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■エルーラン王国
 エルーラン王国の祖は南方の海洋民族ログレス人だといわれている。
伝説によれば、彼ら約700年前、天変地異で沈没したログレス島より神の使者エルーランに導かれ、エリンディル大陸へ入植してきたという。王国の民はこの伝説を信じており、エルーランを奉る信仰が現在にも受け継がれている。
なお、国民以外に、冒険者の中にもこの伝説を信じている者もいる。冒険者たちにとって、未だ伝説のヴェールに包まれたログレス島は、探索対象として魅力的に映るようだ。
 エルーラン王国でもっとも名が知られているのは、国が誇る“円卓の騎士団”と“赤枝の騎士団”であろう。
“円卓の騎士団”は団員のすべてが、桁外れの実力と王国への絶対的な忠誠心を持つ精鋭で構成された、少数精鋭の騎士団だ。
団員の情報は秘匿されており、ごく一部の者が知るのみとなっている。彼らは正体を隠して秘密裏に王国を守護しており、国に害為すものがあれば、それは誅するという。
 もうひとつの精鋭“赤枝の騎士団”は、勇猛果敢な騎士団として他国にもその名が知れ渡っている。
 エルーラン王国が長い歴史を刻み続けてこらられたのは、このふたつの騎士団が、国を守ってきたからだ。

◆概要
 エリンディル大陸の南東部を占める王国。王都はログレス。
 伝説のよれば、王国の先祖たちは、およそ700年前に起きた災禍を逃れ、エリンディル大陸へと入植した。
民を導いたのは、神の御遣いとして選ばれた若者エルーラン。彼が神から示された“強い方角,潔い方角”という導きの言葉を今も受け継ぐ王国の民、特に騎士などの戦いを生業とするものは、強き戦士であることを誇りとしている。
それゆえかエルーランは、長い歴史に育まれた高い文化能力も備え、文武両面において優れた国となっている。
 このような経緯もあり、エルーラン王国に神祖エルーランを奉じる土着の信仰があり、彼の子孫を代々の国王として発展してきた。
だが、国王の意志が絶対的な権限を有するものの、長い歴史の中で政治は腐敗しており、陰では不正や陰謀がひしめき。貴族間目に見えぬ争いは根深い。古くからの大国ゆえに、対外的には強国とされるが、事情を知る者は内部崩壊の可能性を指摘している。

◆気候と風土
 エルーラン人が定住した土地は、“地の粛清”の影響を強く受けた土地のひとつであり、山地、大地、そして丘陵、開析された土地が多い。最高峰は南部フローレンス山地のベルニ山(約1100m)。気温の年較差は少ない。
夏は涼しく、冬は比較的温かい。雨がよく降ることから水資源は豊富で、大地はどの場所も土が肥えている。古来、葡萄の栽培が盛んで、その多くはワインの醸造に用いられている。
 また、エルーラン王国の土地は農耕に適しているだけでなく、可燃性の層状堆積岩を産するため鉄を熔かすことが容易であり、古くから製鉄、製鋼の技術が研鑽されてきた。

◆他国との関係
 エルーラン王国には、エリンディル全土にその名を轟かせる2つの常設軍がある。
 ひとつ“赤枝の騎士団”。国境の防衛を主任務とし、他国を牽制する役割を担う。
 もうひとつは、“円卓の騎士団”。騎士団長級の実力者で構成された近衛騎士団であり、幾人かの団員は王命でエリンディル諸国を巡っていると噂されている。
両騎士団とも、格調高く歴史のある騎士団であり、エリンディルでも一、二を争う名誉と実力を誇る。この2つの騎士団の名声と活躍のおかげで、エルーラン王国は本格的な軍事侵攻を受けたことがほとんどない。強引な領土拡大を進めていた近年の神聖ヴァンスター帝国ですらも、エルーラン王国とは領土を接しながら、侵攻には二の足を踏んでいる。
しかし、神聖ヴァンスター帝国がエリンディル統一を目指している以上、いずれは雌雄を決する時が来ると、周辺国家は両国の動きを警戒している。
 また、地理的に東方世界の入り口のひとつにもなっていることから、キルディア共和国と並んで、東方世界から流れてくる旅人や商人の姿を多く見られる国でもある。
■エルーラン王国王都 ログレス
“不夜の街”ログレス
都市名:王都ログレス
人口:50万人(ヒューリン70%、エルダナーン22%、ネヴァーフ5%、フィルボル1%、ヴァーナ1%、ドゥアン1%)
統治形態:国王による任命市長による統治
現在の首長名:ローレンス・ウィンズロット(市長)
宗教:七大神信仰、エルーラン信仰
言語:共通語、ログレス語
水:公共の水道設備を使用
気候:温暖
輸入品:貴金属、毛織物、石材、香辛料など
輸出品:穀物、食料品、綿織物、葡萄酒、出版物など

