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石原莞爾平和思想研究会コミュの武田新農政研究所の世界的視野

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1995年7月14〜15日、工藤司氏の主唱する新農政研究会の主催で石原莞爾平和思想研究会・元最高顧問である武田新農政研究所の全国集会が田舎館村で開かれました。参加者は全国から約100名あり、次のような宣言文を採択しています。

「農業というものの変革を考えるとき、今、我々は何を為し得るか、為し得べきか、考えされられるものがある。唯、漠然と無意識に近い感情と感覚の中に、自然だけを頼りに生きてきただけなのだろうか。農業は過去においては、生かさず、殺さずという代名詞にさえなって今日に至っている。考えてみると、それは今日尚続いていると思われてならない。」

「誰とか彼とかの責任を問う術もなく、世界経済の中で右往左往の程を免れないでいるのが、今の日本農業の現状である。本日、この日本で最も田舎らしい名前の村、田舎館から、何らかの形で今後の農業と農政に対し、変革への足がかりをつかみ得ればと思い、この集会を開催した。変革は一朝にして成り得ない。」

「しかし、この集会の意義と意識によって、今後ミニマムアクセスが解禁されるまでの間、一刻も早くその変革がなされ、世界に通用する農業たりうることに全力を傾注しなければならない。特に農業者である我々の責任は、極めて大きく重大である。」

「具体的には、先ず水田を対象に考えれば、全額国費をもって田畑転換が自由になる場を整備して速やかに完成させる。高度な経営能力を持つものの育成とこれを阻害している全ての規制を撤廃する。根本的な変革が実現できることによって、より多くの若者たちが喜んで取り組めることなるだろう。」

今後、6年間の輸入量の減反をしなければならない問題が厳然として存在する。コメだけではない。どんな作目に取り組む場合でも、この国際問題がついて回る。価格を展望し、規模拡大、高品質、低コストと農業者一人当たり生産能力が大きな課題となる。今日まで如何なる政治も政治家もこの問題は避けて通ってきた。今、我等農業者が全能力を傾注して取り組むことをここに宣言する。」

宣言文の草案を書いたのは工藤司氏でしたが、工藤司氏がここで言いたかったのは、世界の食糧事情、世界の経済事情がこの青森までまぎれもなく響いてきていることを、実感として受け止め考えている人が、如何に少ないかということです。

武田新農政研究所は過去半世紀にわたり、このままでは日本農業は崩壊し食糧危機が始まると警告しつづけ、その語るところは講演などによりほとんど全国的に伝えられ、多くの同感を呼んできました。

国会においても、国会議員として、参考人として、余すことなく識見が述べられ、共産党から自民党にいたるまで、一人としてこれに反論する者はなかったのです。わずかに全農系からは、自由化を推進する政策につながり、農家がますます困窮する原因となるという批判はありましたが、その声も1993年12月にウルグアイランドの合意が成されてから霞み、聞こえなくなりました。

だが、政治家は根本的な対策も考えないまま、なしくづしの助成政策でその場を繕ってきました。すべては選挙対策のゆえです。そしてその意図が明らかでも農家はこれに異を唱えず、どれほど困難な営農生活を強いられても、役人の言うなりになってきたのです。そのほうがその場の苦労が少しは楽になるような気がするからだというのです。

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