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ゆとり世代ヒロキ対戦考察wikiコミュのヒロキに関する100の事

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コメント(3)

二月のコンクリート〜おれの愛すべき後輩と中二病の作用〜(日記)
2012年02月23日18:22
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二月のコンクリート

おれは昨日も例によって海老名のスタバで執筆に励んでいた。が、おれの創作活動を著しく妨げる存在が降臨する。
「久しぶりですね」
声の主は後輩だ。名を茄子(奴隷)。招かれざる客だ。
「かんさん来ますかね?」
茄子はライントークでかんさん(友達)が残したログに惑わされていた。かく言うおれもだ。スタバに向かっているというその内容に。結局彼は来なかった。

ここで終わるはずだった。ここで「残念でした」で互いの家路に着くはずだった。
昨日の事ながら既に朧げになっている記憶を辿ってみようと思う。

場面はサティ前のミスドに移った。
茄子は自らミスドに行きたいと嘆願したにも関わらず、温もりを帯びたそのみすぼらしい財布には、合計19円の硬貨が残留しているだけだった。
「すいません、これで・・・」
申し訳なさそうに五円玉を差し出す茄子。これで何をしろと?
「今全財産1万円なんですよね。かんさんDS買ってくれないかなぁ」
黙れ。
ドーナツを食べた後、茄子とおれはサティの前の広場で取り留めのない会話をしていた。
ふと、酷く漠然とした感覚がおれの内部でインフレーションを起こす。
(このまま終わっていいのか?)
おれは茄子の片足を持ち上げ、靴を奪った。
「うわぁぁあ!ちょっと!」
茄子はカカシのようにその場に停滞する。
その後は、靴を翳して理不尽な等価交換を求めるおれと、一つずつ大事な何かを諦めていく(例えば終電)茄子の喜劇が展開した。
「こんな所で騒いでたら絡まれますよ」
自動販売機に屯する同年代の若者達を一瞥して、茄子は情けない事を言う。どんだけビビりなんだこいつ。
焦る茄子は内なる願望を露呈し出した。
「あーうんこしたい。おれ追い込まれるとうんこしたくなるんですよね〜」
なんて緩い肛門なんだ。
靴を巡る論争が1時間を過ぎようとしていた時、おれは喪失感を覚えた。遺失物の存在に気がついたのだ。
「イヤホンなくした」
「スタバ戻りましょう」
片一方の靴を消失している茄子を連れて、閉店後1時間が経過したスタバに戻る。
その道中に、格言は生まれた。
「コンクリートってこんなに冷たいんだな・・・」
茄子の右足の温度は、既にコンクリートのそれと等しい。茄子は生まれて始めてコンクリートと友達になった。
それからの茄子は天衣無縫だった。面白さにおいて。
スタバで無事イヤホンを回収し、店内から出たおれは茄子に聞いた。
「足元見られてなかった?」
茄子は端的に答えた。
「分かりません」
おれは崩れ落ちた。ただそれだけの一言に、哀愁とある種の諦めを感じ取り、その感覚が直におれの笑のツボを刺激した。
おれは自分の目的を一つ達成した変わりに、茄子の要望を一つ聞き入れる事にした。茄子の願いは普遍だった。
「うんこがしたいです」
そのシンプルな要求に際し、おれは自分の右足のブーツを茄子に与えた。そしておれは長く手に持っていた茄子の靴を履く。私物交換による束縛が発生した。
地下駐車場まで潜り、茄子は多目的用トイレのドアを開けた。
ドアを閉めようとした刹那、おれは密室に籠らんとする茄子に一言告げた。
「逃げるなよ」
即答が返る。
「逃げ場無いっすよ」
夜も深まる誰も居ない地下駐車場に、甲高い笑い声が響いた。笑いに作用した感覚は先程の幾つかと同様だったが、レベルが違った。ドアを閉める瞬間の茄子の顔を、おれは忘れない。
茄子は個室から出てくると、履き違えた靴で逃走を測った。が、あえなく自滅。
やがて途方に暮れた二人は、冬の寒さと雨の冷たさに震えながら夜を凌ぐ方法を模索した。カラオケ、ファミレス、居酒屋。だが相談の末、月並みな選択肢は淘汰され、結論は一つに絞られた。
「おれん家行くか」
これも大概な選択肢だったけど、おれは単純に帰りたかった。帰宅願望がすべてだった。おれたちは駅に向かった。
地元の駅に降り立ち家に向かう道中、おれは懸念事項を茄子に告げた。
「靴下は脱げよ」
どの口が言うのだろうと自分でも思うが、それは衛生面で大切な事だった。
部屋に入って酒を飲み、ポケモン対戦(練習)を繰り広げた。結果は総合的に五分だった。
床に伏せた後も、ポケモン熱は冷める気配を見せず、熱い討論が交わされた。究極の廃人読みゲーポケモン。まだまだ奥は深いようだ。

一体何時まで話し込んだのか知る由も無いが、少し寝たら朝になっていた。
ふと自分の隣を見やると、一個のナスが添えられていた。何の変哲もない、ただのナス。
愛すべきおれの後輩の姿は、もう何処にも無かった。
 3月某日、おれは休みの日の昼下がり、とある人物に呼び出された。
「ここコーヒー無料らしいっすよ」
茄子だ。最近こいつのドット画を作ったのだが、現物を見ると我ながら良作だと感心を覚えた。
一頻り雑談を交わし、茄子は万を時して本題に入った。
「hpのレイアウトなんですけど・・・」
今回のポケモン大会に際して、茄子は専用のhp制作を買って出ていた。
「おれ情報系の人間なんで、将来的にはもっと質の高いものを作りたいっていうか、とりあえず今はこんな感じで・・・、おれ情報系の人間なんで」
頻りに自分を情報系の人間と称する茄子。「あ、うん」と軽い対応をしていたおれだったけれど、茄子が巧みにMacを操作する姿を見て、次第にこれまでの印象が払拭されていった。
おれが日頃持ち歩いているノートのWiFi接続の機能が設定されていなかったので、情報系の茄子に設定作業をしてもらった。
「だめだぁ」
茄子だった。不意に漏らしたその言葉は、茄子を知る者における笑いのツボだった。
何やかんやで、hp内での制作部分の分担を終えたおれたちは、カラオケに足を運んだ。
カラオケの室内で事件は起きた。
「これどうぞ」
茄子からの誕生日プレゼントだった。涙腺こそ緩みはしなかったものの、おれが一番必要していた品を的確に選択してきた茄子に感動を覚えた。
その後デニーズで夕食後ポケモンバトルをし、スタバの前でおれたちは別れた。

茄子とかんさんの誕生日プレゼント、本当に迷うなあ。

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