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〜ION〜コミュのまさかのリタイア土佐礼子 夫と二人三脚で挑んだ道 女子マラソン

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 足をひきずり、泣きながらも懸命に走ろうとした。17日の北京五輪女子マラソンでメダルが期待された土佐礼子(32)が足に痛みを感じ途中で失速し、まさかのリタイア。別居生活を乗り越え、夫と二人三脚で挑んだ道は、わずか25キロでついえた。


 「もういい!やめろ!やめろ!」。足をひきずりながらも懸命に進もうとする土佐に、夫の村井啓一さん(34)が叫んだ。
 異変が起きたのは、17キロ手前。スピードが次第に衰え、先頭集団からこぼれ落ちた。泣いているような独特の表情で走る土佐だが、この日は様子が違った。大きく口を開けて走る姿からは、苦しい息づかいが聞こえてきそうなほど。サングラスの奥からは涙が絶えることなく流れていた。
 「レースの継続は無理だ」。日本陸連の関係者らは棄権を決断した。村井さんが駆け寄り、抱きかかえると、激痛に耐え続けた土佐の体が崩れ落ちた。沿道には土佐のおえつが響き渡った。土佐は救急車で病院に運ばれた。
 実業団に入って今年で10年。土佐は誰よりも故障に泣かされ続けた。「驚異の粘り」と評される土佐の走りを支えたのは夫だった。
 「もうダメかも…」。昨夏、土佐は村井さんに電話で泣きながら訴えた。世界選手権前の海外合宿中に転倒、左ひざを強打した。
 おっとりした性格で、「泣き言を言ったことがない」と母親のひな子さん(60)。そんな土佐の動揺を、村井さんは懸命にほぐした。「大丈夫。かえっていい休養になるよ」。励まされた土佐はリハビリを決意。連日プール歩行やエアロバイクを繰り返し、銅メダルを手に入れた。
 2人はアテネ後に結婚したが、ほとんどが別居。村井さんは、地元の松山市から月1度、東京の実業団で練習に打ち込む妻の元を訪れる。普段は遠く離れているが、レースは必ず応援。世界選手権では、妻に併走し、「粘れ!粘れ!」と声をからし続けた。
 北京に臨む前、土佐は母親に外反母趾(ぼし)の痛みを訴えていた。痛みをかばって走っているうちに、両足を激痛が襲った。
 2連覇を目指した野口みずき(30)の欠場で、土佐へのメダルの期待が高まった。そんな周囲の雑音も「野口さんが出ないことで自分にプレッシャーがかかることはない」とし、「自分の全力を出したい」と、夫婦で挑んだ戦いだったが、待っていたのはあまりに非情な結果だった。

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