ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの《政治家の生き方、稲田朋美氏のケースーTPP,過去「ISD条項は主権侵害、民主主義の否定」と主張》

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【序にかえて】
孫崎さんは、自民党の政調会長をつとめている稲田朋美氏の発言を丁寧に追っている。私は一読して驚いた。稲田氏はまともなことを言って「いた」。それが現在のように変化したのはなぜか、考えさせられる。

ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ

【孫崎享のつぶやき】
《政治家の生き方、稲田朋美氏のケースーTPP,過去「ISD条項は主権侵害、民主主義の否定」と主張》
2015-04-20 06:4610



先般農業関係者と話し合った。話の論点はTPPと農協改革である。多くの自民党議員がTPPについて2012年選挙で約束したことと、現在のTPP容認の姿勢に対する差への落差がある。この中で具体的に名前の出たのは、稲田朋美自民党政務調査会長と西川農水大臣である。

 彼らがどう変化したか、稲田朋美氏の場合を見てみたい。ブログ「kojitakenの日記」に、TPPは「日本壊国」宣言だ!(『WiLL』2012年1月号より)が田中康夫氏と稲田氏の対談を掲載していたので、ここでは、稲田氏の発言のみを抜粋する。

稲田:推進派はなぜか楽観的で「バスに乗り遅れるな」と言うけれど、行き先を分かっているのかと疑問です。どこに連れて行かれるか分からない、しかも途中下車もできないバスに国民を乗せるわけにはいきません。バスは乗り遅れるかじゃなくて、行き先が重要でしょう?

稲田:農業だけの問題じゃない、日本の文明、国柄の問題なんです。これにどうして保守派が強硬に反対しないのかが、とっても不思議。

稲田:田中先生が代表となって、「衆議院の超党派で、交渉参加を表明すべきでないとする国会決議を目指しましょう」と呼び掛けたのが、11月4日の金曜日でした。

稲田:こんなに重要なことを、たった1回の集中審議だけで、十分な国会議論もなく決めてしまうなんて、どう考えてもおかしい。しかしご存知のように、民主党はあの「詐欺選挙」で議席を300も取っています。条約の批准に関しては衆院の優越がありますから、野田総理のやろうとしていることがどんなに馬鹿げていたって、採決になったら通ってしまうはずなのです。

ところが、「交渉協議への参加表明に反対する国会決議を目指そう」と私も小野寺五典先生と7日の本会議場で「TPPは農業だけの問題ではなくて、国の文明、国柄の問題であって、参加すれば日本の国柄が破壊されるんですよ」と言って呼びかけたところ、自民党だけでも60名以上の署名を集めたんです。結果、自民だけで98名集まりました。

民主党は最初、100名を超える賛同者がいたのですが、圧力で少し消えて(笑)、96名。民主党の議会運営委員会の理事も2名、委員も5名署名しています。全体で計232人が集まりました。

本来ならどんな条約でも批准されるはずの衆議院で、過半数におよぶ反対署名が集まったことがすごいと思います。

稲田:信じられないのは、民主党内の反対派だったはずの議員ですよ。

稲田:「離党も辞さない」と言っていたのに。一体、どうなっているのか。あの「ほっとした」という発言は、自分たちが離党しなくて済んで「ほっとした」って意味でしょうね。

稲田:卑怯の最たるものが野田総理ですからね。国論を二分する大問題にもかかわらず、総理はまったく国会での論議をしなかった。「表明」を1日伸ばしたので、10日に集中審議をしても「交渉参加か否か」がはっきりしないから、単なる公聴会のようになってしまいました。

とんでもない国会軽視、国民軽視ですよ。本当に許せません。

稲田:どうして国民の生活にかかわる重要なことを全部、海外で言うんですかね。しかもサービスよろしく。ええかっこしいで、相手に気に入られるようなことを言いたくなってしまうのか。鳩山さんも菅さんも野田さんも、みんなそうですよね。目の前の人に喜ばれることを言ってしまって結局、できない。

