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茄椅菰 (Keiko)'s Communityコミュの身近な毒草図鑑

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mixiページ『日本もふもふ化計画と植物図鑑』から転載。

このシリーズは。
私の作品の二次創作ミステリー『神戸尊の事件簿』の第一作目『季節外れのリコリス』の中で、毒草をわんさか登場させたことがきっかけでmixi内でアルバムを作ったものを転載させるシリーズです。

ちなみに、凶器は毒草ではありません。
自然界にある植物毒は即死に至るほどの毒物は限りがあるため、陳腐になってしまうので。
しかし調べてみたら、実際に『季節外れのリコリス』のような事件も存在しているので、WEBでも公開できるものをと考えました。

コメント(37)

このシリーズは。
私の作品の二次創作ミステリー『神戸尊の事件簿』の第一作目『季節外れのリコリス』の中で、毒草をわんさか登場させたことがきっかけでmixi内でアルバムを作ったものを転載させるシリーズです。
ちなみに、凶器は毒草ではありません。
自然界にある植物毒は即死に至るほどの毒物は限りがあるため、陳腐になってしまうので。

そんな訳で記念すべき第一回目はトウダイグサです。

クローバー

トウダイグサ トウダイグサ科 トウダイグサ属

園芸植物の中で『ユーフォルビア』と呼ばれている仲間の、最も身近な植物。
春に日当たりのよい荒地や畑などに生える二年草。草丈は20cm〜30cm程度。
トウダイとは部屋の中の灯りをともすための『燈台』のことで、菜種油を入れた皿を載せるための台に見立てた事でこの名がある。
全草にわたって有毒であり傷をつけると白い乳液を出し、触れるとかぶれる。
身近な毒草:2 チョウセンアサガオ

チョウセンアサガオ ナス科 チョウセンアサガオ属

丈は1mほど。夏から秋にかけてラッパ型の花を咲かせる。
アサガオの名がついているが、アサガオはヒルガオ科であるため全くの別種。
インド原産で江戸時代前期に薬用として渡来し、世界初の全身麻酔手術を成功させた華岡青洲は、この植物で麻酔薬を作った。
全草にわたって植物毒でおなじみのアルカロイドを大量に含み、摂取すると嘔吐、発熱、幻覚などの意識障害の症状が見られ、麻酔になるように昏睡に陥る事もある。

朝鮮の名があるが、『渡来』の意味であり、朝鮮半島とは直接関わりは無い。
身近な毒草:3 ドクゼリ


ドクゼリ セリ科 ドクゼリ属

セリにやや似るが大型で地下茎は太く筍のような節がある。
茎は中空で高さ80cm〜1mになる多年草。
食用のセリとよく似た生育環境下にあり、精油を含みほのかな香りをもつが食用セリの独特の香りとは異なる。

即死性もある全草猛毒植物。実際にこれを用いた殺人事件も存在する。
皮膚からも吸収されやすい性質を持ち、中毒症状は痙攣、呼吸困難、嘔吐、下痢、腹痛、めまい、意識障害など。

50mg/kg。5g以上の摂取で致死的中毒の可能性がある。
身近な毒草:4 スズラン


スズラン ユリ科 スズラン属
香りが良く園芸植物としておなじみであるが、全草に猛毒があり特に花や根に多く含まれる。

摂取した場合、嘔吐、頭痛、眩暈、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、重症の場合は死に至る。
ヨーロッパのことわざでも『スズランの実は鳥も食わない』と、言われており。
創作作品の影響で誤食、スズランを挿した花瓶の水を飲んでしまった。などの山菜取り以外での中毒事故は多い。
現にとあるライトノベルで、主人公たちがスズランの実を食べるシーンが存在するが。
『科捜研の女』でも殺人に使用された回もあるほど。絶対に真似をしてはならない。
身近な毒草5:トリカブト


