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宙俳句会コミュの5月宙ネット句会 選句一覧

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大変お待たせしました。 莉子さんは東京から帰ってきて選評と一緒に選句をされます。
3,4日をめどに選評をお願いします。

1 夏座敷片足で押す足のツボ (りりな) たまま
2 鈴蘭や一足飛びによみのくに (莉子) たまま
3 梅雨がすぐそこに来てゐる足の裏 (たまま) 朋子/りりな/比呂美
4 麦笛や段差いちいち言葉にす (莉子) 朋子
5 白柵の丸き花壇に萵苣繁り (比呂美)
6 嫁痣といふ黴ありて白悲し (たまま)
7 裸子を追ふ裸子の丸々し (朋子)
8 黙しまま肩の触れ合ふ蛍狩 (りりな)
9 紫陽花や一人が立って傘借りに (たまま)
10 初蛍残されし子も笑みており (朋子)
11 初給のハンドバッグに白き黴 (りりな)
12 百合の花主治医白衣をラフに着し (莉子) たまま/りりな/比呂美
13 球体になりたき五月闇の鬱 (比呂美) たまま/朋子
14 青柿や笑顔の硬き研修医 (たまま) 朋子
15 鈴蘭ややはき風吹く女坂 (りりな)
16 湯船にて天井の黴フェード・イン (莉子) りりな
17 跡継がぬ子らの加はる田植かな (朋子) 比呂美
18 笊の底叩けば上がる黴煙 (比呂美) 朋子
19 遺伝子の組換へ表示薄暑かな (莉子)
20 青田風農夫の長き立ち話 (朋子)
21 鈴蘭の咲けば母の死想ひけり (たまま) りりな
22 全山の鼓動と化する蛍かな (比呂美) りりな
23 蛍見や膝つき合はす草の上 (りりな)
24 風青し谷川俊太郎詩集 (朋子) 比呂美
25 一瞥の乾きし眼夏帽子 (比呂美)
26 やみそうになき叱責や夏燕 (朋子) たまま/比呂美

コメント(8)

比呂美選評

1 夏座敷片足で押す足のツボ (りりな) たまま
予選。
景は面白いと思いますが、夏座敷ではあまりにそのままだと思います。
「で」はとりたいところ。踵に踏まれ足のつぼくらいでは。 ツボも片仮名ではいけないような。。今は足ツボですね、表記は。。どうなんだろう。聞いてみてください。

2 鈴蘭や一足飛びによみのくに (莉子) たまま
中七下五が分かりづらい。ぽっくり逝ったということ?

3 梅雨がすぐそこに来てゐる足の裏 (たまま) 朋子/りりな/比呂美
足の裏で梅雨の気配を感じているようで面白い。

4 麦笛や段差いちいち言葉にす (莉子) 朋子
麦笛なので外の景ですね。 介護か自分のためにか分からないけど「ほらほらここにも段差があるよ」と言ってるのでしょうか。 しかし。。俳句にすることかなという感じもある。

6 嫁痣といふ黴ありて白悲し (たまま)
白いものに嫁痣ができるとガーン!って感じになります。 嫁痣が黴というのは周知の事実かと。。

7 裸子を追ふ裸子の丸々し (朋子)
予選。
2.3歳の子供たちが裸になって駆け回ってる様子が分かります。下五を再考したらいいかな、と。

8 黙しまま肩の触れ合ふ蛍狩 (りりな)
ロマンチックな蛍狩ですね〜w

9 紫陽花や一人が立って傘借りに (たまま)
紫陽花と傘が近いような。
でも、ただ事かと。。

10 初蛍残されし子も笑みており (朋子)
何に残されたのかちょっとわからない。

11 初給のハンドバッグに白き黴 (りりな)
初給料のことだけど、初給は苦しいか。昔のことですね、黴が生えるくらい。

12 百合の花主治医白衣をラフに着し (莉子) たまま/りりな/比呂美
百合の花で主治医が優しい人だということがわかりますね。 そして、病状もそんなに重くないということがラフに現れてます。

14 青柿や笑顔の硬き研修医 (たまま) 朋子
予選。 青柿と硬きがちょっと近いかな。でも青柿だからいいのかも。

15 鈴蘭ややはき風吹く女坂 (りりな)
やはきと女坂がちかい。 却って男坂の方がいいのかも。

16 湯船にて天井の黴フェード・イン (莉子) りりな
お湯に浸かって何気に天井をみたら徐々に天井の黴が気になりだして。。。という情景ですね。 面白いかも。

17 跡継がぬ子らの加はる田植かな (朋子) 比呂美
類句ありそうですが、実感です。

19 遺伝子の組換へ表示薄暑かな (莉子)
ひと時騒がれていましたね。  今はあまり口に上らなくなりましたが。。結構その時はあった句かも。

20 青田風農夫の長き立ち話 (朋子)
こちらも景が見えます。 青田風が気持ちよいですね。

21 鈴蘭の咲けば母の死想ひけり (たまま) りりな
季語により、北の人だとわかりますね。宮崎ではない。
亡くなってないよねーーー

23 蛍見や膝つき合はす草の上 (りりな)
向き合って座ってる?
蛍見てない!