 エリンディル最古のヒューリンの王国であるエルーラン王国の王都。
地の時代の巨大遺跡の上に立てられたこの街は、古き建造物と東方世界の文化を取り入れた最新の異国風建造物が奇妙に同居する街並みとなっている。
街の名の由来は都市の家屋や外壁に用いられている特殊な石材にある。夜光石と呼ばれるこの地方特有の石材は、夜になると淡い燐光を発するという不思議な力を持っている。
この石に彩られた夜の街は、美しく光り輝く幻想的な都市となる。
 
◆ログレスの歴史
 王国の前身である島国ログレスが滅亡の危機に瀕した時、神の御遣いたるエルーランが人々を導いたのが、現在王都のあるこの場所であると伝説は語る。
王都ログレスの名は、過ぎし日の国家の名前をとってつけられたものであるという。
 この場所は地の時代、ネヴァーフたちが築いた大地下都市の跡地であり、現在のログレスの雛形もその都市の遺跡を利用して作られたものとなっている。
現在三重に張り巡らされている街壁のうち、街の外周を取り囲む一番外側の壁は後年造られたものだが、内壁の二箇所は“地の時代”からあった街壁をそのまま利用したものである。
他にも神殿施設や貴族の館など、古くから続く家には、古代の面影を残す建築物が多く見られる。
 一方。東方世界への入口となる国の王都とあり、街には様々な人種が東方の人種を含めてひしめき合っている。
近年建てられた建物の中には、東の異国風の情緒を感じさせるものも多い。
 都市は丘の上に建てられた王城を中心に円形に広がっている。第一の街壁の内側には王族が住み、第二の街壁の内側に貴族らに富裕層、第三の街壁の内側に一般市民が暮らす。

●ログレスの現状
 “天照王”と呼ばれた先々代の国王エル十一世は偉大な人物だった。ネヴァーフの残したあちこちの地下遺跡を研究する者達の後援者となり、技術者たちは地下遺跡から数多くの秘伝を学び、その工法をログレスにも浸透させた。傷を癒やす泉の水、今日初めて使う者でも刃物が見事に研ぎ上がる砥石などがそういったネヴァーフの遺産を発掘して入手した一品だった。
 気力を失う前の現国王エル十三世はそういったものを自分たちで使うだけでなく、パリス同盟との物々交換によって毛織物や胡椒などを入手する道を敷いた。
 そういった国王高権も、今ではいつの間にか貴族たちに横領されている。しかし、冒険者たちにとって貴族の欲望渦巻くログレスは仕事に満ちた街であるともいえる。
◆ログレスの構造
 エルーランの民ははるか昔から戦士としての血を受け継いでいる。その彼らが造営しているログレスは、街であるが当然丘上要塞(オッピドゥム)としての機能を兼ねている。
通常のオッピドゥムは丘と、防御用の囲い地を建設された。ログレスの場合、この丘がネヴァーフの遺した地下遺跡の地上部分であるところが、通常のオッピドゥムと大きく異なる特徴である。