トリカブト キンポウゲ科 トリカブト属

推理小説、刑事ドラマでもお馴染みの毒草。
沢筋などの比較的湿気の多い場所を好み、山野では当たり前のように見かける植物。

茎は一般に直立あるいは斜めになり、つる性のものもある。
秋に枝分かれした茎の先に独特な兜状の花を咲かせる。形態に変化が多く、日本では少なくとも30種が確認され、種分類が困難な一群。
花色は一般に紫色で、稀に白色や淡黄色などがある。
全草に有毒アルカロイドのアコニチン系アルカロイドを含有し、猛毒である。

摂取した場合、口唇や舌のしびれに始まり、次第に手足のしびれや嘔吐、腹痛、下痢、不整脈、血圧低下などをおこし。けいれんや呼吸中枢麻痺に至って死亡することもある。

要はキンポウゲの仲間は危険である。と、覚えておけば間違いはない。
身近な毒草6:ハシリドコロ


ハシリドコロ ナス科 ハシリドコロ属

『相棒』Season 2 第1話、第2話に登場する『ベラドンナ』がこの種類と同様の症状をもたらす。
山間の日陰などに群生する植物で、早春に葉に包まれた新芽を出し、それを山菜と間違えて採取する事が多い。

全長は40〜50cm程度に成長し、花期は4月から5月。釣鐘状の暗紫紅色の花を咲かせる。
ナス科の植物毒に共通する症状の一つである幻覚をもよおし、根茎と根が特に毒性が強い。幻覚などを起こし、苦しんで走り回ることからこの名前が付けられた。
摂取した場合おう吐、下痢、血便、瞳孔散大、目まい、幻覚などを引き起こし、最悪の場合には死にいたる。

※要はナス科の植物は野菜以外は口にしない。と、言う事が大切。

しかし私も毒草の知識があっても、Season 2のあの学者のように殺人に使おうとは思いませんので、あの学者は相当変わった人なんだな。と・・・。
身近な毒草7:スイセン


スイセン ヒガンバナ科 スイセン属

地中海沿岸地域が原産地の、非常に身近な春の植物。
しかし全草にわたって有毒であり、特に鱗茎(球根)に強い毒性があり致死量はたったの10gである。
葉をよくニラと間違え中毒を起こす例が報告されるが、鱗茎をタマネギと間違え摂取してしまった例も報告される。

主な有毒成分は『リコリン』。
『神戸尊の事件簿.1〜季節外れのリコリス〜』のタイトルの元となった有毒物質です。
身近な毒草8:キダチチョウセンアサガオ


キダチチョウセンアサガオ(エンジェルストランペット)
ナス科 キダチチョウセンアサガオ属

かつてはチョウセンアサガオと同じ属種で扱われていたため、今でもチョウセンアサガオの学名である『ダチュラ』の名前が残る。
チョウセンアサガオと同じく全草にわたり有毒であり、摂取した際の症状も同様である。
木立ちの名が示すように低木または高木であり、低温にも強い。

かつてオウム真理教が幻覚剤として使用し、当時連載されていた長編マンガに登場する麻薬がこの花から作られたため、麻薬のイメージが浸透したが、実際には麻薬効果は無くあくまで毒物である。
身近な毒草9:チューリップ


富山名物のチューリップのジャムなど食用のものも出回るが、あくまでそれは食用の品種であり、一般的には全草にわたって心臓に作用するツリピンを含む。
『ツリピン』と言う名もチューリップからつけられた名前であり、球根は傷付くとアレルギー性物質のツリパリンAを生成する。
そのため、花のおわったあとの後始末はゴム手袋をして作業することをお勧めする。
身近な毒草10:ポインセチア


ポインセチア トウダイグサ科 トウダイグサ属

クリスマスシーズンになるとお馴染みの熱帯性の植物であるが、ユーフォルビアと呼ばれるトウダイグサの仲間で、全草が毒性の低木本である。
花に見える赤い部分は実は葉っぱが紅葉したものである。

