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ちるワールドコミュのDQラプソディ(仮名・製作中)

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私の名前はちる。
このDQの世界で冒険者をしている。
今日もまた、新たな戦いと出会うために、酒場に向かう。
そして、酒場はいつものように賑わっていた。

酒場につくなり、声をかけられた。

「おい、ちる!遅かったな?」

そちらを見ると、のりがいた。

「こちらと償金稼ぎしてるだけじゃないんだよ。どっかのフウテンダンナと一緒にすんなや。」

実を言うと、のりはちるの旦那でもある。

「奥様はお忙しゅうて、大変ですな。」

のりの飄々とした態度にムカつき、何も言わず近づくとけつっぺたにけりを入れた。

“バシッ!!“

「いってぇわ!」

彼の声が響くと、一瞬にして酒場が静かになった。

「おばか!」

いーっと顔をしかめると、酒場中がどっと笑った。
そして、また、ガヤガヤと酒場が賑わいだす。

「まーた、何やってんのよ、あんたたちは。」

ボタモチがやってきた。
彼は旦那の狩り仲間。
最近は仲良くなって、一緒にでることが多くなった。
しっかりしてるようで危うい。
ナーバス的なところがあるけれど、頼りになる兄さん。
ちるがてんぱると、いつも手を差し伸べてくれる人。
見た目が中性的な為か、実はオンナノコじゃないかとの疑惑あり。

「まー、いつものことやし、きにすんな、」

のりの言葉に、ボタモチがケラケラ笑う。

「のり、冒険者より、漫才師になれば?」
「ああん?モチがなれ!」
「わたし?才能ないよ?」
「いや、なってこい。」
「やだ、のりがなれば?」

“またやってるし
いつもこれだ(笑)“

「てか、二人でやれば?漫才師」

「はぁ?」
「ん?」

同じリアクションで、仲がいいのがわかる。
二人を残して窓口に向かう。
ひときわ大柄な目立つ男性がいる

「こんちは、ターさん。」
「あ、こんにちは、ちるさん。」

彼の名はタイラー。
落ち着いてて、少し無口な大人な雰囲気のひと。
博識で、いろいろな事を聞いてもすぐに返ってくる。
戦闘中ののりの無茶振り指示にも的確に対応する沈着冷静さは一目も二目も置く。

「二人、あっちで漫才してるから。」
「いつものことだね。」
「うん!」
「ちるさんは、単プレの仲間探し?」
「そそ。良い仲間とっとかないとね。」
「良いの探しといで。」
「あい。」

彼は頭を一撫でして、去って行った。

「うむー。大人だ。」

いろいろ物色していると、のりに呼ばれた。

「ちる!そんなのいいから、早く来い!」
「待てよ、のり。ちる、魔法使い転職してきて。」

三人は入口でまっている。

「あ、はい。ちょ、待ってて。」

慌てて転職しようと窓口にいくと、ボタモチの声がする。

「ちる。慌てなくていいよ。持ち物も整理しといで」
「ありまと!」

かばんをみる

“中身は大丈夫、まだ入る。”

魔法使いになり、装備を確認する。
入り口に走った。

「今日も強ボス?」

のりは扉をあけて、ちらっとこちらをみて言う。

「ああ。アラグネ強いくぞ。」
「はーい!」

彼等の後を追って、今日も酒場から旅にでる。

コメント(19)

カルミハイムから、北領を連なってはしる。

「石だせやー!」

ボタモチが叫びながら走って行く。
つけもの石ラブな彼である。
しばらくいくと、夢幻の森にはいる。
いつもよりか、さらに人が集まっている気がした。
ひたすら東をめざし、捨てられた城に入る
オークキングが追いかけてきた。

“盗賊なら、応戦してやるのに!”

歯がゆくなりならが、奴らに背をむける。
戦闘を離脱を繰り返しながら、王家の庭についた。
聖泉の前で息を整える。

“またあいつと戦うのか。いつ来ても、嫌な場所だ。”

苦い想い出に力拳を握ると、のりが言う。

「今日はうまくいくさ。自分を信じろ。」
「うん。」

タイラーが再度確認するようにつぶやいた。

「ヘヴィチャージ、ロスアタ、ウエイトブレイク、相撲。ぶきみ」

ちるは、こころの中で再確認する。

“へヴィチャージとは重さを重ねるパラディンの特有わざ。
ロスアタ。ロストアタックの略で、応援によって上がるテンションを下げる技。テンションがあがると、攻撃力が増す。
ウェイトブレイクは、相手の重さを軽くして、押しやりやすくする。
相撲は、敵との力比べ。壁になって僧や魔に近づくのを避けるようにする。
ぶきみ…、ぶきみなひかりは呪文耐性を下げる効果。
一応、一通りは理解してる。でも、パラになったら、ターさんみたいに上手く出来ないだろうな“

ちるはタイラーをみあげる。
それに気づいたタイラーは優しく微笑む。

「どうした?」
「ううん。なんでもない。」

見透かされたようで、ちるは俯いた。
ボタモチが言う。

「ちる!」
「はい!」
「ちるの装備は一撃が耐えれないから、わたしとタイラーさんが突っ込んでからついてきて。」
「りょかーい。カラクリは氷に弱いから、全体魔のヒャダルコ、アラグネは焔に弱いからメラミでいいよね。」
「うん。それでいいよ。みんな、行こう。」
「ああ!」

聖泉にはいると、エルトナの聖地に引き込まれた。
静かで綺麗な聖地に奴が現れる。
怪蟲アラグネ強、通称強グモ。
カラクリショウグンがお供に二人いる。

「なぁ、のり。あいつ、笑ってやがるぜ。」
「関係ねー。ぶっ殺すまでだ。なぁ、たらさん。」
「ああ。」

パラディンのタイラーと魔法使いのボタモチが突っ込んでいく。
僧ののりが下がるのをみて、ちるは二人の後ろで立ちどまる。
のりは聖なる祈りをつかい、回復呪文の効果を高める。
アラグネがタイラーを攻撃。
タイラーは重さを増やすへヴィチャージを唱えた。

「魔力覚醒!」
「魔力覚醒!」

ボタモチとちるは魔法攻撃力を高める魔力覚醒をつかうと、カラクリショウグン達はアラグネを応援する。
応援されたアラグネは、テンションがあがり攻撃力がはねあがった。

「ホイミ!」

のりの回復で持ち直したタイラーは、テンションダウン効果のロストアタックを打つ

ミス!!

早読みを使った魔法使い二人は、ヒャダルコをくらわせる。
のりは天使の守りを使い、回復役の自分の戦闘不能を回避する。

「ヒャダルコ!」
「ヒャダルコ!」
「うぁ!」

詠唱が終わらないうちに、タイラーの声が響く。
攻撃力が高くなったアラグネの一撃に、タイラーが崩れおちる。

「だめぇ!」

駆け寄ろうとするちるの前にボタモチが立ちはだかり、静かに言う。

「自分の仕事を優先しろ。お前は、魔法使いだろ?みんな倒れたら終わりだ。のりがうまくやるさ。」

そう言う彼の瞳には、強い怒りが現れている。
タイラーにのりが駆け寄り膝ま付く
これ以上の被害と屈辱を味わいたくないちるは、必死でショウグンの弱点のヒャダルコを連発する。
のりの熱い声がする

「ザオラル!!」

意識の戻った彼は、のりにいう。

「ありがとう。これでまたやれるぜ!何度でも天国からこの地獄に呼んでくれよ。」
「ああ。そう簡単には眠らせないさ。」

前衛後衛に分かれる二人。
再びへヴィチャージを唱え、アラグネに挑む。

「ヒャダルコぉぉぉぉぉl!!!」

ボタモチのヒャダルコが暴走し、カラクリショウグンはともに死んで転がった。

「よくやった、モチ!これで楽にやれる。」
「悔しいのはお前だけじゃないぜ、のり。あとはクモだけだな。」
「ああ、これからが本番だ!気を抜くなよ、モチ!」
「お前は、死ぬなよ。」
「お前がな、ベホマラー!」
アラグネの全体攻撃死グモのトゲが発された。
ダメージを相殺するために、のりはベホマラーを唱えたのだった。
タイラーはアラグネにウエイトブレイクを打ち掛けると壁に押しやる。
距離を保ちながら後衛三人が付いていく。
あらたなカラクリショウグンを呼ぶことも無く戦闘はゆっくりと進んでいく。