●白い壁
 ログレスの第一区、銀嶺城を守る霞石の城壁。
現在、宮廷所在地として造営されている銀嶺城の建つ場所は、本来、ネヴァーフが地下施設に至るための扉しかなかった。夜に紫がかった白い燐光を発する白い壁は、この地下への扉を守るためにネヴァーフによって築かれたため、現代では、作られた目的を横取りされているといっていいだろう。丘の頂を守るにふさわしい堅い城壁で、試験の結果、現代の攻城兵器では破壊できないといわてれているが、未だ一度も敵兵が破りに掛かったので、その真価は不明である。

●灰色の城壁
 貴族階級や、都市貴族の館が軒を連ねる第二区を守る結晶質石灰岩の壁。
月が満ちる夜には淡い橙色に光る。通常の結晶質石灰岩はのみや刃物で簡単に削れる硬さだが、こちらは何か古い力が城壁の中にあるらしく、貴族たちによる破壊実験にもびくともしなかった。
夜の光は炎に譬えられ、貴族たちは、夜間に登城すること、または第三区に降りることを「炎を越える」という。
また、ブランリュゼール家の別邸もこの地区にある。

●土の壁
 国王と貴族が持つ防衛力を頼りにログレス周辺に住む者たちが、家々を防衛するために自費で構築した壁。
ログレス大学の助教授が考案した。石材で覆った木組みを地中に埋め込み、その木組みの後ろ側には、土と割栗石が詰められている。驚くほどの強度があり「賢者の城壁」と呼ばれることもある。
◆ログレスの組織

●円卓の騎士団
規模:軍事組織
本拠地:銀嶺城内、円卓の間
代表者:ルーファス・ラーケーシュ
解説:国王の命に従うことを大義とする騎士団。団員はいずれも、千人力の実力者だといわれている。団長以下3名の者は、非常時においてみずからの判断で行動できる。
団長のルーファスは国王の浮世離れっぷりに心を痛めていると噂されている。

●赤枝の騎士団
規模:軍事組織
本拠地:赤枝の館
代表者:ルーシディティ・ウィンスレット
解説:エルーラン王国の常設軍。団長を務めるのは、代々優秀な騎士を輩出してきたウィンスレット家のルーシディティである。“鎧の麗人”と呼ばれるその姿は凛々しく、彼女を奉じた騎士団の士気は高い。
現在は神聖帝国牽制のため国境付近と王都を行き来している。

●影の騎士団
規模:諜報組織
本拠地:不明
代表者:ヒアデス
解説:影の騎士団は、“赤枝の騎士団”“円卓の騎士団”とは性質の異なる騎士団である。
二大騎士団が対外的な武威であるのに対し、影の騎士団は対内的な存在なのだ。
主な任務は、エルーラン王国内の内部調査と王国に仇なす者への誅殺。その目的は、エルーラン王国の国益。
通常3〜4人程度のチームで構成されており、各チーム同士で担当する案件は性質は異なっている。あるチームは王国内の魔族の動きを追い、またあるチームは貴族の不正を調査しているなどその内容は多岐にわたる。また、チーム同士の横の繋がりはない。
これは、例え影の騎士団であっても国の機密を知りすぎないようにする防諜のためである。
影の騎士団の全てを把握しているのは団長だけなのだ。

●闇烏
規模:私兵組織
本拠地:不明
代表者:エルーラン王国王弟ケストナー
解説:王弟ケストナーが抱える私兵にして秘密工作部隊。
ケストナーの命を受け、エルーラン全土で情報収集や工作活動を行っている。
見たものと噂は多いが王弟の私兵と見破った者はいないだろう。
ケストナーは「私の友人が」と曖昧な言葉で彼らを呼ぶ。

●ログレス学術協会
規模:学術組織
本拠地:ログレス大学
代表者:ルーデット・リーイン
解説:学術的研究の相互扶助、研究成果の共有などのために設立された院。
所属者にはログレス大学の教授や研究者が多い。王国からも活動を認められて援助を受けている。
外界よりも5年は進んだ知識、技術を持つと言われる。

●ノクトリング
規模:犯罪組織
本拠地:不明
代表者:不明
解説:エルーラン最大の犯罪結社。暴力を辞さない夜の男たち。
月光通りに多数の店を構え、ログレスの裏社会を取り仕切っている。
彼らに言わせれば「夜の天秤の黒い錘」とのこと。裏稼業の者たちへの仕事の斡旋や仲介も行っているとの噂がある。
◆ログレスの施設

