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ワンピースなりミク愛好会コミュのある日の麦わら海賊団【七草粥】

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深夜の同年代コンビの不定期酒盛り。
この時間だけはどれだけの口論になっても喧嘩には発展しないし、他のクルーも滅多なことではこの酒盛りに参加しないし、割り込んでも来ない。
サンジが無意識に選ぶ不定期酒盛り用の酒と普段の食事の支度で出た端切れや余った食材で作られる絶品のツマミ。
不定期用の酒にはソレと知らなくても不思議とゾロも日々の飲酒時には手を出さない。
酒の種類は様々だが、しばらくワノ国にいたお陰ですっかりワノ色に染まっていたので、今日はワノ国で買った清酒を出した。
思った通り、ゾロに大好評で、少し饒舌になっている。
どちらからともなく、空いた猪口に酒を注ぎ足し合った。
「ななくさがゆ? なんだそりゃ?」
「おれの故郷の風習だ」
「お前の故郷〜? アレか? ワノ国出身のジイさんが作ったとか言う?」
「ああ、それだ。年明けから7日間を“正月”っつって、その年の豊穣と無病息災を祈るんだが… その最終日の7日目に7種類の草を粥に入れて無病息災を願うっつー風習があったんだよ」
「ふーん… まぁ、海賊としちゃ豊穣よりは大漁の方がいいが、無病息災くらいは祈ってもいいか」
「海賊が神に祈ったところでって気もするけどな」
「ルフィはともかく、ナミさんやロビンちゃん達は年明けから宴会宴会で胃も疲れてるだろうから、朝くらいは粥なんてのもいいんじゃね?」
「… なるほどな。 そうか、本来そういうことなのかもな」
「んで? 七草ってなんだよ?」
「…… あー…」
「べつに期待はしてなかったけどよ…」
「いや、お経みてぇなのは覚えてんだが…」
脳内の記憶を探るように視線を斜め上方に漂わせる。
「お、お経〜?」
眉間に皺を寄せて目を閉じ、絞り出すようにして唱える。
「せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすずなすずしろ…」
「お経…っつーか、呪文みてぇだな」
「ガキの頃にそう聞いてただけで、どれがナニみてぇなのは気にしたこと無かったからな」
「電伝虫できんえもんにでも聞いてみるか?」
「あ? んで、きんえもんなんか …!?」
「ワノ国にもあった風習かも知れねぇじゃん?」
「たしかに… けどよ、聞いたところで揃えられんのか?海の上だぞ」
「ナミさんの話じゃ、明日の昼には人の住んでる島に着くってことだから、市場でも行きゃぁ似たようなのあるんじゃねえの?」
「実物が見れんだったら、ある程度見た目は記憶してるぜ?」
「お?マジか?」
「少し思い出してきた。たしか、大根と蕪の葉っぱが入ってたな」
また視線を斜め上方に向ける。
「さっきの呪文に大根も蕪も入って無かったぞ?」
「いや、呼び方が違うってだけの話だ。どれがソレだか分からねぇが」
「ほほう…」
「…… そうだ… ガキの頃は山に採りに行かされたな。道場のみんなで… 懐かしいな」
「山で採れんのか?」
「あぁ、普段は雑草扱いの草が殆どだったからな」
「ふーん… じゃ、採れそうな山があったら入ってみるか」
「付き合うぜ」
「……… いいけど、迷子になるなよ?」
「なるかむかっ(怒り)
無事に明日の予定も決定し、さらに夜は更け2人だけの酒盛りも盛り上がっていく。

おしまい。

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