稲田:もし仮に、TPPが野田さんにとって昔からの「自分の信念だった」というなら、もっと早い時期から論議を重ねて、サンドバッグ状態になっても意志を貫くべきだったでしょう。ところが、議院運営委員会では反対署名を行なった委員を差し替えて国会決議案を本会議に上程できないようにしたり、「交渉参加に向けた関係国との協議」なんて卑怯な言い方をする。こういう人が日本のトップだなんて、情けないにもほどがある。

稲田:少なくとも、小泉さんには覚悟があった。野田総理に覚悟なんてありませんよ!!!大体、ISD条項も知らなかったじゃありませんか。

これは企業や投資家が、投資先の相手国の規制や制度によって損害を被ったとき、国際救済裁判所へ訴訟を起こせるというものです。近年、日本は外資に狙われている森林や水源地の土地取得、空港の外資規制などを法整備していこうという方向で進んでいたはずです。

ところが、TPPでこれらの規制が「投資家に不利」と判断されれば訴えられるということです。これは、日本の国益に合致する規制を設けるための立法権も司法権も侵害されることになり、主権侵害であり、民主主義の否定になってしまいます。

稲田:国内法がずだずだにされるというのに、外務省に問いただすと「発展途上国に日本企業が出ていくときに、不利な規制があれば阻止できる」と答えるんです。つまり、ISD条項は日本企業を守るためにあると。

稲田:自分だってジャイアンに巻き上げられるのに、そこは言わない。いまだって、すでにデリバティブ取引などで日本の中小企業は多大な損失を負っています。アメリカ型の「なんでもあり」の市場原理主義は、人々を幸福にも豊かにもしないことはウォール街のデモを見れば分かります。そういうカジノ資本主義を規制して、真面目にものづくりをしている中小企業を守ろうと言っていたときにTPPをやるなんて、矛盾もいいところ。TPPは日本をアメリカの価値観で染めるということですから。そんなことをしているうちに、日本はつぶれてしまいますよ。

稲田:そこまでアメリカ様の言うことを聞かなきゃいけないんですか、と。アメリカに守ってもらっているからって、「何が何でもご機嫌を損ねちゃいけない」と過度に思い込んでいるんじゃないでしょうか。しかも、アメリカ軍が日本に駐留している一番の理由はアメリカの利益であって、日本を守るためではありません。どこまで日本はおめでたいのでしょうか。

稲田:不思議なことに、保守を自認する産経新聞もTPPには前のめりで賛成。日経はもちろん、朝日も読売も、大新聞は全紙賛成です。まだテレビのほうが慎重な姿勢が見えて、「遺伝子組み換えを表示するかどうかという問題が出てくる」などと問題点を指摘し始めつつあります。

稲田:地方公共団体も、公共事業などを地場の企業に発注することでその地方にお金が落ちるようにやっているわけですが、それも「非関税障壁」と言われれば許されなくなる。町や村の事業の入札までが英語で行われる、ということになりかねない。日本語が最大の非関税障壁だと言われかねない。こんなことをしていたら、日本はガタガタになってしまう。

稲田:どうしてこれだけ問題が懸念されるのに、TPPでバラ色の未来、とばかりに突っ込んでいこうとするんでしょうか。

稲田:アメリカに頭が上がらないというなら、自主防衛に踏み切るしかない、という話になりますよね。

稲田:保守派の論理としては、中国を牽制するためのTPPだと言います。そのためにも、アメリカとの連帯を見せておいたほうがいいと。

稲田:中国を不愉快にしてまで、なぜTPPなんでしょうか。推進派のもう1つの言い分は「アジアの市場を取り込む」。野田総理もそう言ってますが、TPPには中国も韓国も台湾も入っていない。どうやって取り込むんですか。TPPとは何の関係もありませんよね。

