1986年4月のチェルノブイリ原発事故後、日本でも原発の危険性が叫ばれはじめ、大きなうねりの中で、脱原発社会の実現に向けて、「no nukes one love いのちの祭り88」が、1988年の8月、長野県富士見町の、八ヶ岳を眺めるパノラマスキー場で開かれた。広瀬隆さんの講演や富士見町出身の樋口健二さんの原発労働者の被曝実体の写真展など原発の危険性を訴える企画のみならず、原発を容認してきたわたしたちの暮らし、生き方そのものを変えてゆこうと、脱原発を進めてゆくための風力発電や太陽光発電のモデルが紹介されたり、大地と共に歩みつづけるネイティブ・アメリカンのホピ(平和という意味を持つ)族の人々を招いての講話などと共に、会場には自然食のレストランなどが並び、また川口由一さんを招いてはじめての自然農の講座が開かれたりした。