NATOフォネティックコード(英: NATO phonetic alphabet、仏: Alphabet phonétique de l'OTAN)は、欧文通話表のひとつ。 無線通話などにおいて重要な文字・数字の組み合わせを正確に伝達するための、国際的な頭文字の規則の通称である。単にフォネティックコードとも言う。 このコードは、メッセージの一部の綴りやコールサインの綴りを伝達するとき、それらが重要で正確を期する場合やその他音声を聞き取ることが困難な場合に使われる。 たとえば「proceed to map grid DH98(地図上DH98地点へ進め)」は、「proceed to map grid Delta-Hotel-Niner-Eight」と送信され、C-130輸送機が前方にいることを通達する際は「Charlie One Three Zero in your twelve o'clock」と送信される(twelve o'clock=12時方向=前方)。 「Checking six」と言えば「後方注意」(6時方向=後方)。 また、コードが良く知られたために逆に通常の会話に定着した例もある。「よくやった」を「Bravo Zulu」(BZ)と言う場合[2]や、かつてベルリンが東西分割されていた際の「チェックポイント・チャーリー(C検問所 他にA・Bもあった)が有名である。 SWATなどの特殊部隊では、Tango(T)はテロリストを、Sierra(S)は狙撃手 sniper を意味する(例:「テロリスト射殺」Tango down、「狙撃班、実力行使を許可する」Sierra green light、「―撃ち方止め」Sierra cease-fire)。