「きちーな。体力ありすぎだぜ。MPが減ずれてく。」
「うん。あと少ししかMPないよ。このまま安定してくれればいいね。」

ボタモチがつぶやくと、ちるが答えた。

「ちるはMPなくなったら、待機してろ。あと少しであいつ、落ちるから。」
「うん。魔力回復してるね。最後まで油断できないし。」
「そうだな、のりのMPも見れたらみといて。」
「りょかーい。」

ボタモチとちるはメラミ魔法を唱え続ける。
ちるは後ろにさがり、のり、タイラー、ボタモチをチェックすると、魔法を詠唱しだした。
ほどなくして、アグラネが動かなくなった。
死んで溶けた体から宝箱が現れる。

「よし!オーブ、ゲットだ!」

のりが走りよる。
つられて皆も駆け寄る。
タイラーは宝箱を開けながら言った。

「最初はどうなることかと思ったけど、いつもこう楽だといいのに。」
「だな。わい僧だから、倒れるのみるとあかんわ。」

のりが答える。
  
「回復間に合わんと、くそうってなる。」
「それ、あんんただけじゃないっしょ。違う職でもそうなんの。」
「だね。」

ボタモチのあとにちるが頷く。

「さぁ、かえるぞ。」

再びのりが先頭を切って、出口にたつ。
タイラー、ボタモチと出て行った。

ちるは、ふと立ちどまると、アグラネの死んだ方を向く。
膝をついて手を組み祈る。

「誰も死なないよう、上手くいきますように。アラグネ。オーブだけの為に殺される定めの可哀想な命。今は静かな休息があなたに訪れますように。」

そして、出口にむかい、ふと振り返る。

「また来るからね。次は優しくしてね。」

ちるは聖域から出て行った。
 その日、ちるは一人で酒場にいた。
誰も知り合いが居ない…。

“一人でいくか。”

サポートキャラを雇い、何気なく横をみると、見たことある姿が。

「ラっちゃん?」

声をかけると、彼は驚いたようにちるをみた。
彼の名は、ラ―ツ。
ボタモチのチームメンバーである。
2,3回同行してもらったことがあり、破天荒ながらも図々しくないところが好感がもてる。
かなりのエロだが、本人はシャイなようで、メンバー以外の時には話しかけてこない。
のりがどん引きするようなドエロではあるが、オープンすぎて面白かったので好印象だ。
強すぎるセックスアピールは考えものだが、女性としては嬉しいところではある。

「おう、ちる!どした?一人寝が寂しいか?」
「あはは。今からシルバーマントの百体狩りにでるの。あと20で100になるから。ラっちゃんは?」
「今、サポみて、落ちるところ。」
「あ、そか、邪魔だね。ごめん。」
「なに?一緒にいってほしいの?」
「「うーん、そう言う訳じゃないけど、暇なら一緒どうかなっておもっただけ。」
「あと20体て言ってたな。」
「うん。」
「よしゃ、付き合ったる。」
「ほんと?ねむくない?」
「おう。任せとけ。」

ちるはラ―ツと組んだ。

「で、職は?」
「んとね、ちるはいつも盗賊サポオンリーの儀団でいく。」
「それでいくわ。」
「うん。ちるは一応武道家でいくわ。硬いし。とりま強いからおふざけ無しで。」
「だな。」

サポートキャラを二人だすと、ジュレ島下層に向かう。

「しかし、ちるは、いつもこんなことしてんの?」
「うん。そだよ。自分よりも強いとこに突っ込んでいくのだいすき。」
「ある意味、マ…。」
「いいの!強いの大好き!」

ちるがさえぎると、ラ―ツは苦笑いする。

「そうか。俺も強いぞ。」
「うん。だね。」
「今度、するか?」
「ん?しない。」
「ち。」
「あははっ。」

下層のなかに入っていくと、ひんやりとした風がふいてくる。
静かで綺麗な青い洞窟。
カテドラルのような雰囲気を醸し出している。

「いつ来ても綺麗なとこなのに。」
「一番奥はまだ通行止めなんだよな?」
「そだよ。行ってもふさがれてる。てか、奥までいくと、帰りがMP切れると確実に死亡コース。」
「嫌なことだな。」
「でも、百はいつかやらないとね。」
「めんどい。」
「気合入れてよ。」
「入れるのは他がいい。」
「ん?」
「わからんか?俺の…。」
「はて?」
「だから、オレ…。」
「さて、さて?」
「!おま、わざとだろ?」
「にゃははー」

ちるは走り出した。

「ちょ、待てよ、待てってば。」
「えい!」

シルバーマントに突っ込んでく。
ちるは、盗賊と武道家特有の爪型武器での特技の三回強攻撃タイガークロウをすかさず入れる。
続いて、ラ―ツは素手でばくれつけんを打つ。
サポートキャラ二人もタイガークロウをうち入れるので、あっという間にシルバーマントは死んでいく。

「あのさあ、いつもこんなことしてんの?」
「うん。楽しいよ?みんなが僧侶とか魔法使いとかで苦戦してるところで、目の前でタイガーぶっぱなしてあっという間に去っていく。」
「!」
「かっこよくね?」
「俺もたいがいだけど、お前もたいがいだな。」
「キラーマシンとは言われたことあるけどね。」

そして、再びシルバーマントにつ込んでいく。
10体ほど倒すと、MPがついてきた。

「ちる。もどるか?」
「うん。だね。」

下層をでると、ルーラストーンでお互いのうちに飛び、再び入口で落ち合った。
「ラっちゃん。武道家楽勝だから、盗賊にしてもいいかな?」
「いいんじゃない?」
「装備が気持ちよわいけど、イケると思うんだ。」
「代えてきていいよ。待ってるから。」
「ありがと。」

ちるは、酒場に走る。
盗賊に職を代えて、入口まで急いだ。

「お。代えたな。いこうぜ。」
「うん。おまたせ。ありがとね。」
「ああ。」

再び中にはいる。
何か嫌な予感がして、ちるは止まった。

「どした?」
「う、うん。なんでもない。いこう。」
「?無理はするなよ?」
「大丈夫。」

二カッと笑うちるを見て、ラ―ツは微笑んでうなづいた。
無言でラ―ツはシルバーマントに突っ込んだ。
シルバーマントは二体いた。
ちるはシルバーマントAにタイガークロウをくらわせる。
すると、A、B両方から怒りをかった。

「やば!」

ちるはサポキャラを盾にするように歩いたが、盗賊キャラは縦にはならない。
シルバーマントAにハヤブサギリをくらい、Bにもう一度はやぶさぎりをくらわされた。
HPは残り30もない。

「あ、やば!回復しなきゃ!」

戦闘からぬけようと戦闘範囲サークル外を目指し走り出す。
が、シルバーマントAに先回りされた!

「ちる!さがれ!!」
「あ、ああ…。」

ちるはどうしていいかわからずに、固まってしまった。

「ちぃるぅぅぅ!!!!」

シルバーマントAのハヤブサギリが容赦なく襲いかかる。

「うっ…。」

ちるは何もできず、その場に倒れ転がった。

「てめぇら!許さん!!」

ラ―ツの怒りが沸点に達し、シルバーマント達を殲滅した。
そして、動くことさえ出来ないちるの元に駆け寄った。

「ちる。」
「ラ、ラッちゃん、ごめん。協会で復活してくるから、入口で…。」
「いやだ!」
「え?」
「お前がここにいろ!オレが、オレがたすけてやる!」
「でも、迷惑かけれないよ。」
「迷惑なんかじゃない!オレがお前を生き返してやる!」
「ラっちゃん。」
「絶対待ってろよ!わかったな!」
「…うん。」

ちるは動けないままに何気なくラーツをぼんやりとみていた。
下層の出口から溢れ入る光の中に彼の体が消えていった。
どれくらいったのか、はたまた一瞬だったのか、朦朧とした意識の中で呼ばれた。

「ちる。待たせたな。ごめん。今、生き返らせるから!」

ラ―ツはちるの横に膝をついて呪文を唱えた。

「ザオリク!」

意識が呼び戻され、身体に血が通い、生きていることを実感する。

「ラッちゃん!ありがとう!」
「おぅ。まかせとけ!」
「びっくりしたし、怖かった。」
「オレもびっくりしたさ。」
「うん、ごめん。」
「こんな事故もあるさ。僧侶やとっとけばよかったかな。」
「うん、これからはきをつけるよ。」
「ああ。あと、実質10体か、さっさとかたそうぜ。」
「だね!ありがと。」

