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JPN HIPHOPコミュのSEEDAとは 1

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長文注意

ラップの言葉

SEEDA

目指してるのはどの時代でも聴けるような普遍的な真理をつたえること

感情のピークの時に曲を書く

神様からのプレゼントをもらったと思った出来事があって

自分の性格を越した言葉は使いたくなかった

歌詞の狭間までディグっていったんですよ。それで、「うわ、全然違うことやってた!」って気づいたっすね。だから1stは自分的にはヒップホップ・アルバムじゃなかったんですよ。
―え?『DETONATOR』(99年)のことですか?
そうです。だから廃盤にしちゃったんですよね。

何でもかんでも韻を踏むっていうか、自分の性格を越した言葉は使いたくなかったんですよ。自分っていう人間を元にライムをしたかったから、それはやっぱり違うとおもいましたね。

―1stの後に自分のやりたかったヒップホップに気づいたということは、その後リリースした『FlashSounds Presents ILL VIBE』(03年)や『GREEN』(05年)には、シーダくんがやりたかったものが含まれているっていうことですよね?
 含まれていますね。具体的に言うと、まぁレヴェルは低いんですが『ILL VIBE』にはリアリティーが入ってきているはずなんですよ。『GREEN』はリリックの面で言うと、まだ表現が甘いから、もっと自分の表現がしたいと思いましたね。ナズとかが持ってた“言葉のオチ”というか、そういうのをふんだんに入れたいなと思って書いてみた。

―シーダくんの今に繋がるスタイルを確立したアルバムは、個人的には『花と雨』(06年)なのかなと思うんですが・・・・・・。
 そうですね。でもフロウとか発声は『花と雨』からっていう感じで、まだ確立はしてなかったけど、リリックだけで比較すると『GREEN』と『花と雨』はあんまり違いはないかも。『GREEN』までは、ヒップホップ好きなら当然ナズとかも聴いているだろうから、英語もちょっとはわかるだろと思ってて。

そもそも(英語は)言語の理解度が違うし。そういう意味で、日本語で英語のフロウの極みに近付こうとするのは間違っていたんですよね。でも、その過程で自分のオリジナル・スタイル、世界にもない自分のスタイルが生まれたっていうのはありだったと思うから、無駄ではないんですけど・・・・・・。

―フロウも相当重視しているとなると、リリックとフロウはどうやって結びつけているんですか?
 まず最初に120%の歌詞を書いて、それをビートにハメていくこともありますし、ずるいやり方だと、まずフロウをいくつかパターン別に作っていって、自分で作った“言葉バンク”みたいなのからそれに合う単語を探して入れていくとか、そういう風に作るときもある。
リリックもフロウも音楽だから、全部気にしてやるっていうことが大事で。

実際にあったわけじゃないですけど、例えば(車に乗ってて)「あ〜!!おばあちゃん轢いちゃった〜!!うわ〜」みたいな気持ちには、「ごめんなさい」っていうオチっていうか真理がある。基本的には反射的に思ったことには普遍的な真理が多いと思ってるんです。逆にそれは“考える”ことじゃないし。だから、結論づいていることを元にライムする。結論がないと、「何が言いたいんだろう?」って思っちゃうんですよね。

例えば「花と雨」(『花と雨』収録)を作った時は、「神様からのプレゼントをもらった」と思った出来事があって。自分の姉ちゃんが死んだ時、泣きたかったけど(代わりに)実際に雨がバーッと降ったり、ちょうと彼岸花が咲いて、今日咲いたのかよと思ったり。季語も含めて当時を切り取るものを全部くれたと思ってる。神様か、もしかしたら姉ちゃんがくれたんですね。そうやって時代感を残しつつ、普遍的な真理を残すっていうのは難しいバランスなんですけど、それができた時はもう会心ですよね。

―自分のターニング・ポイントになったと思う曲やリリックは何かありますか?
 それは自分のリリックじゃないですね(笑)。ナズとかモブ・ディープの1st、2nd(アルバム)辺りのリリックを全部しっかり聴いた時。

