孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの《リベラルの怠慢は、若年層に訴える努力を十分に行っていないことだ.ソーシャル・メディアの未使用》

【孫崎享のつぶやき】
《リベラルの怠慢は、若年層に訴える努力を十分に行っていないことだ.ソーシャル・メディアの未使用》
2015-06-03 06:313

　私は、リベラル系の人々の講演会にしばしば出かける。

　そして、多くの人々から、「今の若い人々がどう考えているか解らない」という声を聞く。

　「右傾化しているのでないか」という声も聞く。

　しかし、本来的には①集団的自衛権で、米軍のために出る自衛隊は若い世代である、②ＴＰＰで国家主権が侵され、外国企業の利益確保で、生命、健康、社会保障が無視される社会になり、最大の被害は若年層である、③原発の再稼働で被害を最も深刻にうけるのが若年層であることを考えれば、若年層が最も関心を払うべき性質のものである。

　年配のリベラル層は、若い層に情報を発する義務がある。

　しかし、どれだけ、若手に情報を届けようという努力をしているか。

　「。自分達は正しい判断をしているから、若い世代は自分たちの見解を探し、自分や地のグループに参加すべきだ」との考えがあるのでないか。

　世界を見てみよう。中東、中国、ロシア、米国、欧州、ソーシアル・メディアはリベラル系の武器である。では日本はどうか。年配のリベラル系でソーシャルメディアを利用している人はほとんどいない。逆に「ネトウヨ」などがソーシャルメディアを牛耳っているような状況だ。

　「メールをしてますか」と問うと「メールはしている」という。しかし、ソーシアル・メディアはしていないという。「メールはしている」なら、ソーシャル・メディアを行う環境は整っている。

　今日、日本の新聞、ＴＶの大手メディアは重要なニュースを隠すか、扱いを極めて小さくして、届かないようにしている。その中、情報入手の上でソーシアル・メディアは極めて重要である。

　さらにソーシアル・メディアはリツイートなどで、個々人が新たな情報発信の起点になる。、

　リベラルがソーシアル・メディアを使わないのは怠慢と言える。

　私も、ソーシアル・メディアの重要性を自ら自覚して始めたのではない。

　京都で講演をして後の飲み会で、京都の若手弁護士から「孫崎さん。若者に情報提供してください。そのためにはツイートしてください」と言われて発信し始めたのである。

　ついで別のことを述べてみたい。

私は長く、外交官を行ってきた。

　相手への説得の基本は、共通の価値観、関心を分かち合うことから始まる。共通の関心をもっと得いるとの認識から始まる。

　私は文化放送の「おはよう寺ちゃん」で朝６時１０分から７時コメントを発しているが、その中で、各世代向けの歌をリクエストしている。それは、それぞれの世代が大事と思う歌、価値観を共にすることを訴える意図がある。

　過去若者の歌は次の物をリクエストした。

　きゃりーぱみゅぱみゅ　「にんじゃりばんばん」

Every Little Thing　　　「ハリネズミの恋」

BUMP OF CHICKEN　　「花の名」

きゃりーぱみゅぱみゅ　　　「おやすみ」

槙原敬之　　　　　　　　　ｓｐｙ

naomile 　　　　　　　　恋人がサンタクロース

白井貴子　　　　　　　　チャンス

ゆず　　　　　　　　　　「栄光の架橋」

greeeen 　　　　　　　　歩み

夏川りみ　　　　　　　　涙そうそう

salyu 　　　　　　　　　アイニユケル

アンジェラ・アキ：　「手紙～拝啓十五の君へ

手島葵　　　　　　　　懐かしい街

手島葵　　　　　　　　恋するシッポ

Jaywalk　　　　　　　生きる

きいやま商店　　　　「行ってくるよ」

いきものがかり /　　　ラブソングはとまらないよ

夏川りみ　　　　　　　花

シモンズ　　　　　　　恋人もいないのに　

ゆず　　　　　　　　「雨のち晴レルヤ」

絢香　　　　　　　　　はじまりのとき

浜田省吾　　　　　　　もう一つの土曜日

大原桜子　　　　　　　ひとみ

ナターシャ・グジー　　防人の詩　　

コブクロ　　　　　　　[今、咲き誇る花たちよ]

　年配の方々、どれだけご存じであろうか。

　別に歌でなくてもよい。

　若い世代が大事だと思うものを理解しないで、若い世代を説得できると思うのは。無理ではないか。

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