ラーツは真剣な顔をしていう。

「死ぬなよ。」
「僧侶のラッちゃんがいるから、大丈夫。」
「ばかばか、俺が死んだら、今度はちるに走ってもらうぜ?」
「うふふ、りょかーい。」
「さ、いくぞ。」
「うん。ばくれつけんいいな。なんの職業でもつかえるから。」
「ああ。でも、タイガークロウのが使い勝手いいから、うらやましいぜ?」
「うふふ。」
「あははっ。さぁ。さっさと片してねるさ。」
「うん。」

シルバーマント10体を殺して、出口に向かった。
ラーツは出口をでると、そばの海岸で立ちどまる。
ラーツは仲間から外れた。

「ん?どしたの?」
「こっちおいで。」
「う?うん。」
「ここに座って。
「うん。」

ふいにラ―ツに抱き締められた。

「ラッちゃん?」
「良いから黙って抱きしめさせろ。」
「あ…、はい。」

そのまま、ラ―ツの腕の中で目を閉じた。

「ちる。お前は、女の子だから、あまり無茶するなよ。オレ、お前が心配だよ。」
「うん。わかったよ。強い敵につっ込まないとは約束できないけど、無茶はしないって約束する。」
「絶対だぜ?」
「絶対だよ。」

ちるが腕の中でラ―ツを見上げると、ラ―ツはちるの左頬にキスをした。

「これは今日の迷惑料。もらっとくぜ。旦那には内緒な?それじゃ。」

ラーツはルーラストーンで、どこかに飛んで行った。

追いかけようとして、止まる。
ちるはキスされた頬に手をやると、暫くそこにたたずんでいた。

「ラッちゃん…。」
タイラーはその日、広場のベンチに座っていた。

「なかなかとれないけど、ちからの指輪欲しいなぁ。」

彼は空を見上げると、溜息をついた。

「ボストロールんのドロップ率がさがってるから、無理なのかなぁ。」

彼は腕を組み、少し考えた。

「よし、どっかのボス狩りパーティにはいるか。」

立ち上がると、酒場に向かう。

「とりあえず、僧侶だけやとうか。」

いつものように酒場は賑わっている。
中にはいると、求人を探す。

「ボストロール、ボストロールっと。」

みてみると、意外にも求人が多い。
しかし、その分参加したい人も多く、ほとんどが埋まっていた。
ふと、二人組のパーティーの求人にめがいく。

「これ、いってみるかな?」

彼はパーティーリーダーに連絡をいれてみた。
他メンが決まってはいなかったので、すぐに仲間に入れた。
彼等は、つばさ男ミカル女の二人パーティーだった。

「四人目さがしますか?」

タイラーは彼らに聞いてみる。

「だね、僧侶はサポでいいから、人を入れた方が確実だね。」

つばさがいう。
ミカルは他の求人を探す。

「でも、一人ってなかなかいないんだよね。」
「フレ探しましょうか?」

タイラーの提案に、二人は頷く。

「そうだね。」
「私のフレは、今は全滅。いないか組んでる。」

つばさはフレに連絡を入れている。

しばらく探していると、タイラーのチームチャットにちるから連絡が入った。

ちる「ちゃす(*^_^*)」

「あ、フレが来たので、ちょっと聞いてみます。」

タイラーはフレチャを返す。

タイラー「今、やることある?暇なら、ボストロール狩りいかない?野良で組んでるんだけど?」
ちる「ん?野良って知らん人といくやつだよね?」
タイラー「そだよ。」
ちる「ターさんいるから、行く。」
タイラー「今日、のりさんいないんだよね?」
ちる「うん。」
タイラー「決まりね。誘うから待っててね。」

すぐにパーティに組み込れる。
一通りの挨拶をすませると、それぞれの職を決める。
タイラーは確実性を高めるためにレンジャーの搬入を進めるが、つばさは聞かなかった。

「レンジャーと魔法戦士は必須かとおもいます。」
「いや、レンはいらない。魔戦はいた方が楽だな。あとは、三人盗賊でいい。」

すでに三人が盗賊であることから、ちるは魔戦に転職した。
ちるが言う。

「アイテム整理したら行きます。」

つばさが答える

「了解。ヴェリね。」
「はい。」

一通りアイテムをかたすと、ちるはヴェリにとんだ。

「おまたせさんです!」
「よし、さぁ、いこう!」

ヴァース大森林。

つばさが先頭をきって走って行く。
走りながらタイラーがちるに聞く。
「参加ありがとね。やること無かった?」
「うん。大丈夫。のり、いないし。やることもれべ上げしかないから。」
「よかった。」

危険地帯の柵を抜けると、ウイングタイガーとボストロールが山のように居る。

「行くぞ!」

つばさがエンカウントしにいく。
正面から突っ込んでいく。

「ん?背後とらないんだ!」

正直、ちるは戸惑った。
背後を取ることにより先制攻撃ができ、なおかつ一ターン分の敵の動きを制することができるからだ。

「野良だ。仕方ないか…。」

気を引き締めて向かう。

ライラーとミカルはボストロールに向き合い、レアドロップを狙う為に盗賊特有の特技“盗む”を連打している。

つばさは装備にレアドロップ率をあげる効果がないのか、いきなりタイガークロウを浴びせている。

ちるは盗む効率を上げるために素早さのあがるピオリムを唱える。

「ピオリム!」

続いてバイキルトをかけようとしたが、すぐにボストロールが死んでしまうのでバイキルトをつかうのはやめた。
どちらか片方が盗むと、タイガークロウの早打ちで即行に終わってしまう反面、MPの消費量も激しくなっていく。

ちるは、少し離れたところで考える。

「直接杖で殴ったほうが魔法は吸い取れるし、必殺技がでてMPが満タンになるかもしれない。でも、あまり叩きすぎると、かいしんのいちげきがでてしまうかもしれない。魔法早読みを使っても、MPを吸い取る前に死んでしまう。」

いい方法が見えない。

「ふむ。相手のHPが半分までは杖で殴って回復、あとはマホトラでMP吸うか。一撃で死ぬから、マセンの必殺はあまり期待できないかも。」

。

“つうこんのいちげき!”

ミカルが倒れた。
タイラーはミカルを見ながらタイガークロウで応戦している。
つばさは、当たり前のようにタイガークロウを打っている。
後ろからみていて、ちるはなんとも言えない気分になった。
ボストロールを殺すと、つばさがパーティーを離れ、サポキャラの僧侶でミカルを生き返らせる。
再びサポをしまうと、つばさが戻ってくる

「…。」
「…。」

タイラーとちるは無言で顔を見合わせた。
御互いいつものメンバーなら何も思わないだろうし、仲間のためなら死んでもいいとも思っている。
しかし、他のパーティーで、それが当り前の様に処理されていることに少なからず違和感をかんじていたのだった。
無言でタイラーはちるの肩をポンとたたく。
ちるも無言でうなずく。
つばさは再びボストロールに突っ込んでいく。

戦いはその繰り返しだった。


「さすがにきついな」

ちるがつぶやいた。
回転率の早さに、魔戦特技MPパサーでMPを渡すという行為すら追いつかなくなっている。
杖で吸えるMPは3から7、マホトラは0から11、しかしMPパサーで使うMPは38と高めだ。
つばさは休みなくタイガークロウを使う。
タイガークロウのMP消費は5.盗んだあとに三人でつかわれると15ずつ1ターンに減って行く。

「MP回復が追い付かない。」

パサーしてもパサーしても、当たり前のように減って行くMP。
ふと、ミカルが立ち止まる。
自分にまほうのこびんでMPを回復し始めた。
それに合わせて、みんなこびんで回復し始める。

“魔戦なんてこんなもんだよね“

ちるは自分に言い聞かせる。
ある程度回復すると、またつばさは走り出す。
ちるの不穏な雰囲気を察したのか、タイラーがいう。

「きつい?」
「ん?うん。正直、きつい。長いマラソンとパサレないジレンマ。せめて、宿屋で寝させてくればいいんだけど、こびん回復がくる。」
「わかった。きりのいいところで止めよう。」
「うん。ありがと。」

少ししたところで、タイラーがつばさに離脱を進言する。
つばさは快く快諾し、帰路についた。

酒場のベンチに浅くすわり、背もたれに頭を乗せてぐったりしているちるにタイラーが声をかける。

「大丈夫かい?」
「しんどい。」
「これでも飲んで、ひと息入れるといいさ。」

みると、ホットチョコがある。

「お、ありまと。いただきま。」

ちるはカップに口をつける。
それをみて、タイラーはコーヒーを一口飲んだ。

「確かに今日はきつかったな。つうこんや事故回避にやはりレンはいるね。」
「うん。それにあのやり方、納得できない。効率悪いし、嫌。」
「もし次誘う時や行く時があれば、盗2レン1魔戦1で推すよ。タイガーも打つのが柔らかくなるし、魔法を吸い取って回復するのもしやすくなるだろ。死ぬのも、いちいちサポださなくても、回復できるし。」
「だね。いい勉強になったよ。」
「でも、なんかごめんね。」
「ん?大丈夫。ターさんいたし、楽しかったよ。」
「自分も楽しかったよ。」
「えへっ。うん。」