致死的な毒性は報告されていないが皮膚炎・水泡を引き起こす。
1919年にハワイで子供が食べて死亡した例がある。
身近な毒草11:オモト


オモト ユリ科 オモト属

“万青”と書くように年中葉が青い事から縁起物と知られる。日本では関東から沖縄にかけての山地、特に西日本に多く自生している。観葉植物としても鉢植えで栽培される。

改良品種も多く、実も赤く美しいので愛好家も多いが全草が猛毒。
根茎、葉に強心配糖体のロデインやロデニン、ロデキシンA、B、C、D等が含まれ、漢方では、強心、利尿、解毒の効能があり、心不全や浮腫、化膿症、ジフテリア、毒蛇咬症などの治療に用いるが、あくまで成分上の話である。

とくに根、茎には有毒成分が多く、中毒症状は呼吸が激しくなった後運動マヒとなり全身の痙攣状態を起こし死に至るケースが知られる。
身近な毒草12:フクジュソウ


フクジュソウ キンポウゲ科 フクジュソウ属

早春に黄色い鮮やかな花を咲かせるお馴染みの花。
しかし福寿草根は毒性が大変強く、毒性(副作用)が強く毒性・薬理作用共にアドニンという成分によるものと考えられている。

心臓に作用するアドニトキシンが多く含まれ、心臓麻痺を起こして死亡する危険がある。
春の新芽は特に山菜と間違えて誤食するケースも多く、幸い事故には至らなかったが、実際生放送中にリポーターが間違えて食べてしまったケースもある。
身近な毒草13:ヒガンバナ


ヒガンバナ ヒガンバナ科 ヒガンバナ属

別名サンスクリット語から来る“マンジュシャゲ”の他に、“シビトバナ”“ユウレイバナ”など、ネズミ避けのために墓の周りに植えたため、死者を連想させる名前が多い。

他にも同じくネズミやモグラ避けのために田んぼの畦にも植えられる全草猛毒植物。
9月中旬に花をつけ、開花終了の後、晩秋に細い葉をロゼット状に出す。
毒素は水溶性のために、飢饉の際には水に晒して毒を抜き非常食にもされたが、その事もあり現代でもあまり良い印象は持たれない。
身近な毒草14:ハナキリン


ハナキリン トウダイグサ科 トウダイグサ属

その多くが『ユーフォルビア』の名で出回る、マダガスカル島原産の多肉植物。
茎に鋭いとげがありサボテンに似るが、実はトウダイグサやポインセチアと同じ仲間である。
そのため、傷をつけたり切ったりすると白い乳液を出すが、同じく触れると皮膚炎を起こしたり、目に入ると失明したり有毒である。
身近な毒草15:クリスマスローズ


クリスマスローズ キンポウゲ科 クリスマスローズ属

クリスマスローズと言うのはキンポウゲ科の1つで冬の時期に花を咲かせるこの属種の、ニゲル種の愛称であって『ヘレボロス』というのが正式名称。
その名の通り毒があるのだが、特に根に集中してトリカブトに含まれるアコニチンを含む。

触れると水泡が出来るなどの症状が現れ、全草に毒が含まれるが、葉の部分にはほとんど毒は無いものの、葉のへりに触れるとみみずばれを起こすほどの毒性はある。おまけに凄まじくまずいとのこと。
身近な毒草16:ドクウツギ


ドクウツギ ドクウツギ科 ドクウツギ属

トリカブト、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つ。
近畿以北の山地、河川敷、海岸の荒地などに自生する低木で、食べると痙攣・呼吸困難に陥り死に至る全草有毒の植物。
実は甘味があるために子供が食べて死亡する事故が多かった為、生えれば徹底的に駆除された。
身近な毒草17:シクラメン


シクラメン サクラソウ科 シクラメン属

原産はイタリアやギリシャなどの地中海沿岸。
秋から春にかけて出回る冬季にはお馴染みの花であるが、根茎にはその名もシクラミンという毒性があり、皮膚炎、嘔吐、下痢、痙攣、胃腸炎などの症状を引き起こす。
大量に食べると神経症状を起こし死に至ることもある。