ただ、平凡な人生でもドラマティックに魅せることはできる。表現次第で、伝えたいことがあれば何事も伝わると思うんですよ。

楽しさを一瞬にし凝縮した楽しいラップとかもあると思うし、そういう意味で(サイプレス)上野とかすげぇ好き。そういう直感的なやつ(ラップ)だって超リアルだと思う。人間いろんな時があって、それをうまく出せるのが僕が尊敬するラッパーのスタイルですね。

サイプレス上野とロベルト吉野 - WONDER WHEEL


―ベスト・リリックだと思う自分名義の曲は?
「ヒダマリ」(08年『HEAVEN』収録)か「花と雨」のどっちかなんですけど・・・・・・決められない。「ヒダマリ」は短い曲だけど、リリックとして自分の表現したいことが表現できて僕の中では100点だと思う。「花と雨」は、ホントはサビの一部分を日本語に置き換えたかったんですよ。

―じゃあ「ヒダマリ」のリリックはどういうシチュエーションで生まれたんですか?
 個人的には『街風』(07年)が嫌で。自分のやりたい音楽をやりたいし、自分の中でシーダは死んだと思った。でも、極端な話、明日またCD出せばいいじゃんって思って。
命さえあれば、明日がある。その明日は悲しみだけじゃなくて、いろんな気持ちがあるはずだし大丈夫、っていうことが「ヒダマリ」では言いたかったんですよね。

もし次でダメだったらもう最後だっていうつもりで「花と雨」を作ったんですよ。2nd(『ILL VIBE』)に姉ちゃんのことを歌ってる曲がもう一曲ある(「Pray 4」)んですけど、上手く書けてなかったから、最後に姉ちゃんのためにもう一曲書きたいと思って。あれは、エミ・マリアちゃんも最高だし、BLくんも最高だし。いい思い出の曲なんですね。

ただ普通に生きてても言葉は増えるじゃないですか。聞く言葉だったり見る言葉だったり。でも、それで、「あ!」と思った時のイメージは残っちゃうんですよね。

難しい言葉とかすごくいい表現が本に書いてあっても、まずは自分の中に取り込んで消化して、実際こういう時にそう思うんだなっていうことも理解したう上で自分の単語に置き換えられるまではそれは使えない。

―リリックを書く段階で、すでにリスナーの顔は想像しているんですか?
 それは絶対見てるっすね。一番目指しているのは時間軸とかも関係なく、どの時代でも聴けるような普遍的な真理を伝えること。その次に来るのは同時代性。生きてると起こるいろいろ、みたいな(笑)。

―アーティスト、シーダとしてというより、いち個人としての感覚でリリックを書いている、と?
 そうそうそう!そうなんですよ!それが僕が好きなヒップホップ。

自分は基本的に2つ以上の意味で取れる言葉をリリックに忍ばせたりしているんですよ。だから、何回も聴いてくれれば実は(歌詞が)いろんな意味で取れるようにしてある。

―リリックとしてのメッセージはどちらかと言えば外に向けているけれども、日本語ラップ好きが聴くことに対しての強度もあるから、そういうところに気づいて聴いて欲しいということですよね?
 そうそう!そういうところをすごく感じて欲しいし、僕はそれがやりたいんですよ!

(ラップはそうやって)ひたすら深みを目指せるところが楽しいんですよね。

SEEDAが思うラップの歌詞の面白さとは?
 言葉遊びと普遍的な真理と・・・・・・あとはやっぱり表現力の見せどころっていうことだと思います。お笑いも表現しようと思えばできるだろうし、ラップは字数が多いから結構いろいろできますよね。ラップの面白さかぁ・・・・・・結構あるっす!大好きっす!っていうか、いっぱいありすぎてわかんないっす!

*

HIGH&OUT VOL.1

SEEDA
不謹慎な話、一番最初に自分のまわりの人間が死んだときに、今まで聴いてたヒップホップの人が追悼して歌っている曲とかが一気にガァーンと胸に響いたきた。やっぱ、ナスとか2パックとか『心から言ってるな』って言葉に惹かれたんすけどね。心から言ってないかもしれないけど、自分にはジーンときたって言うか。