二人は、安堵の時間と美味しい飲み物を堪能していた。
 その日、ちるはボタモチのうちにきていた。
のりは別件の仕事で、タイラーは他のフレとでていて、二人で迷宮ダンジョンに行ってきたあとだった。
ちるはアズラン街にうちがあるため、グレン街に来ることはまず無いが、グレンの雲海がみえるこの景色がとてもすきだった。
うちから外にでると、日が沈むところだった。

「ボっちゃん、日が落ちるよ。もうすぐ夜になる。」
「ん?そうなん?」
「うん…。」

ちるは返事もそこそこに、ボタモチのうちから延びる階段を降り、目下にひろがる雲海と黄金色から薄闇に移り変わっていく空に魅入っていた。
ボタモチが家から出てきた気配がする。

“わたし、ここから見る景色がすきなんだ。”

「そう言えば、前に庭からみる景色のほうが好きだっていってたっけ?」

ちるはつぶやくと、階段をのぼる。
ボタモチは、庭先で座って夕陽を眺めていた。
彼の右隣に座ると、無言で日が沈んでいくのを見つめている。
無言が切なくなって、ちるがひらいた。

「グレンは静かだね。」
「ああ。そこがいいんだけどね。」
「うん。ジュレ街は波の音がしていいんだけどね。」
「だね。でも、わたしはここがすきだな。」
「うん。」

なぜか今日はうまく言葉が出ない。
再び、沈黙が続く。

ゆっくり空が赤紫になり、星達が瞬き始める。
夜の帳が辺りを覆う頃には、満天の星空に包まれた。

「あ、あれ?」
「あの大きいのなんだろう?」

同時に声を発した。
惑星を見ているボタモチ。
ちるはボタモチの肩越しから、それを見ていた。

「月かなぁ?」

ボタモチが言う。

「前にもあんな惑星見たことあるよ。その時も沈んでったよ。」
「そうなん?じゃ、やっぱ月かな。」
「かもしれないね。」
「だな。月だな。今もゆっくり動いているし。」
「うん。」

DQの一日のサイクルは早い。
しかし、それ以上に時間の進みが早く感じられたのか、はたまたとても時間がながく感じたのか、時間の概念がなくなってしまったように感じる。
すでに、月と思われる惑星はしずみかけていた。

「夜が…あけるよ。」
「うん。明るくなってきたね。」
「ここからだと、日はどこから昇るんだろう?」
「月があそこに沈んだから…。」
「後ろから昇る…かな?」
「かも。それに、影をみると、やっぱりうしろからかも?」
「かな。」

辺りが明るくなっていく。

「日、まだ昇らないな。」
「うん。」
「うし、そろそろ行こうか?」

立ち上がりそうなボタモチをちるは見つめる。

「もう…、もう少しだけ…いい?」
「ん?」

ボタモチは少し戸惑ったけど、快く返事をした。

「いいよ。」

毎日戦闘に明け暮れ、足を引っ張らない様に片意地張って頑張ってるこの世界で、こんなにもゆっくりとした時間を過ごせる事が心地よかった。
ボタモチの持つ、優しくて緩く甘い雰囲気がそうさせたのかもしれない。
次第に日が昇り始める。
ボタモチがいう。

「やっぱり後ろから日が昇ったね。」
「うん。。」

二人は朝日を眩しそうに堪能している。

「光の輪がキラキラしててきれいね。」
「ああ。だね。」

太陽が顔を出しきり、暖かい光が辺り一面に降り注ぐ頃、ボタモチが切り出す。

「さぁ、いこう。」
「うん。いこう。」

先に彼が立ち上がる。
ちるが続いて立ち上がる。
ボタモチのほうに向きなおると、不意に彼は背を向けた。

「先、いくよ。」

彼は、街の入りにかけだした。
ちるは、その後を追っていく。

そして二人は、再び戦闘の渦中へと身をおいた。
ドンヨリした空の日、ちるはリアフレのゆずとそのチームメンバーのハル、ユウカと一緒にデマトードに来ていた。

少し前
ゆずから連絡が入る。

「ちる?今いい?パンキマ行きたいんだけど、爪あるよね?」
「ん?あるよ。」
「デマトードまで、いかない?」
「時間は?一時間くらいならいいよ。眠たいから。」
「いい?マジ?やたー。それなら、それくらいで止めるから。」
「はいよ。で、構成は?」
「うちらは、いつも魔1僧1盗2でいく。」
「魔より、レンは?」
「レンみんな弱いの。」
「そか、なら仕方ないね。本当は連のがいいのに。」
「ちるは、盗賊じゃないと困るの。」
「りょかーい。」

ゆずから呼び出されたちるは、酒場にいた。
転職を終えると、ゆずに聞く。

「事故の為の僧侶はやとう?」
「ちるは雇わなくていいよ。サポいるから。」
「わかった。」
「ちるはとりあえず盗んで」
「仕事的に他の人は?」
「もう一人の盗賊と盗んでくれればいいから。僧は回復、魔は盗んだら攻撃するから。」

“案外計画性ないのね…。”

言えるはずもなく、そのままついてきたのだった。

「とりま下いこう。」

ゆずの言葉で皆が下に向かって走り出した。
地下を潜ってマップ下に移動する。

魔法使いのハルがいう。

「御宝探ししてぇ。」

ユウカが答える。

「あ〜、あたし、お宝さがしないから〜無理〜。」
「まじで〜。」

ちるは、帰りたくなった。
ゆずがすかさず聞く。

「ちるは?」

答えたくなかったが、言わないと進まないので答える。

「有るよ。今から探す。」

ユウカがいう。

「お〜、助かった。ないからどうしようかと思ってたんだよね。」
「あんた、御宝探しぐらい、とっときなさいよ。」
「んーだね。」

ゆずはちるに向かった。

「あのね、青宝誘というかキラキラすべて誘導して。で、青宝あっても絶対見破らないで、皆が揃ったらあけて。」
「了解。」

ちるはお宝さがしをすると、地図上に現われたアイテムの表示に向かって走り出した。
順調にアイテムだけが取れていく。
ちるは何か変な感じがする。
どうやら、ちるだけではなかったようだ。

「おかしい。」

ユウカが言う。

「どったの?」

ゆずの質問に答える。

「キマイラが、全然いない。」

そうである。
ちるが変だと思ったのは、前に鉱石を取りに来てキマイラにてこずった記憶があったからだ。
ちるもいう。

「やっぱりそうなんだね?前、鉱石とりに来た時、あほみたいに居て死ぬところだったけど。今日は全くいないね。」
「w」
「w」

ユウカがいう。

「今すれ違ったのが1ptだけだったから、こんなにわかないのも変だよ。」

走り続けると、ようやく一匹のキマイラがいた。

とりあえず盗む。
盗む。
盗む。
盗む。
盗めたら、タイガークロウの連続。

あっという間に終わる。
そして、“お金を盗んだ“の表示…。


「しゃーない。」

そしてまた走り出す。
5〜10分ほど走り、地図の端から端まで走る。
そして、やっと一匹あとで逢う。
盗む。
盗む。
タイガークロウの連続。

どうやら、もう一人の盗賊ユウカが効率が悪い事に気がついたみたいで、盗んだあとのタイガーを辞めた。
攻撃回数を増やして、攻撃され回数も増やして、盗賊必殺技お宝ハンター“を誘発しようとしているみたいだった。
仕方なく、ちるもそれに合わせて、タイガーを打つことを辞めた。
タイガーを辞めたことで、さらに戦闘に時間がかかるようになった。

しかし、タイミングとは悪いもので、こういう時ばかりかいしんがよくでる。
かといって攻撃しないで、ただ突っ立ってるわけにもいかず…。
他パーティで指示役も決まって無いただ単に集まっただけのところには、これからは遠慮したいものだと強く感じたちるだった。


青宝はそこそこでるものの、パンドラにはたどり着けないでいる。

そうこうしているうちに、二時間経ってしまった。

最後にお宝探しをすると、青宝が一つあった。

「一個でた。あれとって終ろう。」

ちるはいう。

「んだね。」
ゆずがいう。
青宝を取りに走ると、皆もついてくるが、水玉ドラゴンにぶち当たり、戦闘に入ってしまった。
ちるは、戦闘からぬけ一足先に宝箱の前に来た。
“ちるについて行く”を選択していたユウカだけが、一緒についてきて宝の前に立っている。

