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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの岡崎元駐タイ大使が死去、私の私的なつぶやき

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孫崎享のつぶやき
岡崎元駐タイ大使が死去、私の私的なつぶやき
2014-10-29 20:126




今日、通夜に出かけた。


 霊前には、「戦略的思考とは何か」が置いてあった。1983年に作品である。


 自分の人生の華を「戦略的思考とは何か」と見ていたのであろう。


 岡崎氏には思索家としての面と、官僚の面がある。後者は、中国の古典にのっとり、「三顧の礼」を持って迎えられるのを理想とした。多分安倍首相との関係がそれであろう。


通夜の席上でいろいろ振り返った。


振り返れば振り返るほど、実は世話になった。


奥様にご挨拶した。主人は「天才坊や」と大事にしていましたよと懐かしんでくれた。奥様との面識はあまりない。


本当にお世話になったのだ。


私が外務省と縁が消えた頃も心配してくれていた。

防衛省退官する時、当然、外務省は退職後のポストを用意しなかった。それだけではなくて、一流企業に外務省外の人が顧問の世話をして社長までOKであったが、どういう訳か会長の所で預かりになり「外務省は評価していないという事だ」と話は消えた。

そういう時代だから、2009年から時間はあった。

家の近くに国立演芸所があるので落語を聞きに行っていた。

ジョギングをした。

千代田区の水泳教室に出かけた。

そのような時である。

ある人が「岡崎さんが心配している。出かけたら」と連絡がきた。

「仕事があるのか」という。

「ありません」と答えた。

「そうか」だった。

 しばらくして、「僕の所で働かないか」との誘いをうけた。岡崎研究所である。

でも、私も、岡崎氏も主張が180度違うことを知っている。

「有難うございます。でもちょっと難しいと思います」と答えた。

「そうか」だった。

岡崎氏の回りには保守系や、岡崎氏を利用しようとする外務省の人が蠢き、それから訪ねていない。

1986年か87年私はイラクに勤務していた。

岡崎氏は駐サウジ大使で「自分はもう任務を終える。サウジの情報機関に紹介するから来ないか」というので出かけた。

夜、サウジ人に呼ばれているから一緒に来ないかということで、サウジ人の私邸に出かけた。世界の富豪100人という連中がごろごろいた。外国人は誰もいない。

10人位がたむろして議論している。その中では「詩人」が一番上席扱いだった、議論の途中で、一人二人と岡崎さんの所にやってくる。そして議論して終わると仲間の所に帰る。

岡崎氏の言葉で一番残るのは「自分はロシアの専門家や中国の専門家の意見に耳を傾けた。そして間違った。一番重要なのは超大国米国がどう動くかだ」だった。

そして彼は「米国をスパイする訳にいかない。しかし、ランド研究所、シカゴ、NY, ワシントン、ボストンを四半期に一度回る定点観測をしていれば米国を読み違えることは無い」もいいアドバイスだ。勿論そんな余裕はないが、それを心して、米国人の意見はづっとフォローしている。「情報のマフィアに入れなくても純マフィアには入れる」と思っている。

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