―ただ、この「ライム」というのは恐らく日本で言われている「韻」とイコールではないんですよね?
 違いますね。例えば日本語の俳句とかだと、オチがあったりするじゃないですか。言葉の音が踏んでいなくても意味がつながっている、掛詞みたいなことがあるんですけど。日本(のヒップホップシーンで多く言われる韻)の場合、意味がどうこうじゃなくて、音だけあってればいいみたいな感じで、ほとんど向こうほどの深い意味はないっていうか。
 例えば、日本語のラップだと四小節すごいこと言ってて、次の四小節まったく関係ないこと言ってて、聴いてると飛ぶとか連動している感じがない。結局、元々テーマが絞りきれてないのかなって思ったり。(ラップスキルっていうのは)やっぱり歌詞の内容とそれに合ったフロウかなと思うんですけどね。
 
―外国人が使う日本語みたいな・・・
 「(氷を見て)コォリッとか。ただフロウに合わしちゃっただけだったら、言葉が本来持っているパンチがなくなってくる。A-THUG[Aサグ]ってやつがいるんですけど、そいつは基本的に何にも考えないで(ビートにラップを)乗っけていく。自分がAサグのラップを好きなのはキャラクターが好きっていうか、キャラクターは結構スキルを超越できると思うんですけどね・・・

HIGH&OUT VOL.1 編集部
シーダのここまでの発言で一番言いたかったのは、理屈ではなく「(ラッパーのキャラクターは)スキルを超越する」、「(フロウに言葉を合わせたら)言葉本来のパンチがなくなる」の二点だ。

「花と雨」という楽曲の最後、「THANX」というボーナストラックが収録されている。これは文字通り仲間に向けて感謝の気持ちをラフにラップしているものなのだが、これがラフな雰囲気とは裏腹に、かなり正確にいわゆる「音を合わせた韻」を踏みまくっている。

シーダの発言中に「掛詞」という言葉が出て来るが、これは主に和歌や俳句などので使われる修辞法の一つで、限られた文字数での表現のため、一つの単語に二つの意味を持たせる技法である。他に、こういったメタファーで言えば縁語というものがある。簡単に言えば、縁のある言葉を文や歌の中で使用して、その言葉を双方で共鳴させ合い、その表現の幅を広げるというような技法である。

「花と雨」の最初のヴァースで歌われる、「いっちまって気付く」の「いっちまって」と「彼岸花」は縁語であり、また彼岸花は秋の季語であり、九月という単語にも共鳴している。

 本当は姉ちゃんが死んだのは2003年なんすよ。曲に出すときには2002年にしたかった。嘘にしたかった。CDになって人(の手)に行くじゃないですか。そのときに変えたかったんです。ひどい話かもしれないすけど、俺がそのとき抱いた悲しみを全部人にわかって欲しいとは思わないっていうか

―では、なぜそこまで個人的な話が芸術というものになり得るのか?
 俺は昔と同じだと思うんすけどね。例えばゴッホが向日葵を描いたり、ジョコンダの絵ってなんでしたっけ・・・モナリザ・・・ダヴィンチ・・・とか、身の回りのものを描いてるじゃないですか。あれと同じだと思うんですよね。やっぱりパッて生で受けた衝動って感じを表現したいみたいな。だからヒップホップは文化っていう人もいるじゃないですか。絵を描く事だったり小説を描くことだったり、映画を撮ることだったり、表現方法の一つだと思うんですよ。ただ、ヒップホップはリアリティを求められるっていう・・・

『HEAVEN』は半分以上が『街風』のタイミングでやりたかったこと。残りは『街風』がなかったらできなかった

「まあ僕は僕の歌を歌っていこうかなと・・・大変すよ」

*

Street Mixer DVD『RED LINE VOL.1』

―今のHIPHOPについてどう思う?
SEEDA あんまり良い時期じゃないと思う。良くしていくにはあんまり型にとらわれない方が良いと思う。JAY-ZやZEEBRAさんが好きでもなれるわけではないから。別の自分で勝負しなきゃいけないけどフロウや言うこと、言葉のピックがかっこいいけどそれあったみたいな。飽きたみたいな。

Q.I-DeAの仲の良いアーティスト・好きなアーティストは?
I-DEA まぁSEEDAが1番好きな曲も多分、一緒ぽいし、思っている視点というか方向性というかそれもたぶん近いし...そうだね...
SCARS周り SD MSC 仲良くさせて頂いています。