24 風青し谷川俊太郎詩集 (朋子) 比呂美
即物的な句。 谷川俊太郎に青は近いかもですが、草の上に詩集が伏せてあり気持ちの良い草の匂いの風が吹いているようです。

26 やみそうになき叱責や夏燕 (朋子) たまま/比呂美
上五中七は息が詰まりそうですが、季語で助けられましたね。

くろちゃんのあとだと書きにくいのですが…
前回書けずじまいでしたので今回はさっさと書いてしまいます

3 梅雨がすぐそこに来てゐる足の裏 (たまま) 朋子/りりな/比呂美
 選句をするその夜、階段を上がりつつなんかじめじめだなあなんて思ってたらこの句
 びっくりしました まさにこんな感じだと思った句でした

12 百合の花主治医白衣をラフに着し (莉子) たまま/りりな/比呂美
  百合の花でなんか清楚で白くてすてきな女医さんかまたはりりしい男性かを感じました
  ラフで親近感のある方なのかと思いました
  
16 湯船にて天井の黴フェード・イン (莉子) りりな
  気持ちよく入浴していたところに目に止まってしまった黴
  しかもはがれ落ちてしまい 浴槽なのか 浴槽外なのか げげっと慌てる作者を想像しました

21 鈴蘭の咲けば母の死想ひけり (たまま) りりな
  鈴蘭というと私は北海道を思い浮かべますが
  作者にとって鈴蘭と母の死は同一なもの
  人は誰でも亡くなった人に対して何かを見ると思い出すものがありますよね
  作者にとっては鈴蘭が母の死を思い起こすものなんだなと思いました
  
22 全山の鼓動と化する蛍かな (比呂美) りりな
  大きな山をも揺り動かす小さな螢 
  心臓の音のように鳴り響く生命感を思いました

この句会は皆さんどれも採りたくなる句ばかりでレベルが高く
選句迷います
それ以前に作句できない自分がいます
でもお題がなければきっと全然作らないと思うから
ここで作らねばとは思いますが
いつも堂々巡りというかもたもたしてます〜〜
朋子です。
天気予報を見ずに浴室用マットをベランダに干して出勤しました。
ちゃんとしなさいよ…と自分に腹立てたりしてます。梅雨のせいです。
選評させていただきます。


3 梅雨がすぐそこに来てゐる足の裏 (たまま) 朋子/りりな/比呂美
あるのかないのか分からないくらいの湿り気を帯びた床を裸足で歩いてる感じが、これでした。床に触らず、唯一乾いている土踏まずのカーブまで、梅雨入りを知ってそう。

4 麦笛や段差いちいち言葉にす (莉子) 朋子
ゆっくり一歩一歩を確かめて歩かなければならない母親との散策でしょうか。それほど長い距離は歩けないかもしれませんが、麦笛の郷愁と日常を少し忘れる爽やかな印象が似合う散策。

13 球体になりたき五月闇の鬱 (比呂美) たまま/朋子
五月闇と鬱。究極に暗いです。体育座りしたまま、感情を持たないただの丸になってしまいたいです。どこに転がっていく気力もなく、ただそこにあるだけの丸い物体に。

14 青柿や笑顔の硬き研修医 (たまま) 朋子
青柿が、まだ慣れない研修医の描写に合っています。くろちゃんさんのおっしゃるように「硬き」が青柿と同じイメージを持たせてしまいますが、青柿と研修医の取り合わせが好きです。

18 笊の底叩けば上がる黴煙 (比呂美) 朋子
黴を何とか詠もうと悪戦苦闘したのですが、黴そのもののじめっとした印象から抜け切ることができず断念。この句は、ふわりと軽く、その点を越えてくれました。

