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”海を渡る人”コミュの後半>2011年12月分 中国ニュース(1月発行)

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■コラム:自転車アパレルブランド“ナリフリ”から学ぶコンセプトの優位性


先日、日経ウェブを見ている時に、この”ナリフリ”についての記事を読みブランドについて知りました。


>1.自転車アパレルブランド「narifuri(ナリフリ)」とは?

「洋服+自転車=nari/furi(ナリフリ)」と表されるように、洋服と自転車を楽しむ人のために立ち上げられたブランド。
マルイが展開する自転車関連アイテムのセレクトショップ「ローテイトストア」などで販売されており
展開店舗は現在50店前後。

http://www.narifuri.com/ja/top.html


>2.コンセプトは?

ナリフリのコンセプトは、自転車に乗りやすく、時代に外れず、しかも自転車を連想させない装い。
自転車乗りの定番マウンテンパーカーから、オフィスで着てもまったく違和感のないスーツまで、幅広く手がけている。
一見、なんということのないシンプルなアイテムでも、着てみると機能性が高く、一度着てしまうとリピーターになる確率が高いという。

コンセプトも重視した。「narifuri(ナリフリ)」という言葉は「服装と態度」を意味する。
これを自転車に乗る人の服装(アパレル)と態度(自転車に乗るスタイル)と考え、「自転車も洋服もかまっていこう」というコンセプトが生まれた。


>3.ナリフリ商品群(添付ファイル参照)

A: ジャケット

生地から完全に作っている「キルティス 2Bジャケット」(4万2000円)。
表地はコットン、裏地は直接触れてもベタベタしない、新しいT400という生地を使用


B: カッターシャツ

フレッドペリーとのコラボシャツは、超撥水で糸から撥水加工がされている。
表面だけ撥水加工にすると、汗が外に逃げていかない。そこで工夫を重ねて汗を吸うように加工した。
もちろん速乾性がある。シャツ地に見える鹿の子地だ


C:スーツ

「ドライ テーラージャケット」(4万950円)。小林氏は「今回のは本当に自信作。
これなら自転車にも乗れるし、ビジネスシーンでも使える」。ちなみにこの生地は既存のもので、
見つけることができた「ドライメッシュ加工をマウンテンパーカーにするのであれば、スーツにしてあってもおかしくないはず」


D:パンツ

もともとスラックスから始めただけあって、売れ筋商品。「ドライ スラックス」(1万8900円)。
ファスナーにもこだわりがあり軽量でスムーズ


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“コンセプトが機能を生かして行く、そして、機能がコンセプトを生かして行く”

このブランドですが、非常に面白いなと思いました。

ニッチなマーケットながら、このブランドは、誰がこのブランドを買うのか?=ターゲットは誰なのか?
そして、そのターゲットの関心はなんなのか?=何でターゲットは困っているのか?(提案はソリューションになっているのか?)
というのがよく考えられていると思います。

商品群で紹介した、速乾性のある商品というのは、みなさん誰もが知っている商品だと思います。
昔からありますよね。では、なにが違うのでしょうか??


1.ポジションがはっきりしている


非常に機能的な服でありながら、見た目はスポーツ寄りの服ではなく、
落ち着きのあるトーンと佇まいの服。

例えば、スポーツ用品を購入すれば、速乾性の機能が付いたりしていますよね→機能的。
でも、ちょっとしたパーティなんかには着て行けない、会社にも行きにくい(*会社の企業風土による)。
一方でフォーマルの服を購入すると速乾性の機能なんか、なかったりする。
営業の出先、真夏灼熱の中大汗を書いてしまう。動きやすい服が欲しい。

仕立てのスーツを買うとと見た目はよくても、動きにくい。この潜在的なニーズにナリフリは答えていると思います。
このニーズに答える独特のポジショニングと言えます。

添付がポジショニングマップです。(添付ファイル参照)

車の事例を見てみましょう。

ちょうど6年前に、日本で日産自動車のデユアリス(欧州名:カシカ)がローンチされました。
SUV車です。日産自動車は、エクストレイルというかなりスポーツよりのSUV車を既にローンチしていました。
では、何故、デユアリスをローンチしたのでしょうか?

デユアリスは都市型SUV車の名の下販売されました。要は、エクストレイルが山を駆け抜ける車なら、
デユアリスはシティカー(街を走る)の機能を持ち合わせたSUV車ということです。

シティカーでもありながら、SUV車でもある。この独特のポジショニングにより、潜在的なマーケットを開拓しました。


2.文化的特性、時代の流れを読む

ナリフリのメインターゲットは30〜40代の男性だそうです。想像するに会社員が多いと思います。
ワイシャツ、スーツに革靴を履いて出社する会社員が日本では大半を占めると思います。
そして、日本では時代の流れとして、IT産業&ゲーム産業などの新しいグループの台頭、
クールビズ、カジュアルフライデーなどの影響で会社のドレスコードに対する意識が弱まって来ている。
このような時代背景に特に、彼らの作るフォーマルなジャケット、ボトムスはぴったりとはまったのではないかと思います。

このブランドは、おおげさかもしれませんが潜在的なマーケットを発見したという意味ですごいブランドだなと思いました。


3.ターゲットからの戦略(コンセプト)抽出、そして、戦術•施策(アウトプット)への落とし込みがきちんと出来ている

ターゲットにはまった、コンセプト。そして、それをブレイクダウンして、コンセプトにそった機能商材の提供とデザイン、
美しくコンセプトからアウトプットへの移行が出来ている。したがって、お客さんが商品コンセプトに興味を持って商品を購入、
そして、実際に商品を試しても非常に納得感がある。

アップルの商品もそうなんですが、コンセプトからアウトプットへの筋道がしっかりしていますよね。
私は、MacBookエアーという非常に薄いノートブックを使っていますが、例えば分かり易い例でいくと、
何故このサイズの重さなのか?何故この薄さなのか?なぜこのバッテリー容量なのか?

このバランスが絶妙です。バッテリー容量を増やせば、ノートブックは厚みそして、重さが増えるリスクが有る。
しかし、オフィス外での使用を想定すると、出来るだけ長く外でアダプター無しで使用することも想定しないと行けない。
整理すると、下記のようになります。

ターゲット:

日々パソコンを持ち歩く、出張が多い、カフェでネットをする、タッチパネルではなくキーボードでタイプしたい、
マイクロソフトオフィスを使う、“今のパソコンって重いしすぐバッテリーがなくなる、
バッテリーを予備で持ち歩かないと行けない”と思っている人、“今のパソコンじゃかっこわるくて持ち歩けない”と思っている人、

コンセプト:

今までにない薄くて、軽いノートブック、

アウトプット:

封筒にはいるほどのサイズ、バッテリー6時間ぐらい持つ、美しい洗練されたデザイン


以上が、12月分のニュースです!

平野

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