特に身近な植物であるため、犬や猫にも注意が必要。
身近な毒草18:キョウチクトウ


キョウチクトウ キョウチクトウ科 キョウチクトウ属

乾燥や大気汚染に強いため、街路樹などに利用される。が、心臓毒があり死亡例も多数。
花、葉、枝、根、果実と全木はもちろんのこと、周辺の土壌、生木を燃した煙にも毒性を及ぼす。
腐葉土にしても1年間は毒性が残るため、腐葉土にする際にも注意を要する。

実際その事を重く見たとある自治体が、市内にあるキョウチクトウを全て撤去しようとした話さえある。
身近な毒草19:ハマユウ


身近な毒草19:ハマユウ ヒガンバナ科 ハマオモト属

水はけが良く日あたりの良い場所を好み、主に温暖な海浜で見られる海浜植物。道ばたや公園、庭に植えられることもある。
葉の付け根が多肉質の筒状に重なったもので偽茎と呼ばれ、ヒガンバナと同じくリコリンを、特に偽茎に多く含み、食べるとよだれが出て、吐き気、下痢、血圧低下、中枢神経の麻痺などの症状が現れる。
身近な毒草20:ワルナスビ


ワルナスビ ナス科 ナス属

茎や葉に鋭いとげが多いうえ、垂直および水平に広がる地下茎および、牛糞などにも混じる種子でよく繁殖し、除草剤も効きにくく、地下茎の切れても独立して芽を出し、一度生えると駆除しにくいためにこの名が付いた。
果実は球形で黄色く熟しトマトに似ている。しかし、全草がソラニンを含み有毒であり、家畜が食べると中毒死することもある。
身近な毒草21:イヌホオズキ


イヌホオズキ ナス科 ナス属

バカナスとも呼ばれ、ホオズキやナスに似ているが役に立たないことから名付けられた。
発芽したばかりの葉はナスやトウガラシと若干類似する。
花は白い花びらに、黄色いおしべが突き出しており、果実は未熟な場合には青く、小さいトマトのようである。熟すと経6-7mmの黒色の果実となる。
全草にナス科の毒であるソラニンを含み有毒である。
身近な毒草22:マムシグサ


マムシグサ サトイモ科 テンナンショウ属

晩春に花茎を直立させて開花する。苞(仏炎苞)は紫色に近く、白線がある。
実はトウモロコシ状の赤い実がなるが、実とあわせ球根や葉にはシュウ酸カルシウムの針状結晶が含まれ、有毒。
誤って食すと口中からのどまでに激痛がはしり、唾を飲み下すことすらできないほどとなる。
身近な毒草23:アジサイ


アジサイ アジサイ科 アジサイ属

アジサイの毒性物質は明らかにされていないが、古くから、アジサイには青酸配糖体が含まれているとされ、半ば定説のようになっている。
ウシ、ヤギ、ヒトなどが摂食すると中毒を起こす。が、植物の表面には出ていない。とはいえ葉が大きいとはいえ、皿などにするのは危険。と、厚生労働省も注意を呼びかけている。

症状は過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て時には死亡する場合もある。
花祭りに使われる甘茶はヤマアジサイの仲間だが、毒抜きをしたものを使用している。
身近な毒草24:アヤメ科 アヤメ属全種。 写真はアヤメ


アヤメ(菖蒲、文目、綾目、学名:Iris sanguinea)は、アヤメ科アヤメ属の多年草。

5月から梅雨時にかけ、私たちの目を癒すアヤメ、ハナショウブ、カキツバタは非常に身近な存在であるが、実は根や汁を含む全草にわたり毒性がある。

イリジェニン、イリジン、テクトリジンと言った毒を含み、特に根の部分に高濃度含む。
摂取した場合皮膚炎、嘔吐、下痢、胃腸炎と言った症状を有する。

アヤメは5月にかけ、排水の良い草原に生える。ジャーマンアイリスがこの種類。
身近な毒草25:ハナショウブ アヤメ科 アヤメ属 アヤメに同じ。


ハナショウブ(花菖蒲、Iris ensata var. ensata)はアヤメ科アヤメ属の多年草。

ノハナショウブ(学名I. ensata var. spontanea)の園芸種である。6月ごろに花を咲かせ、花の色は、白、桃、紫、青、黄など多数あり、絞りや覆輪などとの組み合わせを含めると5,000種類あるといわれている。