ゆずとハルが来たとき、青宝が消えた。
ハルがいう。

「誰もあけてない宝箱がきえるなんて、絶対おかしいよ。」

青宝は時間で消えると聞いていたちるは、反論しようかとも思ったが初対面で否定するのも気が引けてだまったいた。

「ってか、キマイラも全くいないし、今日は絶対変だって。」

彼女の言葉に、ゆずとユウカは不思議そうに聞いた。

「そうなの?」
「そうなんか?」
「うん。バグだな。」

ハルの自信満々な言葉に、誰も反論できない。
ゆずはいう。

「こういうこともあるよね。今日は遅いから解散しよう。」
「うん。でも、絶対おかしいって。」
「ちるっちゃん、ありがとね。またよろ〜。」

ハルを制してユウカがいう。

「はい。よろしくです。お疲れ様。」

ちるに皆が言う。

「今日は出なかったけど、又誘うよ。」
「ちるっちゃん、またね。お疲れさん。」
「おつですう〜。」
「あいwありがとでした。おやすみなさい。」
「御休み。」
「おやしみ〜。」
「すみみW」

ちるは抜けて一人先にルーラでとんだ。

「つ、疲れた。あれがみんな中の人がおっさんだと思うと…。世の中しんどいわぁ。」

ちるは、ベッドに横になる。
しかし、やはり気になるのは、青宝の消えない節とキマイラの出数の少なさだ。

“明日、青宝、ボっちゃんにきいてみよ。”

そして、翌日。

ちるはボタモチに連絡をしてみる。

「ボっちゃん。いい?」
「なに?」

ちるは昨日の事を話す。

「パンドラ狩りしてるボっちゃんなら、知ってるかなって。」
「ああ。青宝はあけてようが開けてなかろうが、時間で消えるよ。」
「やっぱり。んじゅあ、開けてないから消えないってのはおかしいというか、無いんだ。目の前で消えることはあるのね?」
「そそ。」

ちるは、納得できたから、それ以上はきにしないようにした。
次に行く時は、やはり盗2レン1魔戦1で行くのがベストだなってちるは思うのだった。
「がるごる行こうぜ!」

のりの一言で、今日の獲物がきまった。

「構成は?」

タイラーがきく。

「タラさんは、てなづけばくレンジャー。わいもばくれんじゃー。ちるは魔戦で、もちはなんでもいい。」
「魔戦かぁ、しんどいお。」
「れべ上げせないかんで、何でもエエやろ?」
「うん。まぁ。でも、きっついんだよね、魔戦て。」
「見難いんだから仕方無いわな。やるだけやってるんだからいいやろ?わいはいやだけど。」
「メガネしても見づらいから、ガルは正直魔戦はいや。」

すると、ボタモチが言う。

「わたし、なんでもいいの?したら、ちょっとまって。ばくれつにしてくる。」
「ばくれつに振るんかいな?」

のりはすかざず反応した。

「今、ばくれつにせんでええがな。よしモチ魔戦しろ。ちるスパスタな。」
「あいよ。」
「スパスタ…ね。うん。了解。」

構成がきまり、レーンの村へと旅立った。
浜辺の洞窟につくと、ガルバを探す。
ガルバは仲間を呼ぶモンスターで、ガルバ12体、ゴルバ12体をよぶ。
経験値稼ぎにはなかなかいいモンスターだ。
ただ、レンジャーの技“てなづけ”で魅了しないと、仲間を呼ぶ率が低く、呼ぶ間に攻撃力の高いガルバの攻撃を受け続けねばならない。

まもののむれが あらわれた!

てなづけのあるタイラーが率先してガルバのてなづけを始める。
ボタモチは、素早さのあがるピオリムをかけ、攻撃力を二倍にるすバイキルトをのりとタイラーに順にかけていく。
のりは、ばくれつけんでゴルバを攻撃。
スーパースターの技ベストスマイルで一匹づつの入手経験値とGを増やす、ちる。

「よし!」

てなづけでガルバを魅了したタイラーも、ゴルバを攻撃する。
ちるはスティックでゴルバを殴り、MPを吸収する。
ボタモチは続いてちると自身にバイキルトをかけた。
ゴルバAを倒す。

「モチ。バイキルトはモチとちるはいらん。吸えんくなるしMPの無駄だ。」
「あいよ。」

ガルバが仲間を呼ぶ。
ガルバBがあらわれた。

タイラーとのり、ボタモチがすかさず攻撃する。
ちるもベストスマイルをしてから攻撃に加わる。
ふとみると、のりのHPは140を切っていた。

「やばいかな?」

ちるは外れてべホイミをかける。
ガルバBが死ぬと、ゴルバBが現れ、すかさずゴルバCも現れた。
シンボルのアルファベットの若い順に攻撃するセオリーでゴルバBに集中する。
二ターンの瞬殺。
仲間を呼ぶため、次はガルバCに向かう。

「べホイミ!」

攻撃力もあまりまく、べススマを入れるとMPを吸う事が間に合わなくなることから、ちるはべススマとべホイミをくり返す。
もちろん、吸える時は吸いに行くが、攻撃は一回入るのがぎりぎりだった。

魅了がとけた!

ガルバのてなづけにタイラーがはしる。
ちるの回復量が少ないため、べホイミの連投になってしまう。
ボタモチはMPパサーでちるに送りながら攻撃に加わる。
のりは戦いに集中している。
ゴルバCも何とか倒した。
シンボルはガルバAだけだ。
タイラーはてなづけを連投するが、なかなかはいらない。

のりはみんなのHPを、ボタモチはMPを回復し、体制を整える。
シンボルが単体になると、ちるはやることがなくなり、壁際に押しやって留める。
ガルバゴルバを狩ろうとしている人で埋め尽くされ、混んでいる場所よりも壁際に寄せた方が動きがよくなる。

「はいらねぇ、なんでだ?」

呟きが聞こえる。

てなづけの決まらない苦い苦しみと焦りは、メンバーみな経験しているため、無言で待っている。
ボタモチは早読みを唱え、マホトラを使いMPをガルバから吸いだす。

ガルバAを魅了

「やっとかよ!」

いつも冷静な彼が熱くなっているようで、言葉尻にそれが見て取れる。

ゴルバDがあらわれた。

端に追いやったことで動きが良くなったのは自分たちだけではなかったようだ。

ゴルバEがあらわれた。

倒しきらないうちに、ガルバDも現れた。
ガルバDはガルバEを呼んだ。

それぞれ持ち場につくがうまく回らない。

ピオリムが切れそうだ。
ゴルバDをたおして、ボタモチはピオリムをとなえる。

ちるが、再びはなれてべホイミとべススマを連投しだすと、のりに怒られた。

「お前はべホイミすんな!」
「だって、150切ったら二回攻撃う受けたら死ぬやんか?事故るよ?」
「そんなん知っとるわ。回復はレンジャーにさしときゃいいんじゃ。モチの負担ふやすなや。」
「それはそうだけど。回復に手が回らんかったらそんなこといっとれんやん?」
「死んだら回復せんかった奴が悪いんじゃ。お前は殴りとべすすまだけしとけや!!」
「だって…。」
「だってもへったくれもねぇ。そんなに回復したければ、自分だけしとけや。いらんことすな。」
「わかったよ!んじゃ、回復しないから、ちゃんとしてよね。」
「おう!わかっとるわ!」

ガルバ
を倒し、ガルバDに攻撃の手を加える。

魅了がとけた。

「うわ。またかよ!」

タイラーはガルバAに向かう。
のりは彼に言う。

「魅了してから、約六十秒できれるから。だいたい数えてればわかる。」
「まじ?」
「わい、いつもやってるで。ちるがレン時もかぞえとったで?」
「わかった。やってみる。」

てなづけしかかると、ガルバAが仲間を呼び始めた。
彼は手を止め、ガルバの呼び出しがおわるのをまつ。

ガルバFが現れた。

再び、タイラーはてなづけを始める。

のり、ボタモチ、ちるの三人では体力のあるガルバは簡単には倒せない。
のりがべホイミとばくれつの連投。
ボタモチはのりにWPパサー。
ちるは無言でスティッくで殴り続けている。
が、べホイミが間に合わないので、仕方なくべホイミし始める。
MPががんがん無くなっていく。