●銀嶺城
 エルーラン王家やその縁の者たちの住まいと、国の行政機関を兼ねる場所。
雪のように白く輝く石材で造られていることからこの名がある。特に夕方、橙色に染まるこの城の美しさは、子どもが黙ってしまうほどである。しかし、市民たちは知らない。この城が大きな嘘という土台の上に建てられたことを。おとぎ話の舞台にありそうな美しい外観と裏腹に、厚い壁に覆われた内部は暗く、風通しも悪い湿った空間である。
 まして、そこに出入りする人々が己の保身のために陰謀を巡らす曲者ばかりとあらば、当然城内の空気は暗く緊張したものとなる。だが、宮廷所在地である。一般市民や冒険者、下級聖職者などでは、有力な貴族や神殿関係者の紹介状でもない限り、正面から入ることはとてもできない。

●赤枝の館
 赤枝の騎士団の集会所。巨大な騎士団の運営本拠地となる地であり、第一の街壁の外側に面した通りに建てられている。
 騎士団長の執務室を始め、各種事務を行う部署が設置されている他、団員の訓練所や会議室、武具倉庫、金庫、簡易宿泊施設などがこの場所に集中している。そのため、常に数十人から数百人駐屯している騎士たちは、館の警護も兼ねていることになる。
 毎春、新人騎士の登録や入隊式などもこの館で行なわれ、国王も出席する一大イベントとなっている。


●ログレス大学
 町の西部に広い敷地を持つ学術機関。付近には学寮をはじめ、学生向けの商店や飲食店が並ぶ。
大学を主とする学校群および研究諸機関を中心として都市的に造営されてきたため、大学を中心とした小さな街が形成されている。そのため市民が「大学」と呼ぶ時は、ログレス大学一帯の街区全体を指す場合が多い。
 大学は神学、法学、医学、教養諸課の4学部を備え、つい先だって防衛学を学ぶための兵学校が発足した。
 街で一番の図書館を有し、さらに常に開放しており、各分野の専門家が揃っていることもあって、学生ではない冒険者の助けにもなっている。また、大学側も研究資材の調達などの際、護衛のために積極的に冒険者を登用している。

●聖エルーラン大聖堂
 王城に隣接して建てられている城付神殿であり、ログレスの民をこの地に導いたエルーランに献堂された聖堂である。ログレスにおいて、ヒューリンが最初に建立した建物だといわれており、城付神殿ではなくこの聖堂脇に王城が建てられたのだと笑う者もいる。
 王家と司教の間には、非常に長い年月の間、ゆったりとした癒着があったが、現在、うら若い身で司教の座についたベアトリスは国王エル十三世と距離を取り、王弟ケストナーとその派閥に聖堂の隠し部屋と資料を提供しているとの噂がある。

●冒険者通り
 街の東にある通りで、ログレスを拠点に活動する冒険者が集う区域。
 この一帯は、宿屋や酒場、武具店や道具店などが建ち並ぶ他、この都市に住み着いて活動を続ける冒険者たちの居住区でもある。店舗が建ち並ぶ通りをひとつ奥に入れば、そこは冒険者たちが借りている集合住宅が群れをなしている。中に豪勢な一軒家を建てる者もいるし、ギルドハウスも大概この界隈にある。
 近くには冒険者向けの依頼者を備えるログレス東神殿もあり、冒険稼業に情熱を注ぐ者にとっては、願ったり叶ったりの場所である。

●月光通り
 街の北側にある歓楽街。酒場や賭博場、娼館などが立ち並ぶ。
店は色とりどりの夜光石によって建物が飾られていて、夜になると幻想的な、文字どおりの“色街”となり、
通り全体が毎晩祭りのような華やかさで満ちる。
 貴族や聖職者がお忍びで通っていることは暗黙の了解となっているが、このところ、その人数が増えているという。街の中枢に手が届く機会を得ることができる場所でもあり、冒険者たちの中にも足繁く通いつめている者もいるが、幾人かの冒険者は、ここを裏社会の情報を得るための場所として使っている。
◆主要な地勢