SEEDA - Son Gotta See Tomorrow Pro:I-DeA


Q.今のHIPHOPシーンについてどう思うか?
I-DeA みんなが感じている程 結構 HIPHOP終わりつつあるみたいな 何か 売れないし みたいな 言われているけど この中(HIPHOPシーン)に居るとそんな感じはあんましない!!ただ、ビジネスのやり方っていう点でやっぱ魅せられないっていう やっぱカッコいいアーティストを“魅せるスキル”を持った人がもっといたら...で ホント 大学とかで経営とか超学んでそいつがHIPHOPを こう ビジネスとしてウマく生かしてくれるとか そういうフィールドになっていったら たぶん オリコンTop10に入るような奴はいっぱい居ると思う 普通に
状況的には 多分 良くなってきていると思うし 音楽でいうと“質”はスゴイ上がってきている “ラッパーの質”“トラックの質”とかスゴイ(質が)上がってきてるっていうのは 潜在的にやっぱリスナーが居るからなんだよね
昔はちょっとバブリー乗りがあったから レコードバブリーとか HIPHOPが“バブリー乗り”があったから 今は徐々に底上げして行ってる気がするけどね CDが売れなくなったのは現代の技術のアレだから
もしかしたら今後10年経ったら状況は良くなって行くかもしれないと思う それは今のオレらとかが頑張んないといけないんだけど
うん 状況は良くなってきている 絶対 今 中学のガキとかがHIPHOPで飯を食うってつって(HIPHOPで)食えるような状況にはなると思うししていかなきゃいけない

*

DJ ISSO PRESENTS
SEEDA BONES DVD - Rawch

I-DeA 『ILL VIBE』は悪条件だったけどディールをとって出したけど売れなくて。
(I-DeAのアルバム、self-expression(職人技と言えるトラック・メイキングで注目されるアーティスト、アイデアの初音源。DEV-LARGE&漢、降神ほか豪華アーティストが多数参加し、彼の才能を巧みに引き立てる。)で例のBEEF(DEV LARGEとK DUB SHINE)のおかげで、あの時期から結果的に今思うとあそこがターニングポイントでそこからSEEDAがバーッといって。
結果的にあのアルバムがBEEFで注目されてその注目されたアルバムにSEEDA(Whoa・Dayz)が注目された。

Dayz


I-DeA SEEDA名義でちゃんとプロモーションをやれたのは『GREEN』で、スタジオ入らせてもらってBL君ともコンタクトとらせてもらって

―結果的にでも良い方に転んでいったっすよね
I-DeA 負を前借りした感じじゃない。人生のきついところを先にみたいな、いやそんな大袈裟じゃないか。あの時ちゃんとやってなかったら今がないからね。
あの時SEEDAがあれ(ILL VIBE・GREEN)を出してなければ、はっきり言ってCONCRETE GREENも出来てないし、SDとかCCG周辺とかSCARSとか出れてないし今こういう風になってないし。あのへんからシーンに入った感じ。

I-DeA 練習をして一流選手になるみたいな。BES君天才じゃん、元々の持ってるグルーブとかが、SEDDAは感覚的にこなすために日々の練習を人一倍やってるイメージがあって。

BES(SWANKY SWIPE) SEEDAはI-DeA君が最初聴かせてくれて。
変に褒めるわけじゃないけど、何でも出来るっていうか天才っていうか、べた褒めする気じゃなく何でも器用に出来るからすげぇなって。

T.Kuwata a.k.a. DEL TAKE(KSR/KOCHITOLA HAGRETIC EMCEE´S)
CCG1をやろうって話だったけどいろんな諸事情で1はみんなでやって、それで2・3をやって。そんなのやってる間に前の会社をやめて、これでみんなと縁がなくなったなと思ったら即効SEEDAから電話が掛かってきて「アルバム作りたいんですけど」って。それで始まったのがアルバム「花と雨」、で一気に認知されるようになってそこからオーダーが、ぶあーって。そのペースが2年。SEEDAと言えば「花と雨」みたいな。
街風が出た4ヶ月後に(HEAVENが)リリースだからね、よくやったよ。
音源ももちろんそうだけど俺は多分動き方が物凄かったからこの人は違うな、今まで合ってきた人とは違うなって。とにかく立派だなと思いますよ。あんなに動けてしっかり音楽作れて。すごい稀な例なんじゃないかぐらい。

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