俺と、今回俺をDISしたBIG JOEとの間には長い歴史がある。お互い同じ札幌を拠点としていたし、俺が何度も言っている通り、俺はヤツのラップで初めて日本語のラップに触れた。長い時間、よく話したし、笑い合ったもんだ。俺はO.N.Oと組んでTHA BLUE HERBを始め、ヤツはヤツで仲間を見つけマイクジャックプロダクションを始めた。俺はずっと純粋にこう思っていた。お互いに切磋琢磨して、スタイルをぶつけ合ってレベルを上げていければ最高だ、と。たまたま俺等の方が先にレーベルを立ち上げていたし、ビジネスを始めていたから、後でヤツがこのビジネスに足を踏み入れる時には多いに喜んだ。聞かれた事には全て答えた。早く同じ場所で音を鳴らしたかった。今思うといい時間だった。その後あいつはオーストラリアで訳あって捕まって、長い懲役を課せられた。札幌があの日、どれだけ絶望の淵に落とされたか俺は憶えてる。だがそこは終わりなんかじゃなかった。
心当たりはもう1つ。マイクジャックの他のMC達と一緒に1曲を創るって話。そして今年の冬に予定していた、THA BLUE HERBとマイクジャックのライブツアーの話。俺の「後輩」にすり寄ってる、そうヤツは言ってた。なあJOE、俺はお前の大切な「仲間」にはすり寄っちゃいねえよ。安心しな。 友人としてだ、一緒にツアーしたらオモロいなってとこから出た話だ。オマエが帰ってくる前に、デカイ箱回って、もう1度名前を売ってだ、その後 JOEの帰国に合わせてのツアーのためにここらで実力と経験を積んどけばいいんじゃね?って話だ。未来を見ながら、そう話してたんだ。ただそれだけ。