MIROSLAV WANEK--------------GUITARS,KEYBOARDS,VO
JINDRA DOLANSKY-------------SAX,VO
PAVEL KERKA-----------------BASS,VO
ROMEK HANZLIK----------------GUITARS,VO
PAVEL PAVLICEK---------------DRUMS,VO
MARTIN VELISEK---------------BRUSHES
90年代に突如現れたチェコのアバンギャルドプログレバンド。これが4枚中3RDになるらしいが、全作とも水準が高く素晴らしい。サックスとギターでレコメン的なフレーズをハードかつユニークに失踪するサウンドは、チェコのXレグドサリーかフィッシュボーン。テクニックがしっかりしており、全員で怒鳴り散らす歌も耳に残り愛着が沸いてくる(笑)。同じチェコのパヴェルファイトのプルートやドゥナイなどの水準を考えると、こんな面白いバンドいてもおかしくないのだが、それにしても楽しすぎる。ネズダリなんかとも比べられるが、クレージーさではネズダリはソイベルマンのギターの分だけ上をいっているが、ユーモアやバンドのまとまりではUZ JSME DOMAの方が数段優れている。メタリックなサウンドがやはりアバンギャルドのトレンドだと思うが、このバンドはその際先端なのかもしれない。全アルバムを聞かせてくれたすえかねさんに感謝(笑)。面白サウンド好きな人やザッパファンは見つけたら即ゲット。このアルバムはカナダ盤なのでやや手に入りやすいかも。
UZ JSME DOMA/V Tokiu -Live In Tokyo 2006- (DVD:NTSC:POSEIDON/Czech.'06)(税込¥3675)
先の10月には2度目の来日ツアーを実現させたチェコ産パンキッシュ・レコメンの雄、ウシュ・スマイ・ドマの、こちらは03年10月12日、吉祥寺Manda-La2における初来日コンサートの模様を収めたDVD作品。彼らのジャケットを手掛けている画家M.Velisekが同伴し、初の試みとなるステージ上でのオン・タイム・ペインティングを行った、彼らの歴史上でも貴重なものです。東欧ならではのアヴァン・ロック・パフォーマンスを、高画質で収めた、レコメン系リスナー注目の快演!尚、地元チェコでの20周年ライヴ及びヒストリー・ドキュメンタリーをカップリングした2DVD(PAL)も入荷中。
DVD:UZ JSME DOMA - Live At Archa/Pudding Ducumentary ★ ('06年ハンガリーINDIES MG)2DVD
先日POSEIDONから「Live in Tokyo 2003」がリリースされたばかりのUJDから、たて続けてのDVDリリース。ただし本作はPAL仕様のみ。DVD1は05年10月プラハでのライヴステージを収録。来日公演とは編成も会場もカメラも圧倒的に大掛かりになっており、かなり異なる印象を受ける。前半部はメンバーのコスプレがあったり二人のsax奏者が加わったりの演奏。後半部は合唱団を加えてのもの。正式メンバー4人(vo/g/key、g、b、ds)が支えているレコメンパンクロック的な本質は変わらないのだが、当然ジャズ寄りになったりクラシカルになったりの表現の多様さが、来日ライヴや既存スタジオ盤CDにはない面白さとして感じられる。
DVD2はバンド発足当時から今に至る歴史をつづったドキュメンタリー。英語字幕付きの設定は可能。バンド自身が現代チェコアート/アニメシーンとも関係が深いだけに、イメージ映像(多くが動く絵本により構成)、インタビュー、80年代後半から現在に至るバンド及び関連・周辺のチェコ・パンク〜オルタナティブシーンのライヴ映像といった具合でこちらも密度は高い。日本語字幕のないドキュメンタリーなんて、英語の苦手な私はまずちゃんと見れないのだが、本作に限ってはかなり楽しめた。