「きち〜。」

ボタモチが悲鳴をあげる。

「しゃーない、ぽるかもルーレットもでん。」
「わかってるよ。でもそろそろ楽にしてほしい。」

ポルカ…妖精のポルカ レンジャーの必殺技 攻撃力をあげ、HPMPを少しづつ回復する。
ルーレット…マジックルーレット 魔戦士の必殺技 ルーレットの数値に応じてMPが回復する。

「安心しろ。一番きついのはお前じゃない。たらさんだ。」

ボタモチはタイラーをみる

ガルバEが仲間を呼びだした。
ガルバFがあらわれた。
ガルバFは仲間を呼び始めた。

「まずい、早く倒さないと!」
「モチ、もちつけ。確実にいけばいいさ。」
「とりあえず、ガルバを片そう。仲間さえ呼ばなければ楽勝だ。」

ガルバEに集中攻撃。
のりの回復が間に合わない。
ちるは再び離れてべホイミをしだす。

「回復すんなや!なぐってろ!」
「うっさいなぁ。死ぬよかましやんか。杖よりかばくれつのが攻撃力あるんだから、さっさと攻撃したら?」
「お前がMP使わなければ、モチも殴って攻撃すんの。俺らにパサれたほうが、どんだけいいよ?いらんこと言っとらんと、さっさと殴れ。」
「…くそぅ。死んでしまえ!」
「おう、上等だ!」

タイラーはボタモチに聞く。

「あの二人、なんかあった?」
「さぁ。いきなり険悪っぽいね。忙しくてきいてらんなかった。」
「あんなふうにちるさんも怒るんだね。」
「がるごるは仕方ないさ。呼ばれるのもめんどうだ。たらさん、やろう。」
「だね。」
ゴルバEがあらわれ、ゴルバGも呼ばれた。

のりが離れてべホイミを連投している。
しかし、それだけでは回復がおいつかない時がある。
タイラーはべホイミを唱える。

「あれ?さっきまっでちるさん回復してくれてたのに、どうかしたのかな?」

のりに聞くと、のりは忙しくてつっけんどんに言う。

「あいつMP使いすぎやねん。だから、回復すなって言ったった。」
「そうなんだ。だから、言い合いに?」
「そんなんどーでもええわ。集中せい。」

タイラーは腑に落ちなかったが、戦闘に向きなおる。
ガルバFが倒れると、ゴルバ達は簡単に死んでいく。
あっという間にガルバAだけになった。
ガルバGが現れるが、ちるが回復で外れない事により二ターンでガルバを殺すことができるようになった。
タイラーのてなづけもノッているようで、あっさり決まる。

「うっし!」

嬉しそうなタイラーの声が聞こえる。
ガルバAを残しつつ出てきたガルバ、ゴルバを瞬殺していく。
流れができ変わると、苦痛だった戦闘もスムーズにいくようだ。
その後、ガルバAは連続して仲間をよぶこともなく、あっさりとゴルバLとガルバLまでだとりついた。

「これでラスト」

タイらーの呼び声に、みんな、テンションがあがる。

「終わりやな。」
「だね。あんた、気ぃ抜いたらあかんよ。」
「うっさい、モチ。最後に死ぬなよ。」
「あんたがね。」

嬉しそうなやり取りだ。
最後に、ガルバAを倒す。

「うっし!」
「やっとだね。わたし、疲れたよ。」
「お疲れ様。」
「…。お疲れ様。」
「?ちる?」

微妙にイラついているちるを見て、ボタモチが呼びかける。

「ん?なに?」
「なんか、怒ってる?」
「あ、ううん。大丈夫。さ、帰ろう。」

洞窟の外にでると、皆、安堵した。

「今日はきつかったなー。」

のりの一声に皆頷く。

「だね、自分のてなづけがもう少し入れば楽になるんだけど。」
「ま、運だし、誤差だし。」
「あんた、またいってんの?少しでも確立良ければいいんじゃないの?」
「ワイは信じんで。」
「ま、しゃーない。さて、うちかえろ。」

それぞれに、ルーラストーンで飛んで行った。
のりとちるは、酒場で話をしている

「何いくよ?」
「なにいきたいの?」
「なんでもえーよ。」
「二人じゃ…ねぇ。」

のりは求人をみている。
ちるは戦歴から、倒したいモンスターをみている。

「なにしてんの?」

ボタモチがきた。

「お、モチか。モチか…。」

のりはフレのタケルに連絡をいれている。

「おう、今から暴君いくから。で、モチとちるは爪ね。」
「は?わたし、装備、紙よ?うすいよ?てか、武道家なの?」
「ああ。タケルは魔戦しかできん。」
「まじか。」
「決まりな。さぁ。行くで。」
道中にのりが指示をちるにだす。

「稲妻は離れろ。雄たけびは足の下に。閃光はよけろ。それだけだ。」
「は?無理だし。」
「動きをおぼえたらイケるから。いけるいける。」
「また、むちゃなこと言いおんな。」
「なんとかなるって。」
「あほか、14インチブラウン管テレビ、なめんなよ!」
「いつか買い替えんとな。」
「まぁ。今は野生の勘でなんとかするさ。」
「おう、なんとかしろ。」

タケルはほぼ毎日ここにきている。
そのためか、迷いなく入り組んだ迷路を突っ走って行く。

大きな扉の前に、死体がごろごろ転がっている。
慈悲のある僧侶が、一生懸命世話をしている。
ちるは息をのんだ。

「いけるの…かな。」
「行くしかないさ。」
「だね。」
「がんばりましょうね^^」

中に踏み込むと、すでに臨戦体制の暴君バサグランデがこちらをにらんでいる。

ちるとボタモチがつっ込んでいく。
タケルはバイキルトをちるとボタモチにかけてから、ピオリムをする。
のりは後ろにさがり、祈りと天使
をして回復量を上げる。

タイガークロウを連打する。
壁になり押されながらのタイガークロウはモーションが見えにくいため、壁側にいるちるはどうしても逃げ切れない。
ボタモチも同様にモーションが見えにくいため、スグに攻撃をくらってしまう。

圧死。
外に出され、復活をしてもらえるのを待つ。
心優しい僧侶がザオを唱え、復活を促してくれる。

作戦会議。
タケルが言う。

「ルカニ装備があればおいいんですが…。」
「ちるは。ルカニ腕やで?はいらんかったけど。」
「!そうなんですか?」
「イッドの時用にワイがつくった。」
「なるほど。それが入ればいけますね。」
「うん。もっかいや!」

再び、圧死。

タケルは苦い顔をしている。

「今回はちるサンのルカニ入りまくったので、何とか続くと良いんですがね…。」
「それよりも、モーションが見え無さ過ぎて、攻撃くらっちゃうのが痛いの。かみなり…よけれない。」
「そうなんですか?」
「うん。気がつくと赤黒い雷が羽から見える。」
「嫁のテレビちっさいねん。字が読めんねん。」
「そうなんですか?そうしたら、のりさんとテレビ替えればいいんじゃないですか?」
「てかね、14から40にかえると、逆に動かせない。」
「なるほど^^;」
「カンで動いてるから、もう少し動きがわかればいいんだけど。」
「そうですね。では、ちるサンの野生のカンにかけますか。」
「がんばります!」

暴君に3度目、くらいつく!
部屋に入る前、ちるは自分に言い聞かせる。

「僧侶はのりだ。任せとけば大丈夫。くらっても回復してくれるから、自分の仕事だけこなせばいい。」

そして、部屋に入る。

“またきたのか、雑魚め”

そんな顔をしているように見える。

タイガークロウをくらわせると、武道家の必殺技一喝が出せるようになった。
2撃目、一喝!
一喝を食らった暴君は地に伏せて動けないでいる。
そのうちに、ちるとボタモチはタイガークロウを浴びせれるだけあびせる。
ルカニが入り、暴君の固い防御力が下がり、さらに攻撃が入り易くなった。

さっきは左足の元にいたが、今度は左足と口元の下に位置取る。
目線をあげると、攻撃のモーションが少しわかる。

“これだ”

何度か咆哮や稲妻を食らうと、さらに特殊攻撃には右左右と足を踏み替えて体制を低くすることがわかった。
閃光は両足で一度飛んでから体制を低くして撃つので、これもなんとかかわせそうだ。
ただ、経験が少ないから、体が反応しても避けることが出来ない。

「うあ!」

暴君の雷と一撃で、ボタモチが倒れる。
ちるはそれを横目で見つつ、盾になり押しながらタイガークロウを放つ。
のりはベホイミを中断してザオをする。
ちるが攻撃を食らう。
HPが半分持っていかれる。
運よく、違う仲間を狙っているのか、二撃目は食らわずに済んだ。
のりの回復が間に合う。

流れができつつあるのか、死ぬ確率が減ってきた気がする。
おたけびは何回か回避できるようになってきた。
相変わらず、稲妻はよけれない
稲妻を食らうと、HPは半分以下になり、更にしばらく動けなくなる。
食らうと、狙われている場合、よけれずに確実に死ぬ。
それでもなんとか、あと少しの所に来た。

再び、ボタモチが暴君の前に倒れる。
のりがザオをしようとすると、暴君はちるを標的にした。
一撃目が入る。
回復しようと暴君から離れるが、上薬草を使うギリギリで二撃目を食らい、暴君の前に倒れる。

タケルは、暴君の前に逃げ惑っているのがかすかに見える。
のりはザオを強行して、HPが半分になっている。
しかし、ザオは無残にも入らない。
のりが回復しようとして、べホイミを唱える瞬間、暴君の歯牙に倒れる。
残されたタケルは何もできずただ、倒れていく。
そして、扉の外に吐き出され、転がった。


通りすがりの僧侶がザオをかけてくれた。
ちるが言う。

“ぐやじい!!!!”

