適応については高齢という線をどこで引くのか、というところが問題です。高齢で寝たきりでっていう人であればやはり気がひけます。高齢だけどちゃきちゃきしていてお元気で、っていうのであれば、適応だと思いますし、今回の症例はあくまで救命手術ですから、待てばそれだけジリ貧になることも考えられますから、十分適応だと思います。ただそれは本人や家族にしっかりと言い含めておく必要もあります。もちろん手術室では死なせたくないのが外科医の本音ですから、PCPSをつけてでも何とかICUへは戻ってくると思いますけどね。そういうことも含めて家族も了解するのか、ということです。一般的にはVSPでは責任病変がLADかRCAかで手術の難易度が異なりますし、また、術者全員がDavid-Komeda法ができるのか、という技術的な問題もあると思います。
☆ ain ☆さん、答えになっているでしょうか?