追記。
くろちゃんさんの選評を読み、私の
「初蛍残されし子も笑みており」は、「遺されし子」とすれば、まだ理解してもらえる句になったかなあと反省。
幼くして親を亡くした子供が初蛍を見て喜んでいました。蛍が無念にも亡くなった親に見え、句を作った次第です。
>朋子さん
そうですね。遺されし子だったら一発でわかった。
ほっかりする句になりますね。
あ、それから「も」ではなく「の」ではどうでしょう。みんな笑っているけど遺されし子も。。より、遺されし子だけに焦点をあてる「の」がいいように思います。
たまま選評

1 夏座敷片足で押す足のツボ (りりな) たまま
比呂美さんと同じく、景はとても面白いと思います。
片方の足で、もう片方の足のツボを押している、という事なのでしょうが、何となく言葉が曖昧と言うか、スッキリしないと言うか、「足」がふたつあるからかなぁ・・・。

2 鈴蘭や一足飛びによみのくに (莉子) たまま
偶然ですが、私も今回鈴蘭と死を抱き合わせて詠みました。
私にとって鈴蘭は、どことなくそんなイメージを抱かせる花です。
ぽっくり逝ったの?、それともやはり、イメージの事かな?
すかっとした、いい句だと思いました。

12 百合の花主治医白衣をラフに着し (莉子) たまま/りりな/比呂美
百合の花もいいし、白衣をラフに着ている先生もいい。
診察室に入った途端にホッとできる光景です。

13 球体になりたき五月闇の鬱 (比呂美) たまま/朋子
朋子さんの鑑賞を、そのままいただきます。
昔、息子が暗い部屋の隅に体育座りしてた時の事を思い出しました。
バリヤーの張られた球体でした。

26 やみそうになき叱責や夏燕 (朋子) たまま/比呂美
確かに、夏燕でフッと息抜きできる句ですね。
やみそうにない叱責・・・、つらい、しつこい、もういいやろーーー、、、
どなた様も、多かれ少なかれ、そんな経験はお持ちでしょう。
意識を宇宙に飛ばしたくなります。

予選として、
  16湯船にて天井の黴フェードイン
  19遺伝子の組換へ表示薄暑かな
  22全山の鼓動と化する蛍かな
  25一瞥の乾きし眼夏帽子

自句について
  6 嫁痣といふ黴ありて白悲し
嫁痣という言葉は、宮崎に嫁いでから、初めて耳にしました。
何だかとても嫌な名前で、悲しくなったことを覚えています。
今回調べてみたけど、どうやらローカルな呼び名のようです。
この句は、黴自体より、嫁痣という名前が悲しいというつもりでしたが、「といふ名」を言わないといかんのですね?

  21鈴蘭の咲けば母の死想ひけり
母はまだ死んでませんがwww、鈴蘭の可憐な花を見ると、母が死ぬことを、想像してしまうのです。
何故かはっきりしないのですが、過去に何か鈴蘭と死に関わる出来事があったのかも。
「母死ぬことおもふ」・・とか?
「母の死想像す」・・・とか?

   
莉子です。
遅くなりました。

3 梅雨がすぐそこに来てゐる足の裏 (たまま) 朋子/りりな/比呂美

足の裏に何かを語らせるという装置。艶がありますね。
実際のべとつき感と全く違う感触をもって、梅雨の到来を表現していると思います。

6 嫁痣といふ黴ありて白悲し (たまま)

嫁痣。漢字のもつ表現力が圧倒します。
結句の「白悲し」で文学に高まっていくような感じがします。

20 青田風農夫の長き立ち話 (朋子)

イギリスの炭鉱夫を描いた映画「ブラス」を見たばかり。
政策に翻弄される一途さや真面目さが農夫にも炭鉱夫にも共通してあるような気がします。
その農夫が、青田風を受けながら立ち話をしている。
それも挨拶だけでなく長い立ち話。
よかった。孤立していない。

25 一瞥の乾きし眼夏帽子 (比呂美)

一瞥されると縮こまってしまう。
一瞥した側の眼は、乾いていた―というのだから、
この句の前で立ち止まるしかないっていう仕掛けか。
涙目でもなく憂いをもった眼でもない。
乾いているのは、眼差しの先にあるものへ向けられている心情か。
その者の心や身体、あるいは“いま”を表しているものなのか。
「乾きし眼」は、いっぱい語らせますね。

26 やみそうになき叱責や夏燕 (朋子) たまま/比呂美

一旦スイッチが入るとなかなかOFFにできないものです。
叱責している方も、されている方も、「こりゃ、時間かかるな」と諦めの感情を持ちながら、その場を共有している感じがあります。
ひらりとかわすような夏燕が効いています。


>>[5]
すぐ「も」にしたがる莉子。
「の」にすること=焦点化なんですね。
納得!

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