JAPANESE ROCK[日本語ロック]コミュの頭脳警察 2ND ALBUM[72]-頭脳警察

頭脳警察 2ND ALBUM[72]-頭脳警察

MCA[VICTOR COMPANY OF JAPAM] (FIRST PRESS ORIGINAL)

[MEGA RARE！Invitationの復刻盤ではありません！Gate Fold Cover[見開きジャケ/Wジャケ]]

ピーナッツ・バター/モジョのバンドで活動していたPANTA(中村治雄)が、TOSHI(石塚俊明)らと1969年に(ダサくてもいいからOriginalityに満ち、自信をもって人前で演奏できる)ことを目指し、PANTA(vo)/TOSHI(ds)/左右栄一(g)/粟野仁(g)の四人編成で結成。名前の由来はFrank Vincent Zappaの(頭脳警察ってのはどいつらなんだよ?-Who Are The Brain Police?)[Freak Out!収録]という曲からとられたもの。1970年からライヴ活動を中心に活動していき、71年、PANTA/TOSHI、二人編成での初めてのステージ。その過激さを受けて知名度も高まっていく。共産主義的な革命運動が激化する時代のさなかにレコードデビュー。政治的に過激な歌詞/RadicalなLIVE Performanceによって、発禁/放送禁止/コンサート会場への出入り禁止など、活動初期に数々の[伝説]を残す。実際はその一人歩きしたイメージとは裏腹に、Old TasteなRock and Roll/Ballad/Folk Songなどを種種雑多に取り入れた実直な日本語ロックを志向しており、パンタによる文学的/知的な歌詞と幅広い表現力の歌唱は異彩を放った。三億円事件のMontage写真をジャケットに用いた1972年のファーストアルバム[頭脳警察1]は発売中止、[頭脳警察セカンド]の中の3曲は放送禁止になった。この頃コンサート会場では赤軍派によるAgitate演説が行われるなど、(反体制バンド)と呼ばれていた。1st Album が発売禁止になった後、すぐに制作されたのがこの2nd Album(*ベーシストとして増尾光治が加入し、バンド編成でのレコーディング)。1st Albumがライヴ音源だったことを考えると、初めてのスタジオ作品という意味でこの2nd Albumこそが本当の意味での1st Album(Debut Album)と見ることもできる！日本のロックの名盤のひとつ[Japanese Rock Genesis/元祖JAPANESE PUNK]オープニングのブリブリいうベース/続いてリズムイン/ドラム/ギターリフ！このアルバムはFolk Albumではなく、しっかりとしたRock Album、Hard Rock！！時代(海外でLED ZEPPELIN/ROLLING STONESが大暴れ)がそういう方向に向かっていたってのも影響！彼らの攻撃的で、それでいて感傷的に染み入る歌詞、Straightな表現方法が一番合ってる。First Albumで既に披露されていた頭脳警察の名曲の一つ "銃をとれ！" は地を這うようなHeavy Rockに生まれ変わってるし、"マラブンタ・バレー(軍隊アリの谷という意味)" とのMedleyになってたりして新鮮さ与える、トシのPercussionが激しいGroovyなHeavy Rock "軍靴の響き"、後に内田裕也の持ち歌みたいになってしまったSimpleなRock 'n' Roll "コミック雑誌なんか要らない"、同じくFirst Albumでも披露されていたFolk Rock調の "暗闇の人生"、Funky な色合いも見せるHeavy Blues"お前と別れたい" といった攻撃的な曲のみならず、若き日の吉田美奈子がFlute/Organで参加ノーベル文学賞を受賞したドイツの詩人/小説家のHermann Hesseの詩を元にした名Ballad "さようなら世界夫人よ"、8分以上もあるMessage性の強いSlow Number "それでも私は"、ちょっとだけコミカルな要素を含んだFolkyな "いとこの結婚式"、ちょっとだけオシャレな雰囲気を漂わせる "ふりかえってみたら" といったMellowでPOPな側面もしっかり持っている。そういう意味では非常に親しみやすい作品だと思います。ファーストGuitar/Percussion/Vocalだけ、という特殊な編成で作られたLive作品だったこともあり、やはり頭脳警察のカッコ良さを理解してもらうには、このアルバムから聴くのが一番。同時代の海外勢(LED ZEPPELIN/ROLLING STONES.etc)に拮抗した(PERFECT ALBUM)！このアルバム、無事リリースされたのですが、発売後1ヶ月で発売禁止処分に。それから10年後の'81年になってようやく再発売(復刻)された、その後も何度か廃盤／再発を繰り返した。"暗闇の人生"/"お前と別れたい" の(麻薬を射たれたかの様に)/(だけどマリファナだけが慰める)って歌詞が(反社会的)ってことなのか伏せ字が入って入るらしい？これよりも過激な内容の歌詞を持つアルバムなんて山ほどあると思うんですが、何故彼らだけが未だに目の敵(反社会的/反体制バンド)にされるのか？)発売禁止といっても、その殆どがレコード会社の自主規制？

銃をとれ！～マラブンタ・バレー
さようなら世界婦人よ
コミック雑誌なんか要らない
それでも私は
軍靴の響き
いとこの結婚式
暗闇の人生
ふりかえってみたら
お前と別れたい

1972年　『頭脳警察Ⅰ』（ライヴ録音）。（発禁処分→自主制作→2001年再発）
1972年　『頭脳警察セカンド』　発表。（2ヵ月後発禁。）
1972年　『頭脳警察3』　発表。（放送禁止)＊所有
1973年　『誕生/頭脳警察』　発表。
1973年　『仮面劇のヒーローを告訴しろ/頭脳警察』　発表。
1974年　『悪たれ小僧/頭脳警察』　発表。＊所有
1975年　解散へ。その後、PANTAソロへ。
～
1990年　『頭脳警察7』　発表。（再結成）
1991年　『LIVE　IN　CAMP　DRAKE/頭脳警察』　発表。
1991年　『歓喜の歌/頭脳警察』　発表。

銃をとれ！～マラブンタ・バレー

さようなら世界夫人よ

ふざけるんじゃねえよ