孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの日米ガイドライン再改定の目指すものー世界規模で自衛隊を米軍戦略の為に使う

　　　　孫崎享のつぶやき
日米ガイドライン再改定の目指すものー世界規模で自衛隊を米軍戦略の為に使う
2014-10-08 20:352

　日米ガイドラインの再改定は何を目指したか。明確である。ますます、日本の安全とかけ離れ、自衛隊を米軍の戦略のために使うシステムを構築していく。集団的自衛権に関して、宮崎元内閣法制局長官が「集団的自衛権とは“他国防衛権”なのである」「“自己防衛の権利”である“個別的自衛権とは定義からしても実態からしても異質なものである」と述べられているがまさにその方向にますます進んでいる。現在のガイドラインは、「平時、日本有事、周辺事態の３分類で自衛隊と米軍の役割を規定しているが、中間報告は３分類を廃止」に特徴があるとされている。

　我々は何故この3分類したかを考えればよい。
自衛隊の協力をむやみに拡大するのを防ぐために分類し、この中に収めたのである。「地域・グローバル（地球規模）な平和と安全」のためというと響きはいいが、要は米軍の戦略のために世界中行くという事である。そして、最近のイラク戦争、アフガニスタン戦争、リビアへの攻撃、シリア等をみれば明白な通り、対象地域に不安定を生み出している。それだけでない。イラク戦争やアフガニスタン戦争で英国などの同盟国は多くの死者を出した。軍事的に攻撃されるグループは報復に出る。2004年スペインで大量の死者が列車爆発事故で亡くなった。こうした集団的自衛権の枠組み作りが今次の日米ガイドライン再改定の目指すものである。

参考までに時事通信報道を添付する。

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日米両政府は８日、防衛省で外務・防衛局長級の防衛協力小委員会（ＳＤＣ）を開き、日米防衛協力の指針（ガイドライン）の再改定に向けた中間報告をまとめた。自衛隊による米軍への協力を大幅に拡大する内容で、「地域・グローバル（地球規模）な平和と安全」のため、後方支援や海上安全保障での日米の連携強化を明記。日本周辺での米軍支援を想定した「周辺事態」の概念を削除し、自衛隊の活動から地理的な制約を取り除いた。

現在のガイドラインは、平時、日本有事、周辺事態の３分類で自衛隊と米軍の役割を規定しているが、中間報告は３分類を廃止。新たに「平時から緊急事態まで切れ目のない形」とし、武力攻撃に至らない「グレーゾーン」事態から有事までを想定し、幅広い日米協力を打ち出した。

集団的自衛権の行使を容認するため、安倍政権が今年７月に行った閣議決定についても言及したが、踏み込んでは書き込まず、再改定後のガイドラインに反映させることを確認するにとどめた
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コメント(8)

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[1] mixiユーザー 10月09日 16:37

法整備は来年の国会にして、先にガイドラインで既成事実を作っておく・・・なんて姑息なやり方。
憲法を変えないで、解釈改憲をする、姑息なやり方と全く一緒だ。
やはり、麻生さんのいうように、「知らぬ間に・・・・」ということか。

[2] mixiユーザー 10月09日 18:04

>>[1]

彼らの政治は、「知らぬ間に・・・」のやりくちそのものですね。実に姑息で実に卑怯な政治主義。

[3] mixiユーザー 10月10日 17:47

「内閣」の暴走です。

　①「国会」が抵抗できない
　②「官僚」が抵抗できない
　③「マスコミ」すら抵抗できない

　こんなときは、「国民」が声を上げるしかありません。
　「国民」が「政治にノー」といえば変わるのです。
　それが、「民主主義」です。

　このままでは、戦後政治の枠組みである「民主国家」・「平和国家」・「福祉国家」が破壊されます。
　①「民主国家」→「独裁国家」
　②「平和国家」→「軍事国家」
　③「福祉国家」→「貧困国家」

　　「無党派層」が冷静に、したたかに「抵抗」するしかありません。
　　　

[4] mixiユーザー 10月10日 22:39

>>[3]

私はマスコミがこの国の支配勢力の一員としての安倍自公政権の意向をさきどりしていることで、国民をコントロールしている弟四権力化していることに問題を感じています。

[5] mixiユーザー 10月11日 09:34

安倍政権はまるで発展途上国の「クーデター」のようですね。

[6] mixiユーザー 10月11日 10:54

>>[4]

植草一秀さんが、いつも言っている「米・政・官・業・マスコミ」の癒着の構造ですね。

[7] mixiユーザー 10月11日 10:57

>>[5]

暴力なき革命を実行してますね。
先進国は、軍事クーデターでなくとも、金権クーデターで、民衆を掌握できる。

[8] mixiユーザー 10月11日 11:48

>>[6]

私は植草さんのレトリックがもうすこしおちついた論理的叙述になってくれたら、読むと想います。
冤罪で気の毒であることは承知しています。
植草さんもおっしゃっているというその癒着は、佐高信氏や本多勝一氏から知識を得たものですが、事実がそうた゜゛から、いろんな知識人はかなりそう想っているのでしょうね。

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