アヤメに同じくイリジェニン、イリジン、テクトリジンと言った毒を含み、特に根の部分に高濃度含む。
摂取した場合皮膚炎、嘔吐、下痢、胃腸炎と言った症状を有する。

ハナショウブは初夏から梅雨にかけて湿原や、水分の多い草原に生える。
身近な毒草26:カキツバタ アヤメ科 アヤメ属 アヤメに同じ。


カキツバタ(燕子花、杜若、Iris laevigata)はアヤメ科アヤメ属の多年草。

カキツバタは湿地に群生し、5月から6月にかけて紫色の花を付ける。内花被片が細く直立し、外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部に白ないし淡黄色の斑紋があることが特徴である。

尾形光琳の「燕子花図屏風」に代表されるように、江戸時代前期には多くの画家のモチーフとなったように、愛されたが。

江戸時代後期にはハナショウブに人気が移り、現代では再び品種改良が進められている。

アヤメに同じくイリジェニン、イリジン、テクトリジンと言った毒を含み、特に根の部分に高濃度含む。
摂取した場合皮膚炎、嘔吐、下痢、胃腸炎と言った症状を有する。

カキツバタは初夏から梅雨にかけて湿原に生える。
身近な毒草27:カロライナジャスミン


カロライナジャスミン(学名: Gelsemium sempervirens)

ゲルセミウム科またはマチン科ゲルセミウム属の常緑つる性低木。

花期は春で、小型でラッパ状の黄色い花を多数咲かせる。
芳香花ではあるために「ジャスミン」という名前がついているが、モクセイ科ソケイ属のジャスミンとは全く違う種である。

全草にゲルセミシン、ゲルセミン、センペルビリンなどの神経毒の成分を含み、脈拍増加、呼吸麻痺、中枢神経刺激作用、血圧降下、心機能障害の症状を起こすが、選定など触れる事による中毒は無い。
ジャスミンティーとしてカロライナジャスミンの花に湯を注いだものを飲み、中毒した事例がある。
身近な毒草28:ニゲラ


ニゲラはキンポウゲ科 クロタネソウ属の一年草から二年草で、「ニゲラ」とはクロノタネソウ属を表す学名「Nigella」から取られたものであり、ラテン語で「黒い」と言う意味である。

花だけでなく、実も観賞用で知られる。

ヨーロッパではその種は万能薬として古代エジプト時代から使用されるが、薬としての効用があるというのは=アルカロイド系の神経毒を含む。と言う事。

また、スパイスとして使用されるニゲラは食用チューリップと同じく食用の品種であるため、そこらへんに生えているものを口にしてはいけない。
身近な毒草29:ロウバイ


ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅〔カラウメ〕、Chimonanthus praecox)は、クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属に属する中国原産の落葉樹。

早生種では12月頃に、晩生種でも2月にかけて半透明でにぶいツヤのある黄色く香り高い花がやや下を向いて咲く。
お正月花としてお馴染みの植物である。
蝋梅の名は、本草綱目によれば、半透明でにぶいツヤのある花びらがまるで蝋細工のようであり、かつ臘月(ろうげつ:旧暦12月)に咲くことにちなむという。

土壌をあまり選ばず、かなり日陰のところでもよく育ち開花する丈夫な花木で、葉が出た後は花が咲く頃の姿とは、全く異なる様相を見せる。

種子も同様。

経口摂取すると 激しい強直性痙攣、後弓反張(体が弓形に反る)、痙笑(顔筋の痙攣により笑ったような顔になる)が起こるが、これは破傷風の症状に類似している。
また、刺激により痙攣が誘発されるのが特徴。意識障害はなく、筋肉の激しい痛みと強い不安・恐怖を伴う。
最悪の場合、呼吸麻痺と乳酸アシドーシスで死に至る。
身近な毒草30:ソテツ


