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孫崎亨・広原盛明・色平哲郎達見コミュの元法務大臣、平岡秀夫氏による『小説外務省』書評ー尖閣、力でなく知恵で解決すべき問題ー

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元法務大臣、平岡秀夫氏による『小説外務省』書評ー尖閣、力でなく知恵で解決すべき問題ー
2014-06-23 16:203  孫崎享のつぶやき



平岡秀夫氏は元大蔵官僚で民主党政権時、法務大臣を務めた元政治ある。
自分のブログで『小説外務省』の書評を書いておられる。

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「「小説・外務省」で知る真実
テーマ:今日の一言(「小説・外務省」に登場)
 先輩の弁護士から、先日、「平岡さんの名前が実名で出ている小説を読みましたよ。平岡さんも読みましたか?」と聞かれました。その小説とは、外交関係で多くの著書のある孫崎享氏の「小説・外務省―尖閣問題の正体」です。孫崎享氏は、外務省出身で、外務省国際情報局長、駐イラン大使、防衛大学校教授等を歴任した外交問題の専門家でもあります。
 「小説・外務省」は、今年4月に発行された新しい本で、私も、先輩弁護士の指摘を受けて早速読んでみました。残念ながら、小説の中で私(平岡秀夫)が登場する場面は、ほんのチョッピリです。正義感に燃える主人公の外務省若手官僚が、政治家の勉強会「リベラルの会」にイラン情勢の説明に来た時に、そこに出席をしていたという場面です。

(現在の外務省体質に問題あり)
 しかし、この小説は、現在の外務省の体質を見事にえぐりだすとともに、尖閣諸島問題の本質を問いかける、勉強になる素晴らしい内容の小説だと思います。実在の人と架空の人とが組合わされている小説仕立てになっていますが、歴史的事実を多くの証拠に基づいて分かり易く書いてありますし、主人公を通じて日本のあるべき外交を提示してもいます。

(尖閣問題の本質)
 副題になっている「尖閣問題の本質」について言えば、「尖閣問題に関する日本の方針がある時を境に変わってきているが、その変更は、日中の緊張関係を高め、日米同盟関係の強化を目指すためであった。尖閣問題は、そのために利用されたものである。」ということです。元々、尖閣問題は、日中国交正常化や日中平和友好条約締結の際、日中両国首脳レベルで「棚上げした問題」とされていました。ところが、1996年に方針が変わり、親米派であった当時の池田行彦外務大臣が「中国との間に領有権問題は存在しない」と言及するようになったのです。1996年は、1994年に出された「樋口レポート」(「多国間の関係構築を最重視する。米国床関係はその次。」との内容のレポート)に危機感を持った米国が、日本との間で「日米安全保障共同宣言―21世紀に向けての同盟」を策定し、日本の「周辺事態」に日本自らが積極的に参加することを決めた年です。

(集団的自衛権と尖閣問題)
現在問題となっている「憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認」問題についても、尖閣問題が利用されています。安倍首相たちは、「米国が武力攻撃を受けた時に日本が助けてくれないということなら、米国は、中国が尖閣諸島に武力侵攻した時に、日本を助けるために米国の若者の血を流すことをしてくれるだろうか?」と問題提起しています。
米国は、基本的には、「本国からも遠く国益に大きく資するわけでもない尖閣諸島を巡る日中間の紛争に巻き込まれたくない」というのが本音でしょう。尖閣諸島を巡る問題は、日中両国による「力による現状の変更」(中国)、裏返して言えば「力による現状の維持」(日本)を目指すのではなく、日中両国間の現在及び将来の「知恵」によって解決していくべき問題でしょう。

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★私見★
孫崎氏の著書は何冊か購読しているが、この本はまだ購入していない。有料ブログで毎日孫崎氏の評論を読んでいるせいもある。おりを見て書店で購読しようかと思う。孫崎氏のすぐれている点のなかで、事実に即して具体的に叙述していることがあげられる。そしてそれが展望としてより有効な説得力をもっている。

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