●ログレスの地下遺跡
 王都ログレスの地下には、地の時代に築かれた巨大遺跡が眠っている。
ここには“地の時代”に創られた魔剣が眠っているとも、また古代竜である“青の”ティフェレトの棲み処であるともいわれている。真偽を知るのは地下を探索し生きて戻ってきた数少ない冒険者のみであるが、どうやら古き時代の様々な遺産が放置されているのは確かなようだ。

●ハイ・ブラゼル島
 王国の南海に浮かぶ島。
天変地異で沈んだと伝承に謳われる島国ログレスの一端ではないかと噂されている。
現在は小さな港町や漁村などが点在するだけの片田舎だが、伝承が本当ならば、遥か古代の遺跡が島や周辺の海底に眠っていることになる。定期的に村人が蒸発するという話もあり、古代に封印された魔物が島の奥地に生きているという噂もある。

●ギルア火山
 ハイ・ブラゼル島の中央に位置する火山。
現在も活発に活動を続け、毎年のように今年こそは噴火するかも知れない……と王国の民を怖れさせている。
地底からの熱気に誘われて<火>属性の魔物などが巣くうが、希少な金属を参するために果敢にも鉱山街が開かれ、採掘事業が行われている。

●エリン山脈
 王国北東にそびえる峻厳な山岳地帯。
聖都ディアスロンドのあるこの一帯は神々が降り立つ神聖な土地であると考えられており、聖都一帯の山地は、教皇に仕える神官戦士たちによって守護されている。また、聖都への巡礼者の多くはエルーランから向かうことになるため、彼ら神官戦士たちは巡礼者を魔獣や妖魔などから守るという役割も担っている。

●フローレン山地
 王都ログレスの南西に位置する山地。さほど高さではないが、南からの強い熱風から王都を守っている。
この山地の南側は雨が多く、ちょっとしたジャングルが広がっている。美しい花や、極彩色の鳥達が飛び交う光景は、地上の楽園と称えられ、この地の別荘にいったまま王都に帰らなくなった王がいたほどである。
ただ、しばしば流行病の発生源となることがある。その時には周辺の貴族たちが街道を遮断し、地域全体を隔離することになる。また、ゴブリン王ルアダンが築いた砦もこの山中に存在する。
  
●砂糖砂漠
 ダニス山脈にある砂漠。この一帯を取り巻く岩と砂は、すべて砂糖でできている。
この地に無限に砂糖を作り続ける壺が捨てられたため、尽きること無く砂糖が増え続け、谷がひとつ埋まってしまったのだという。人々は砂糖を求めて隊商を組むが、付近には強力な魔物が数多く棲息しているため、生きて帰ってこれるものは少ない。

●太陽と月の海岸
 王国南西に突き出た半島の、西側に位置する海岸。
清々しい青空と爛々と照る陽光に恵まれた土地で、冬場でも晴日が続いていれば遊泳が可能な海岸は観光地として人気が高い。しかし、最近の研究ではこの一帯には100年に一度の割合で大津波が襲ってくるというのだ。さらに悪いことに、前回の被害がおおよそ100年前と推測されている。
【EPISODE 1】

◆ブランリュゼール家
エルーラン王国南方のプロヴァルディア地方を治める伯爵家。
プロヴァルディア地方の基幹産業であるぶどうの栽培とワインの醸造を統括している。
現当主はトーマス・フォン・ブランリュゼール。

◆ハミルトン家
エルーラン王国北方のアルフダジュール地方を治める公爵家。
アルフダジュール地方はエルーラン王国内の穀物の主要な生産地点であり、特に麦の栽培において国内第一位の生産量を誇る。
現当主はファブレ・スペンサー・ハミルトン。

◆ドノヴァン家
エルーラン王国北方のアルフダジュール地方を治める公爵家の分家。
アルフダジュール地方は広大な農産地であるため、ハミルトン公爵家の分家がいくつもあり、それぞれが管理しているものをハミルトン公爵家が統括・運営する方式を採用している。