みんなもそんな思いで一杯だった。

「お疲れ様。」

のりが先頭を切って言う。

「お疲れ様。」
「お疲れ様。」
「お疲れさんです」

そして、外にでると、皆別れた。

ちるは皆に何も言わなかったが、思うところがある。
今回の敗因は…彼だろう。
いや、もしかしたら、ちゃんと自分の仕事はしていたのかもしれない。
でも、ちるが倒れて動けなくなったとき、見ていたのは…。

自分が攻撃して標的もしくは盾になり、僧侶を守ってザオなり天使なりの時間を稼ぐべき時に逃げ回っていたこと。
僧侶のHPが半分以下になったら上薬僧でも、アモールの水でも回復アイテムを使うべきたっだ事。
いつも行く四人なら、自分のアイテムを惜しげもなく使える仲間であり、絆というと聞こえがいいがそこまでの信頼がある。
しかし、やはり彼は外部の人間なのかもしれない。

もっと練習したい。
もっと強くなりたい…。
人に頼らない様になるために、強くなりたい。
そう思わずにはいられない、ちるだった。

その夜、ちるは皆と別れて、一人でアズランの街をぷらぷらしていた。
アズランには、一日ごとにレベルと職業で福引券がもらえるクエストがある。
ちるは福引券を貰う為に、人々が声を掛け合い助けあっている姿をみるのが好きだ。
時として、手助けすることもある。

「賢者50れべの人いませんか?」

“ん?今誰が言った?”

人々にまぎれて誰が言ったか定かではない。
“白ちゃ”を見ようとしたとき、チームに誰かいることが判明した。

“なぬ!?人が…いる?名前はカルマ…どっかでみたような。”

恐る恐る声をかける

「こんばんは。」

しばらくして。

「こんばんは。この前お話しましたね。」

“!”

のりといた時に話をした人だった。
魚種族になっていたため、愛舞になっていた。

「ですね。」
「あの、チームメンバーはどうしました?みんな、いませんが。」
「ちるとタイラーさんとのりが主体でいますよ。」
「かきぽーさんは?」
「四日前…一週間くらい前に一回見ましたよ。」
「ということは、あんまり入ってないんですね。」
「はい。」

「ちるさんは、どれくらい前にチームに?」
「え?いつだろう…。」
「したら、ジエラいました?」
「ああ。入った時はジエラさんたち活動してました。」
「なるほど。」

「今は、れべ上げはどれがいいです?」
「20から35はプリンがり。50からはガルゴルがバザックスでいけます。」
「ガルゴル?」
「ガルバとゴルバです。レーンの村の浜辺の洞窟にいますよ。」
「ほう。」

「迷宮は一日一回しかいけないんですか?」
「んと、迷宮は何回でもいけますが、福引券は最初の一回しかいけないです。」
「ほう。迷宮行った事がないので。」
「行きますか?」
「いいですか?」
「はい。」
「そうしたらサバ換えます。」

位置確認すると、ちるのいるメギストにむかっている。
彼が、きた。

「レンドアに行きましょう。」
「レンドア?それって、新しいまちですか?」
「ん?最初からありますが?」
「え?あったかな?」
「はい。」

駅から二人でレンドアに向かう。

「ああ。思い出した。あった、あった。」
「思い出しました?」
「はい。」
「んと、東に…北だW」
「はい。」
「?あれ?こっちか??自信無いです。」
「そうしたら、とりあえず、南いってみましょう。」
「ええ。」

南に向かうがいなかった。

「すいません。記憶があいまいで。」
「いいえ。大丈夫です。こちらそ。」
「そうしたら北にお願いします。」
「はい。」

北の草むらにいくと、ロンデがいた。

「いた。良かった。」

彼はクエストを受ける。

「あ!御金12000あります?」
「ありますよ。」
「降ろしましょう。トルネコが迷宮にでるのですが、一回一品金額が高いやつで12000なので。」
「出会った時のためですね?」
「そそ。」
「わかりました。」

金庫屋にいき、お金を下ろす。

「迷宮、大事なものから魔法のカギで、どぞ!」
「あ、さっき、持ってる人に連れてってもらえって言われた。」
「そうなの?」
「うん。」
「はい。」

そして、迷宮に向かう。
ちるは賢者53、カルマは僧侶55、バトマス53、旅52。
迷宮レベル50。
ちると旅はばくれつ、バトマスは片手剣両手持ちで、突き進んでいく。
カルマから、チムチャがはいる。

「なにも出来ない、疎外感があるよ。」
「うん。でも、僧侶いないと、強ボスにあたると厳しいから。」
「でも、杖で殴るしかできない。」
「w」

夜中は、ノンパにあたったことがないから、僧侶じゃなくても良かったのかもしれない。
でも、最初から厳し戦いをするのもしんんどいから、彼が僧侶できたときに何もいわなかった。
昼間、ハンセンの迷宮でノンパにあたり、三回全滅したのが引いていたのかもしれない。

何無く終わり、あっという間に帰ってきた。

「ちる様、これからよろしくね。」
「様はいらないよ。ちるでいいお。」
「じゃぁ、ちるさん。」
「はい。」
「ちるさんは、活動時間は?」
「ちるは、のり妻だから、朝、昼、夜、夜中暇なときいつでもW」
「うらやま!」
「あははW」
「俺は会社員のおっさんだから。」
「おっさんて。」
「帰ってきてから2時くらいで寝るかな。」
「あい。ちるが一人の時はいつでも呼んでね。」
「うん。これから、一緒にいろいろいきましょう!」

“夜は組んでる人がいるって言いづらいな…。あ、でも、先にタイラーさんと話すよね、チームだし。とりま、面倒事はのりに任せよう。”

「あ、のりがいる時は抜けれないから、のりを抱き込んでおいてね。」
「了解!」
「さて、ねますか。」
「だね。」

彼はグレンに、ちるはメギストにむかう。

「これからやることばっかりだな。」
「間、ながいもんね。」
「うん。レベルもやっと55解放だし。うち、買わないと。」
「うち無いの?」
「ないよ。」
「買った方がいいよ。」
「倉庫100増えるし。」
「ん?」
「タンス50と倉庫50で100。アイテム100おける。」
「まじか!いま、いくらぐらい?」
「んと、M土地10万、Mうち5万。S土地3万、Sうち1万〜三万。だったかな。」
「それくらいならイケそうだ。」
「うん。しかし、高いね。貧民にはつらい。」
「ほんとだよ。ハックにあって、25マンと440時間いかれたし。」
「まじ??」
「うん。やりたいゲームでで、二ヶ月くらい放置してて。冒険の広場見たらお金も時間も無いから、もしかしたらって入ったら、やっぱり無かった。」
「まじ!?」
「うん。」
「救済措置は?ドラクエにいった?」
「手続きめんどいし、もらえても元気玉とほんの少しのお金だからしない。」
「そうなん?」
「いまは、どういう措置になってるかしらないけどね。」
「そか。ちるは貧民だから狙われないね。」
「いや、手当たりしだいみたいだから、関係ないよ。」
「え?」
「チームの元リーダーのフレッドは貯金三万だけど、全部いかれたって。」
「まじ?」
「うん。フレッドしってる?」
「チームの上の方に上の方にいるひと?あったことない。」
「そうか。」
「しかし、貧民は狙わないでほしいね。」
「ほんとそうだよ。」
「こわ〜。」
「聞いてくれてありがとね。」
「あい。これからいい事あるといいね。」
「だといいね。」
「うん。その分楽しもうよ。」
「だね。さて、お休み。」
「おやすみね。」

