(2)穏健派は称賛している。 Fred Kaplan(著名ジャーナリスト。外交評議会メンバー)は「A Good One」という評価を行っている。 Zakariaは「What critics are getting wrong about the Iran deal」の標題の下、もし合意がなければイランの核兵器開発は急ピッチで進む、それを抑える効果がある。(2003年合意ができず、その結果「Iran had 164 centrifuges operating in 2003; today it has 19,000 centrifuges.」という事態を招いている。
(3)警戒論を展開する識者もいる。 THOMAS L. FRIEDMANは「Oh, Brother! Big Brother Is Back」の標題の下、スンニー派アラブ社会に大変なショックを与えると記している。 K.T. McFarlandは「Iranian nuclear deal -- brace yourself for a Middle Eastern arms race, America」の標題の下、核兵器保有のイランという現象を受け入れざるをえなくなるだろうと記している。 総じて何を言えるか。 ・米国が軍事介入をする可能性が遠ざかった、 ・イスラエルは強く反対している。このことは米国議員に対する働きかけが強化されよう。今後これがどう展開されるか注視する必要がある。さらに軍産複合体も反対の動きを展開するであろう。 下院情報委員会委員長Mike Rogersが批判 下院House Majority Leader Eric Cantorが危険と批判。 米国内のイスラエル支持のサイト「WorldJewishDaily.com」は「後ろから刺す」行動と激しく批判、さらにネタニヤフ首相はオバマに対して「世界で最も強力な座にいたいのなら、政策を変えなければならない」と警告したと報じている。 またBloombergは「Government officials and analysts said Israel may now try to influence the shape of any final accord」としてイスラエルによる米国への,働きかけが示唆されている。 ・オバマ大統領の中東への安定を目指す気持ちは強いことが証明されたと言っていい。