ソテツ(蘇鉄、学名:Cycas revoluta)は、ソテツ科 ソテツ属の常緑低木。

ソテツ類の中で日本で自生する唯一の種で、自然分布では日本固有種である。

澱粉分も多いため、沖縄県や鹿児島県奄美群島では、、皮を剥ぎ、時間をかけて充分に水に晒し、発酵させ、乾燥するなどの処理を施したものを、飢饉の際に食料として飢えをしのいだが。
発がん毒 サイカシン、カビ毒のアフラトキシンと言う強い毒が含まれている。
そのため、正しい加工処理をせずに食べたことで食中毒により死亡する者もおり、ソテツの毒に苦しむ者も多く出たため『ソテツ地獄』とも表現される。

大正期には実が薬用になるとして本土の大都市で販売されたが、誤った製法を用いたため中毒事故を起こす事もあった。
身近な毒草31:ナツズイセン


ナツズイセン(夏水仙、学名: Lycoris squamigera)は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。

和名は、葉がスイセンに似ていて、花が夏に咲くこと。また、花期に葉がないことから、俗にハダカユリ(裸百合)とも呼ばれる。

8月中旬から下旬に鱗茎ひとつに対して1本、60cmほどの花茎を伸ばし、ピンク色の花を咲かせる。
ヒガンバナは花を咲かせて枯れた後に葉が伸びるのに対し、ナツズイセンは春に葉を出して枯れた後に花が咲く。

ヒガンバナは毒があるために忌み嫌い、ナツズイセンを植える家もあるが、ナツズイセンもまた全草においてヒガンバナと同じリコリンを含む有毒植物である。
身近な毒草32:キツネノカミソリ


キツネノカミソリ(狐の剃刀、学名:Lycoris sanguinea)はヒガンバナ科 ヒガンバナ属の多年草。

明るい林床や林縁などに自生し、早春のまだ他の草が生えていないうちに、狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせ、多くの草が生い茂る夏頃には一旦葉を落とす。

花茎は30〜50cmでヒガンバナよりは小型。
しかしヒガンバナの仲間であり、ヒガンバナ同様にリコリンを成分とする毒性がある。
身近な毒草33:タケニグサ


タケニグサ(竹似草、学名: Macleaya cordata (Willd.) R.Br.)
ケシ科 タケニグサ属

日当たりのよい草原や空地などによく見られる多年草の雑草。
切れ込みのある葉裏が白っぽい大きな葉と茎が特徴で、夏の時期に高く伸びる。
花は夏に咲き、花弁がなく、萼は2枚、円錐花序をつくる。果実は長さ2cmほどで扁平。茎を切ると黄色の乳液が出る。

語源は茎が中空で竹に似るからというもののほかに、竹と一緒に煮ると竹が柔らかくなって加工しやすいからとの俗説もある。
別名チャンパギクともいい、チャンパ(南ベトナム)付近からの帰化植物と思われたためらしいが、実際には日本および東アジア一帯の在来種と考えられている。

切ると黄色の乳液が出、複数のアルカロイド毒を有する。
以前はその汁を皮膚病や虫さされの薬として使っていたが、かえって皮膚炎やかぶれを起こすことも多く危険である。
欧米では観賞用に栽培されている。(英名: plume poppy)
身近な毒草34:ジギタリス


ジギタリス オオバコ科 ジギタリス属(キツネノテブクロ属、学名:Digitalis)の総称。


地中海沿岸を中心に中央アジアから北アフリカ、ヨーロッパに20種あまりが分布する。一・二年草、多年草のほか、低木もある。
学名のDigitalis(ディギターリス)はラテン語で「指」を表すdigitusに由来する。これは花の形が指サックに似ているためで、数字のdigitやコンピューター用語のデジタル(ディジタル、digital)と語源は同じ。