稲田:日本の立場を上手く生かした、粘り腰のある外交がまったくできていませんね。

稲田:カナダとメキシコが参加を表明したといって動揺していましたね。

稲田:民主党を応援している組合だって、TPPに参加すれば自分たちの雇用が脅かされかねない。経団連だって、企業そのものは儲かるかもしれませんが、雇用は悪化、給料も下落します。

稲田:野田さんも「日本の農家を絶対に守る」と言っているけれど一体、どれだけお金を使う気なんでしょうか。そもそも、民主党は小泉構造改革に反対し、「自民党の農家担い手政策は零細農家切り捨てだ。民主党はすべての農家を救う」って言って選挙で勝って政権をとったんです。それで「TPPで農業改革。大規模農場経営を」なんて平気で言える神経が分からない。

稲田:TPPは保守の正念場ですね。反対決議署名が232という数が集まりましたし、自民党は党決定をしたので、採決になれば党議拘束がかかります。我が党も頑張って戦っていかないと。」
 見事な変容である。
 日本の政治家は何で国会議員になっているのか。
 自分の主義主張を実現するためではないのか。
 実態は違う。それを歴然と示してくれている。
 



コメント(3)


私は、稲田女史については、全く別のことで強い不信感を持っています。

戦史研究室コミュニティの雑談トピックに、私が今朝書いた#607をコピーします。

*********************

私は、「慰安婦問題にだけ異常にこだわる人」にあたるんでしょうが、

それは、
「日本の歴史、特に近代史についての、歴史修正主義に反対する」考えからです。

例えば、自民党の稲田政調会長は、衆議院の予算委員会で、
慰安婦関連の日本の裁判所の事実認定に関して、国会で何度も発言しています。

原告の事実についての主張に、法務省が全く反論しないから、原告の主張(稲田氏は嘘だという)が事実として認定されたと言い、

「731部隊の裁判も、毒ガスの裁判もそうです」と言っている。
*********************

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001818720141003002.htm

○稲田委員 
 裁判において争わないということは認めたことになってしまうわけです。そして、裁判の中で吉田清治が証言した奴隷狩りだとか性奴隷、強制連行、全てそれが真実として判決の中に書き込まれているわけです。
そういった名誉を毀損することがどんどん日本の判決に書き込まれるということが繰り返されるんです。

強制連行の裁判もそうですし、七三一部隊に関する裁判もそうですし、毒ガス訴訟に関する裁判もそうですし、

もう全て、そういう戦後補償裁判で、法務省の役人は、それは条約でけりがついているとか時効だとか法律論だけを言って、全く事実を個々に争わないわけであります。

 そして、うそが書き込まれた判決書が海外で雑誌で紹介をされると、それが全部あったことになってしまって、海外の人たちは、本当に日本はこんなひどいことをした、性奴隷をつくった、そんな犯罪国家なんだというふうに思うわけです。なぜなら、権威のある日本の裁判所の判決書に書き込まれちゃっているわけですから。

*******************

私は、実際の判決文を読み、原告の弁護人(大森典子氏)、法務省にも問合わせしましたが、

稲田氏の上の発言の信憑性は、非常に疑わしい。
間違いであれば、歴史修正主義の典型です。

私は、そういう傾向に反対です。
孫崎さんのお話も、野口さんの言うことも、日本の政治が、官僚、そしてアメリカにうがかされていることを、証明しているのでしょうね。

政治家は、自分の保身のために、持論をすぐ曲げてしまう。

選挙では、適当なことを言ってますしね。

政治の劣化というより、やはり、われわれ主権者の意識が、民主主義になってないのでしょうね。
>>[002]

私の憶測は、随分と違います。

安部首相、稲田、高市の3人は(それ以外にもかなりいそうです)、

日本は東京裁判と憲法制定で、米国等から理不尽な扱いを受けた。それを正したい。

しかし、安保で米国に頼らなければ国防は成り立たない。
そのため、やむを得ずに米国の様々の要求に応じている。

彼らの基本的考えは、
第二次大戦時の大日本帝国は、軍を含めて反省することは大してないのだ、

ということだろうと思います。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見 更新情報

孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング