時を同じくして、イギリスからはSoul II Soulを中心とするクラブ・ミュージックの台頭(これは日本では特に“グラウンド・ビート”と呼ばれた)が発生し、またアメリカでも、ミネアポリスを中心としたプリンス一派の活躍(ジャネット・ジャクソンの"Control"におけるジャム&ルイスなど)があった。MCハマーに代表されるような、メロディアスでキャッチーなトラックを駆使するラッパーも登場し始めた。ニュージャックスウィングの制作者たちは、これらの他の流れと相互に影響を与え合い(Soul II Soulのヒット曲"Keep on Movin'"のテディー・ライリーによるリミックスなど)ながら、ヒットチャートに空前のブラックミュージックブームを巻き起こしていった。