2017年には台湾をめぐる米中戦闘では中国が優位となる。

 多くの日本国民には信じられないだろうが、尖閣周辺で米中が軍事衝突すれば、米国は負ける状況が出来上がりつつあるのだ。

 それでは尖閣諸島をめぐり、日中で軍事衝突が発生した場合、米国が「負けるので参戦しない」と言ったら、日米間の条約違反になるかといえばならない。

日米安保条約5条は「各締約国は、日本国の施政下で武力攻撃があった時、自国憲法に従つて行動する」としている。一見、米国が参戦する印象を与えるが、米国憲法では参戦権は議会にある。「議会が参戦する」と言わなければ参戦する必要はないのだ。

米国は自分の国益で動く。日本のために負け戦をする訳がない。集団的自衛権の行使で対中国抑止力は何ら高まっていないのである。

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