天海祐希という女性コミュの「女王の教室」２夜連続スペシャルの続報！！

　女優の天海祐希（３８）が主演して話題を呼んだ日テレ系ドラマ「女王の教室」が３月に２夜連続のスペシャルドラマで復活することが１３日、分かった。体罰も辞さない鬼教師・阿久津真矢（あくつ・まや）と小６の生徒の戦いを描いたもの。内容の過激さが波紋を広げ、最終回は２５・３％を記録。今回は真矢はなぜ悪魔のような教師になったのか、そのナゾが詳しく描かれる。主演を続投する天海も「私も一番興味のあるところでした」と当たり役に意気込んでいる。放送は３月１７、１８日午後９時から。

　天海が演じる鬼教師・阿久津真矢の壮絶な過去が明かされる。「連ドラでは、真矢の過去を描き、視聴者の共感を呼ぶ常とう手段はやめようと決めていました」（大平太プロデューサー）。最終回の視聴率２５％を超え、多くの支持を集めたことが今回のスペシャル版の後押しとなった。

　主人公の過去については天海や脚本家の遊川和彦さんと何度も話し合いをしていたという。今回の舞台は０６年春。小学校で起こした問題で再教育センターで研修中の真矢を元教え子、神田和美（志田未来）が訪ねてくるところから始まる。

　神田は中学になじめないことを相談に来たのだが、真矢は喜ぶどころか冷たく突き放す。が、神田の純粋な表情から、純粋ゆえに堪え難い挫折を味わった自分の過去がよみがえってくる。

　「エピソード１～堕天使～」（１７日放送）では理想を抱いていた新任時代。ある女児から敵意をむけられ、真矢は教壇から追いやられる。教職に失望し、逃げるように結婚。子供をもうける。が、愛する人に悲劇が起こる…。

　「エピソード２～悪魔光臨～」（１８日放送）は０２年秋が舞台。いじめっ子の男児との対決。連ドラ中、唯一、真矢の過去を物語っていた“胸の傷跡”の秘密が明かされる。

　当たり役を再び演じる天海は「心躍る機会を与えていただき、本当に幸せ」と喜ぶ。また「いかに傷つき、苦悩し、成長し、あの阿久津先生になったのか。私も一番興味のあるところでした」と言い、「『女王の教室』は個人的に希望に満ちた人間の成長のドラマだと思う。完ぺきな人間は存在しない。誰もより良き方向を目指し、命の限り歩き続けているのです」と思いを新たに臨んでいる。

　撮影は２月末まで続くが、既に「エピソード１」のクライマックスとなる真矢の入水自殺シーンなどを撮り終えた。描かれることのなかった真矢の“素顔”に再び話題が集まりそうだ。
　