王貞治チルドレンコミュの藤田元司さんに捧ぐ

元・巨人軍監督の藤田元司さんが亡くなりました。
謹んでご冥福をお祈りします。

俺の故郷でもある愛媛県出身であり、王さんとは選手時代、
そして昭和５６～５８年の監督・助監督時代（この時の巨人が
個人的には一番好きでした）を共にし、王さんの後を受け継いだ
二度目の監督時代も日本一に輝き、年数は少ないけども
名監督として沢山の栄光を手にして来られました。

彼の素晴らしい所は、王さんと共通する人間性。
選手時代は「瞬間湯沸かし器」と呼ばれかなり荒々しい印象が
ありますが、俺たちの知っている監督時代はとにかく冷静で
穏やか、人を悪く言ったりせず非常に謙虚な姿勢に好感が
もてました。

そして何と言っても有名なのは、あの名投手・斉藤雅樹を
育て上げた手腕です。
それまで泣かず飛ばずで「ノミの心臓」と言われ、野手転向
とも囁かれていた斉藤に、「君は気が弱いんじゃない、人より
優しいだけだ。自信を持ちなさい。」と言って投手陣の柱に
据えた。その後の斉藤の活躍は言うまでもなく連続完投勝利の
日本記録を打ちたて、２０勝を何度も挙げる不動のエースに
成長しました。

今夜のニュースでもその有名なエピソードを紹介してましたが
観ていない方の為に、その中で出てきた藤田さんの座右の銘を
紹介します。
「やってみせ　言って聞かせて　させてみて
　誉めてやらねば　人は動かじ」
山本五十六の言葉ですが、これを胸に藤田さんは根気良く
愛情を持って選手たちを育ててきたのです。

また一人、野球界の良識が帰らぬ人となりました。

　　　　

コメント(2)

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[2] mixiユーザー 02月11日 23:55

現在はアンチ巨人な俺ですが、昔は巨人の大ファン。
幼少時の第一次長島政権よりもちょうど野球を始めて
熱中していた頃の第一次藤田政権が何と言っても大好き
でした。
原が入団し、王さんが助監督でトロイカ体制、中畑や篠塚や
江川や西本や山倉や松本たちがまさに絶頂期。
とにかく藤田監督時代の巨人が俺の青春でした。

藤田さんは監督という仕事に人間性を求めておられたと
聞きました。
人を惹きつけ人をまとめ上げるという事で、早くから原辰徳に
将来は大監督になるようにと言っていたそうです。

寂しい限りです。

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