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サーロイン・ステーキ設定

ステーキ伯爵家
 王国の譜代の騎士の家系であり、平穏の時代にその信頼から行政における重職を与えられ、謹厳実直な仕事から王家所領の代官というていで領地を与えられ爵位を得る。その後王家への不穏を見せる大領主の隣接王家所領に転地され、その不穏な大領主への対抗の拍付に伯爵位が与えられた。
 いわゆる宮中伯であり、宮中での行政こそが本業である。領地(王家所領であるため実質的には代官)にはほとんど赴くことはない。王家の信頼が厚いと言う点では影響力が大きいが、領地や宝物、既得権益など独自の資産などと呼べるものはなく、たんなる公僕とも言える。ステーキ伯爵家は都市計画・都市管理・治安を担当する国務の部署を治めており、諜報、監査、司法、経済を担当する同格同経緯の伯爵家と並び五権家と呼ばれる(王家の犬、五犬家とも蔑まれている)。
 領有領主ではないため継承者以外は貴族になれず(騎士や男爵に後になった例はあるが)、家を継がなかった者は単なる役人になることが多い、他の貴族に土地無し、歴史無しの飼い犬と馬鹿にされることも多く婚姻関係も五権家同士(五権家同士の縄張り意識と、いざと言うときの情報交換のために、むしろ積極的に)で行われることが多い。末の方の子などは貴族ではなく都市部の大商人や役人の家に出されることすらある。
 現在の当主はフランク・ステーキ。国務長という要職にあるが、先代ハンガーほどの豪胆さはなく、内臓を痛めて青白い顔で執務にあたっている。魔神との騒乱で王国も王家も内政も弱体化し、領邦領主は王国よりも自領優先で各部署の長の要請も無視されがちであり、国力の回復、国威の誇示と維持が五権家の急務となっている。
 サーロインは三男、魔術学院で学び優秀な成績を収めている。同期二位(やたら対抗心の強い女が一位)。その後冒険者ギルド幹部職員研修に入り斥候の技を学んだ。容姿は貴族の血統ゆえに恵まれているが早産であったため、小柄で線が細く体力・持久にかける。性格は慎重で生真面目。謹厳実直な家風を継いでいる。貴族意識よりも国家の歯車、公(おおやけ)の僕(しもべ)との意識が強く、『国家再建に命を捧げる覚悟』を持つ。
 長兄テンダーロイン、祖父ハンガーの豪胆と父フランクの怜悧さを兼ね備えた英傑。
 次兄リブロース、おっとりとした補佐役気質。交渉力が高く人当たりが良い。交易神神官。
 長女フィレ、サーロインの妹。五権家のしがらみに巻き込まないため裕福な商家との婚姻が決まっている。天真爛漫。
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古宮正守
18歳
男性
12レベル
覚醒段階��
骨法14

 熊谷のそこそこ手広く商売する不動産屋の愛人の息子。父とはほとんど面識もなく、認知もされていないので戸籍上は他人。シングルマザーとして正守を育てた母ともすれ違いが続いており、母・奈緒子も養育費を受け取るための存在くらいにしか正守を捉えてはいない。
 そうした家庭環境もあり、小学生時代から粗暴で喧嘩に明け暮れ、中学生くらいにはいっぱしに街で怖れられ存在になっていた。とはいえまだ義務教育は受けており正義や将吾等とは親しく連んでいた。高校進学の際に社会に守られることも、社会に迎合することも拒絶し、アウトロー人生を突き進んでいる。恐喝、暴行、障害の常習者であり警察には注意深くマークされている。反面、暴力団や、特に右翼団体などは隠れ家や資金なども回して飼い殺そうと手を尽くしてくれている。
 高い身体能力と、愛人業の母譲りのルックスを持ち、ねぐらを提供する女には事欠かない。しかし、基本的に他者に依存する弱者を(他者を支配しようとする権威者同様に)嫌悪するため女付き合いは長続きはしない。正守の使う技は我流の喧嘩殺法だが、前世の記憶に導かれて動いている部分も多分に存在し、武術としてきちんと成立した動きになっている。強きに屈さず反抗し、弱きを守っても依存を許さず放逐する。連むのは自立した強者のみ。それが正守のスタンスである。
 中国人は毛嫌いしないが、朝鮮人は見かけたらゴキブリ並みに存在を許さず攻撃する。
 『愛する者』の『小鳥遊舞』は猫のような性質で天然系のグータラで一人の時間に強く、世話をされても悪びれず、構われても依存はしない。そんな性格が居心地良く、唯一長続きしている。
 『出雲の民』として目覚め、荒み濁って見えていた世界(日本)に郷愁を感じており、この地とこの地を愛する人を守りたいとの自覚に目覚めた。とはいえ『守られたいではなく、共に守りたい』と考えない覚悟のなき者にはまだ冷たい。
豊御富水光姫(とよみほ みひき)
21歳 女性

 秩父神社の傍系にあたる旧家・豊御富の令嬢。幼少時より利発で小器用であり、何でも人並み以上にこなせた上、家人は家業(生花・造園)に忙しく、使用人は彼女の癇癪を恐れ蝶よ花よと育てたために恐ろしく気位の高い、傲岸不遜な人物へと育っている。その言動はもはや刃を通り越し、揺蕩とも囁かれている。
 豊御富家は秩父神社の御神苑である「柞乃森(ハハソノモリ)」の奥深く、御本殿より東北の方角にあって、渇水の際にも決して枯れたことのない「乾(イヌイ)の井戸」の守りをする家系であり、乾の井戸は今日でも清らかな湧水を滾々と湛え、秩父神社境内を流れる小川の水源としても利用されている。
 かつて明治の御代に日本剣道形を定めた剣聖 高野佐三郎の産湯にも使用されたというその水は、秩父神社の神体山である武甲山に降り注いだ雨水が、山中の聖地“大蛇窪”を経て長い年月をかけて地表に湧き出した神聖な伏流水であり年間を通して良好で柔らかな水質(軟水)を保ち、なめらかで大変美味しく、地域の生活や様々な酒造りにも利用されているほか、平成二十年に環境省が選定した「平成の名水百選」にも選ばれている。
 この神水を管理し、守りをしてきた豊御富家は華道や冠婚葬祭の生花や、神社仏閣、旧家邸宅の庭を手入れする造園業者として広く高く評価され、官公庁とくに宮内庁に太いパイプを持つ。
 ユネスコの世界無形文化遺産にも登録される「秩父夜祭」は、この武甲山の大蛇窪に棲むという龍神様が、春の御田植祭に豊穣の水として流れ下り、生命を結び山に帰るという神事として語られ、秩父の山川風土の恵みの中に高遠なる神仏のご守護を願ったものであり、この秩父夜祭の神事が、捻じ曲がった水光姫の心を洗う要素であり、神事への関心を抱かせる所以でもある。
 大学進学は学習院や国学院を想定していたが、水光姫は埼玉を離れると体調を崩す傾向があったため埼玉大学文化人類学コースを選択した。
 知れば知るほど古代日本の神事に惹かれており、自らに流れるいちぞくの血を自覚している。
 触れなば切らんの猛人だが、精神的バイタリティは低く、叱られたことがないため理をもって論破する相手がいれば一目置く傾向がある。

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