◆影の騎士団
エルーラン王国の国益のため、王国内の内部調査と王国に仇なす者への誅殺を任務とする諜報機関。
魔族の動きや貴族の不正など調査対象は多岐にわたる。その存在は一般には知られてはいない。
現団長はヒアデス。

◆エリザベートの秘密
トーマスとエイミーが知るエリザベートの秘密。
まだ本人に伝えるべきではないと考えている。

◆機密文書
#1
マルゴットが偽の指令書を使い、ギデオンらに奪わせようとした物。
貴族の不正の証拠を書き記したものとされ、ログレス郊外の遺跡で取引されようとしていた。

#3
カイトが解読した結果、文書の内容は何らかの契約や規定、約束事を記すときに用いられる文体で記されており、その内容には4つの言語が用いられていることが判明した。
また、調印とおぼしき4つの紋章、エンブレムも確認されている。
1つ、赤と黒で描かれた頭蓋骨
1つ、黒と白で描かれた蜘蛛のような生物
1つ、緑色で描かれたゴブリンの頭部。ゴブリンの石像と酷似している。
1つ、刀の刀身の一部

◆決闘
互いの名誉と誇りを守るため両者合意のもとに行われる神聖なる儀式。
決闘を行うことに身分や立場は必要ないが、上流階級ともなると決闘ひとつにも様々な作法が存在する。
決闘に関しては古くからのことわざ通り「神はいつだって正しきものに味方する、ゆえに敗者が常に間違っているのだ」

◆介添人
決闘において一方に助勢する者を介添人と呼ぶ。
決闘は必ずしも1対1で行う必要など無く、介添人が助勢に入ることは何もおかしいことではない。
むしろ命がけの決闘に助勢されるのだから、その人物はそれだけの支持を得ている何よりに証となる。

◆野試合
騎士を志すものは数多いれど、全ての者が騎士団に所属しているわけではない。
どこにも所属を得ていない騎士が名を挙げるため、また日銭を得るために行っているのが野試合である。
腕に覚えのあるものが、挑戦料を取り木製の武具などで先に一撃を与える勝負を行う。
勝てば名を挙げ収入を得られるが、負ければ賞金の名のもとにそれまで挑戦料を奪われる。

【EPISODE 2】

◆ゴブリン戦役
今から十数年前に勃発したエルーラン王国全土を巻き込んだゴブリン軍との侵略戦争。
多くのもの活躍により勝利したエルーラン王国であるが、王国側が被った被害もの甚大であった。
多くの尊い命が失われ、村々が焼かれた。結果、王国内に賄いきれないほど孤児を生むこととなった。

◆フローレンの決戦
ゴブリン戦役の末期、ゴブリン王ルアダンとの決戦となった場所。
フローレン山地の平原にて両軍はにらみ合い、総力戦へとなだれ込んだ。
この戦いで、ゴブリン王ルアダンは討ち取られ、ゴブリン勢力の殆どを壊滅状態へと追い込んだ。

◆ゴブリン調査依頼
二度とゴブリン戦役のような戦いを生まないためにも、神殿と王国が協力し季節ごとに行うゴブリン残存勢力の掃討。依頼を受けた冒険者は、現地の私設騎士団、もしくは自由騎士団と協力し、ゴブリンの痕跡、巣穴などが発生していないかを探索し、可能であれば殲滅することを目的としている。
公共事業の一環であるため、依頼料は安い。

◆国家騎士団
その名が示す通り、エルーラン王国によって運用されている騎士団。
円卓の騎士団と赤枝の騎士団がこれに該当する。

◆私設騎士団
領地を持つ貴族が、自領内の警備・守護を目的として組織した騎士団。
ルネス自警団やブランリュゼール騎士団などがこれに該当する。

◆自由騎士団
土地や利益など様々なしがらみに囚われること無く騎士道を貫こうとする者達の集まり。
扱いとしては冒険者ギルドと変わりなく、名乗ることも自由である。
アウギュステ騎士団などがこれに該当する。