彼と別れた。
いろんな人がいて、いろんな出来事がある。
周りの人には、切ない出来事が起こらないよう願いたい。
ちるはチームのメンバーと、キャットリベリオ強のあばれている巨猫の巣の扉の前に立っていた。

��「リベリオ倒しにいきませんか?」
「うむ。いきますか。」

ボスから誘われたちるは、戸惑いながらも返事をした。

「戦略は、どうしたら?」

ボスの質問にちるが答える。

「パラ、僧、魔2がベストかと。」
「うん。」
「それか、ぱら、戦士、僧、魔。」
「わかった。」

そして、彼はチムメンのアロハ・オエとえりにも声をかけた。
アロハは快諾したが、えりはかなり周著している。

「私、旅しかできませんから。」
「いいよ、それで。僕はバトマス。オエチは、何の職でいく?」
「うん。どしよ。」
「そうしたら、パラディンいい?」
「わかった。」

僧侶職になっていたちるは、必然的に僧侶をやることになっていた。

「どなたか僧侶ができれば、魔でいきますが?」

ボスが答える。

「いいや。僧侶頼みたい。」
「あい。でも、底辺僧侶ですよ。」
「僕ら、僧侶出来ないから。」
「なるほど。わかりました。」

そして、今に至る。
勇んで、扉の中に飛び込む!

リベリオとミャルジーが立ちはだかる。
その向こうに、キャット・マンマーまでいる!!

アロハがリベリオに突っ込み、あいちんはミャルジーに切りかかる。
えりはバイシオンをとなえ、ちるは天使をかける。
パラ固有のヘヴィーチャージをアロハが唱えると、リベリオは彼に切りかかる!
“抜刀さみだれ切り!”

ちるは瞬時に思い出した。

“抜刀さみだれ切りって、目の前に居る人にランダムで通常ダメの半分を五回入れるんだっけ…。“

アロハは崩れおちる。
急いでザオをかける。

「マヒャドデス!」

背後でミャルジーが怒り、あいちんに呪文を唱えている。
えりは、必死でべホイミを唱えている。

「やば!」

ちるは急いでベホマラーを唱えるが、ミャルジーの攻撃にえりが倒れる。
あいちんはリベリオの方へ向き、ちるをかばう。
ちるはえりに近づきザオをかける。
あいちんがミャルジーを倒すと、マンマーがミャルジーを生き返らす。
アロハはキャンセルショットとウエイトブレイクで、リベリオを壁に抑え込んでいる。
再びミャルジーを倒したあいちんは、アロハに続いてリベリオに攻撃を加えた。

“抜刀太刀風!”

ベホマラーをとなえ、ふと気配を感じたちるは後ろを振り返ると、そこにリベリオが太刀を振り上げていた!
どうやら、アロハをすり抜けてきたようだ。

「ああ…。」

あいちんとアロハは、リベリオをちるから引き離そうと必死で押しのけようとしている。
瞬時に走りさろうとちるが動くが、ロックオンされた状態では抜刀太刀風から逃げられない。
そこに居る皆は風を受け、吹っ飛ばされ転がされた。
僧侶のちるは耐えきれず、瀕死になる。

“天使の祈り”発動。

瀕死のちるは、立ち上がる。

「ベホマラー!」

回復呪文を唱えると、ミャルジーの怒りがちるに向けられた。
皆の間をすり抜けて逃げる、ちる。
かいくぐって追いかける、ミャルジー。
えりはちるに べホイミをかける。
が、怒りのミャルジーの攻撃は痛かった。
天使の祈りをかける間もなく、ちるはマヒャドデスと攻撃を食らって、敢え無く地面に転がった。

「ザオ!」

えりが呪文を唱えるが、リベリオはそれを見逃さなかった。
リベリオの刃に、えりも倒れる。

「ちる!えり!!!」

あいちんの叫び声が聞こえる。

「くっそー!」

怒りでリベリオに切りかかるあいちんだったが、回復のない状況では、たちうちできるものではなかった。
あいちんとアロハも、リベリオの刃に倒れた。
鉛のように重くなっていくからだと、裏腹にはっきりしていく意識。
リベリオに四人とも担がれていく。

外に投げ出された。
そこはさながら冒険者の死体ゴミ捨て場のようになっていた。
どこかの僧侶が、必死にザオを唱え復活をさせている。
ちるが生き返らせてもらう。
メンバーを生き返らせ、扉の前にたつ。

「うし!いこう!」

あいちんの合図に、再びリベリオにたちむかう!
それから、幾度となく扉の前にたったか数える事もままならないくらいだった。
あいちんが、ふと切り出す。

「試してみたい戦略があるんだけど…。」

アロハが答える。

「なに?どれ?」
「うん。戦士とパラとバトと僧。」
「なるほど。」

あいちんは言いにくそうに言う。

「えりさん。申し訳ない。ほんとうに申し訳ないけど、ぱらと代わっていただけないかと…。」
「はい!いいですよ。ここまでこれただけでも、うれしです。」

とても素直でいい子なだけに、一緒にリベリオを倒したかった。
そんな気持ちが、三人の中に湧き上がる。

「ごめんね。ありがとね。」

アロハが気遣う。

「ぜんぜん。それよりも、リベリオ、倒してくださいね。」
「ありがとね。ちる、一人だけたとここまで来れなかった。すごく助けられたよ。がんばるね。」
「はい。では。ぬけますね。」

パラをしているジャスティンがやってきた。

「よろしく。」

それと入れ替わりにエリが帰って行った。
今度は、ちがうメンバーと構成でリベリオの前に立つ。
リベリオは、いつもと同じように不敵な笑みを浮かべている。

「今度こそ…。」

あいちんがつぶやく。
それを合図に一斉に飛びかかる。
パラと戦士がリベリオに、バトマスがミャルジに切りかかる。

ジャスティンのウエイトブレイク。
アロハの体当たり。
あいちんの天下無双がミャルジに炸裂。
一方ちるは、天使の祈りからベボマラーへと移行している。
ミャルジは瞬殺されている。

ウエイトブレイクが入ったのか、ジャスティンはヘヴィーチャージをして、キャンセルショットやランドインパクトを繰り出している。
アロハは体当たりとヤイバ砕きを連投し、攻撃力を下げることに専念している。
その御蔭で瞬殺されることもなく、安定して戦闘態勢が整っている。
あいちんは、攻撃を受けない様にかわしながら、リベリオの体力を削って行く。

キャットマンマの裏切りで、ミャルジがひそかに端の方で生き返ってくる。
ちるは、飛んでそれを知らせる。
あいちんはあなり集中して周りを気にしているので、スグにそれに対応する。

「マンマのうらぎりものめぇ!」

ちるが皮肉をこめていう。
あいちんは、ミャルジと戦いながら、ふっと笑った。

「まぁ、仕方ないさ。」

そして、ミャルジが倒れると、またリベリオに向かって行った。

ちるは、スクルト、聖女、ズッシ、ホイミときどきベホマラーの仕事で基本済んでいる。

ほどなくして、リベリオも彼らの前に沈んだ。

「やったー!」
「倒せたね。」
「いけるな!」
それぞれが喜びを口にする。
ちるは喜んで飛びまわっている。

「さて、かえるよ。」

あいちんの一言で皆がドアにかけよる。
彼等の背中をみて、ふと戦闘を思い返した。

“いままで前衛で突っ込んでばかで知らなかったけど、戦う男性のうしろ姿ってカッコいいな。誇らしげに立っている今の背中、世界一素敵やね。”

あいちんが振り返る。

「どうかした?」
「ううん。なんでもない。」

アロハが言う。

「いこう。」
「あい。」

ちるは彼らに駆け寄る。
そして、堂々と扉の前に立つ。

残りすくないMPでちるは死者を生き返らせている。
三人は、微笑みながらそれを見ている。
MPがきれると、ちるが立ち上がりいう。

「ありがとでした。お疲れ様。」
「うん。お疲れ様。ありがとうね。」
「お疲れさまー。ありがと。」
「ありがとね、お疲れさま。」

そして、しばしその場で歓談すると、ふとちるは気がつく。

「ご飯の時間なので帰ります〜。」

皆がほほ笑む。

「ほな、またね!」
「はい。またね。」
「さよちるなら〜」
「じゃねー。」

ちるはその場からルーラして、酒場でパーティを抜けた。

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