開花期は夏の早い時期。和名は狐の手袋。草丈:40cm〜1.8mと大型。 日陰でもよく育ち、,耐寒性が強い。
そのためか西洋では暗く寂れた場所に繁茂し不吉なイメージがある植物とされ、いけにえの儀式が行われる夏に花を咲かせることからドルイド達に好まれると言われる。

ジギタリスには全草に猛毒があり観賞用に栽培する際には取り扱いに注意が必要である。
ジギタリス中毒とも呼ばれる副作用として、不整脈や動悸などの循環器症状、嘔気・嘔吐などの消化器症状、頭痛・眩暈などの神経症状、視野が黄色く映る症状(黄視症)などがあり、重症になると心臓機能が停止して死亡することがある。

古くはジギタリスの葉を温風乾燥したものを原料としてジギトキシン、ジゴキシン、ラナトシドCなどの強心配糖体を抽出していたが、今日では化学的に合成される。古代から切り傷や打ち身に対して薬として使われていた。
ゴッホが「ひまわり (絵画)」などで鮮やかな黄色を表現したのは、ジギタリス薬剤の服用による副作用だったのではないかという説もある。
身近な毒草35:ヨウシュヤマゴボウ


ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡、学名: Phytolacca americana)
ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属


別名はアメリカヤマゴボウ。
別名の通り北アメリカ原産で明治時代に渡来し、そこらへんに生える雑草。
ヨウシュとは洋酒ではなく『洋種』の意味。

高さは2m前後に達し、茎は無毛で赤く、根は太く長い。
葉は大きく、秋になると紅葉する。
実が美味しそうに見えるが全草有毒で、毒成分は、アルカロイドであるフィトラッカトキシン(phytolaccatoxin)、サポニンであるフィトラッカサポニン(phytolaccasaponins)、アグリコンであるフィトラッキゲニン(phytolaccigenin)などである。また、根には硝酸カリウムが多く含まれる。

誤食すると2時間ほど経過後に強い嘔吐や下痢が起こり、摂取量が多い場合中枢神経麻痺から痙攣、意識障害が生じ、最悪の場合呼吸障害や心臓麻痺により死に至る。
食用の山牛蒡はモリアザミの根である。

アメリカ合衆国ではかつて着色料として安価なワインなどに用いられたが、毒性を持つために現在は使用されていない。
また、かつては主にアラバマ州などの南部地域において、若芽を茹でこぼして毒を抜いた上で食用にするところもあり、1969年にトニー・ジョー・ホワイトが発表したヒット曲『ポーク・サラダ・アニー("Polk Salad Annie")』の"Polk" とは、豚肉(Pork)ではなく本種のことを指している。
身近な毒草36:オシロイバナ


オシロイバナ(白粉花、白粧花、学名:Mirabilis jalapa)
オシロイバナ科 オシロイバナ属

アメリカ原産で江戸時代始めごろに渡来。多年草または一年草で、花が美しいため観賞用に栽培されるが、容易に育てられるために広く野生化もしている。
茎はよく枝分かれして灌木状となるが節がはっきりしていて、木質化はしない。
全体にみずみずしい緑。花は赤、黄色、白や絞り模様、同じ株で複数の色のものもあり、品種名がついたものは少ない。
花は夕方開き、爽やかな芳香がある。

花弁はなく、花弁に見えるのはがくで基部は緑色でふくらんでいる。また花の根元にある緑色のがくのようなものは総苞である。

花が咲き終わった後、がくは基部を残して脱落し果実(種子を1つ含む)ががくの基部に包まれたまま熟して全体が黒い種子のようになる。
種子には粉状の胚乳があり、これからオシロイバナの名がついた。

根や種子に窒素化合物のトリゴネリンを含み、根を利尿、関節炎の生薬として処方され、また、葉は切り傷、たむしの治療に用いられるが、誤食すると嘔吐、腹痛、激しい下痢を起こす。

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