◆コーカサス
プロヴァルディア地方最大の街
プロヴァルディア地方の中央に位置し、領内の村々やワイナリーから集められたぶどうやワインは一旦ここに集積・管理され、酔っぱらい街道を通じ王都ログレスへと運ばれていく。

◆ポートブリーズ
プロヴァルディア地方北方に位置する村。
酪農とぶどうの栽培、ワインの醸造を主産業とする。

◆アウギュステ騎士団
ポートブリーズを拠点とする自由騎士団。
かつてはエルーラン王国を股にかけていたが、ゴブリン戦役後、各地の孤児を拾いながら安住の地を探し、ポートブリーズに根を下ろす。
騎士団内の高齢化が進み、オイゲンとガラドアの2名しかいなかった騎士団も、EPISODE2終了後、出没するゴブリン勢力に対抗するため、王国内の所属を持たない騎士たちがあちこちの騎士団へと紹介されていった。
結果、アウギュステ騎士団もかつて賑わいを取り戻し、老人たちはひよっこ共を今日もしごくのであった。

◆不滅の炎“フォイアルディア”
ブランリュゼール家に伝わる家宝。太陽のような色をした黄金色の宝石。
エリザベートが家を出る際、トーマスより渡された、みだりに人目に触れさせる事なかれと。
ギルド:ルディアの名前の由来でもある。

◆赤い怪人
#2
森のなかでゴブリンと戦っていた全身が赤色の怪人。
最近、国中のあちこちに出没し妖魔共を殲滅して去っていく謎の存在。
森のなかで遭遇した際には、なにか言葉のようなものを発していたがその内容は不明であった。
後に“レッド”という通り名がつけられた。

#4
ゴブリンに占拠された砦の中で再び遭遇した時には、かつて言葉を発したような理性と知性は失われており、その有り様はまるで獣のようであった。
再開したマルゴットの情報によると、レッドの正体は邪神の瘴気を浴び、邪悪化したルーシディティ・ウィンスレットであること明かされた。

◆狂化
ゴブリンに伝わる秘術の1つ。
ゴブリンシャーマンにのみ扱える秘術であり、理性を破壊し狂気を植え付けることで、爆発的な戦闘力の強化を行う。
しかし、理性を破壊してしまうため二度と正気に戻ることはなく、時間がたてばところかまわず暴れだすので、使いどきは戦闘の直前に限られている。

◆ゴブリンの石像
ゴブリンシャーマンが祈りを捧げるときに用いる道具。
頭部だけの石像で、その姿はゴブリン王ルアダンを模したものと言われている。
【EPISODE 3】

◆神殿内部監査
ログレス南神殿神官長グレコからの依頼。
近年、肥大化した神殿権力を私利私欲のために使う神官や、悪徳神官の正体は実は妖魔・魔族が化けたものだったという報告が上がっている。
幸いにも、エルーラン王国でそういった報告は未だ上がってきてはいないが、警戒するに越したことはないと考えた各神官長たちは、年に一度、神殿関係の私設に対し査察を行うことにした。
また、これを神殿関係者のみで行えば甘い裁定が下る可能性を考慮し、一部の施設において外部協力者である冒険者を使うことが決められた。
最も比較的重要度の低いところに回されるため、なかばパフォーマンスじみたものと化している。

◆ログレス西区
ログレス最大の歓楽街月光通りのある区画。酒場や賭博場、娼館などが立ち並ぶ。
ログレスの裏社会の通じる入口でもあり、情報収集の場としても活用されている。
裏社会を取り仕切る犯罪組織ノクトリングの根城でもあるため、ひとつ路地の裏にでも入ればその治安の悪さが目に映るだろう。

◆ウエストエンド
ログレス西区の中でも最も治安の悪い貧民街。
浮浪者や孤児、酔っぱらいや移民者がたむろしスラム化している。

◆クリプトン孤児院
ウエストエンドにある孤児院。
EPISODE3終了後、孤児院は閉鎖され誰もいなくなった。

◆蜘蛛女
路地裏でレンに襲いかかっていた化け物。
ギデオンが殺害すると、紫色の煙が噴き出し、その姿は人間の女の死体となった。

◆狂信者
ログレス西区の酒場ゴールデンスターでダニエルとともにいた全身ローブを着込んだ怪しい風体の者達。

◆アラクネ
ミクを母胎とし生まれ落ちた存在。
コールタールのようなドロドロとした黒い液状の体をしており、顔らしきものも見える。
狂信者にはアラクネ様と呼ばれ崇拝された。

◆妖刀・光眞
銘はアマツミツザネ。東方はダイワで鍛えられし妖刀。魂を持つ刀、インテリジェンスウェポンである。
自らを俺たちと呼称し、力を求める者の前に現れ、力を与えるが、その魂を狂気に染め上げる、全ては愛するがゆえに。
現在、その刀身は4つに分たれており、柳生宗次郎がその収集のため奔走している。
【所持者】
刀身1:ヴィオ
光眞の鞘:柳生宗次郎
【EPISODE 4】

◆ヴィルベルヴィント
ウィリアムズ・バロウズがある戦闘において用いた剣技。
シュワードに伝えられていたバロウズ流騎乗剣術の技の中には存在しない技法。
ウィリアムは、これを誇りのない剣だと言い、覚えなくていいといった。
この剣技は、強靭な足腰と踏み込みを武器とし、攻撃のタイミングをずらすと共に、相手の死角たる背後へと一瞬で転じることで不可避の一撃を放つことを目的としている。
川辺で出会った老師、ローランによりシュワードへと伝授された。

◆ドーマの遺産
冒険者にとって恐怖の代名詞であるネームドエネミー。その一角に名を連ねるのが、“虚無の魔術師”ドーマである。
禁断とされる邪法を練り、虚無というあり得ざる力を手にした魔術師ドーマが残した研究資料。それがドーマの遺産と呼ばれるものである。
ドーマが記したとされる書者はいくつか挙げられ、『虚無への道標』『邪法転生の書』『ドーマの書』『魔術の研鑽と実践についての小考』などだ。
ほかにも、散逸しもはや本の形を保っておらず紙片のような形で発見されたものもいくつか存在している。

◆使役
アルケニア邪神教団がドーマの遺産を解読し、研究していた古代魔法。
自らより力量の劣るものを意のままに使役する魔法であるが、研究途中であったためそこまでの性能は発揮できていなかった。
動物や魔獣などの獣を従えることはできても、霊獣や精霊など格の高い存在を使役することはできず、人間にも効果はなかった。
現在は、ドラゴンを相手に実験中である。

◆抑制薬
アルケニア邪神教団がドーマの遺産を解読し、研究していたアーティファクト。
人間の骨を材料とし、人体の瘴気による侵食を抑え、邪悪化の遅延を目的に製造された薬品。
例えるなら、白い絵の具の中に黒い絵の具を混ぜ続ければいずれ完全に黒となるが、白い絵の具を追加することで、完全に黒になるのを遅らせるためのもの。
出来ることは遅延のみであって、治療を行うことはできない。

◆てがみ
ゴブリンに占拠された砦の一室で見つけたてがみ。
レッドと呼ばれる変異体が暴走し、各地の研究施設を襲撃している警戒を怠るなデェス。

◆アルケニア邪神教団
エルーラン王国内のゴブリン勢力の蜂起、その裏で糸を引いている存在。
教団の活動目的は不明、しかし、教団の支援者にハミルトン公爵家が名を連ねている。

◆カエルの騎士
若き日のルーシディティ・ウィンスレットの冒険譚。
ある女魔族を仕留め損なったルーシディティは、逆に瘴気によって姿を変えられてしまった。
傷ついた彼女を救ったのは街の子供達だった。ルーシディティは子どもたちと協力し、元凶たる女魔族を討ち果たす、とこんな話である。
この逸話から、彼女のように例え瘴気触れたとしても意思の強いものは、瘴気の呪いに打ち克ち、心まで歪められることがないことがあるのだ。

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