山崎邦紀コミュの波紋広がる、書簡流出問題。

＜昨日の午前中のツイートより＞

作家の津原泰水さんが、ご自身のBBSで、拙ブログを紹介してくれた。稲垣眞美氏代理人から浜野監督やわたしに謝罪文や慰謝料100万円などを求める要求書、ならびにそれへの回答書をアップしたもの。多謝！
http://t.co/5EmNw0E8
posted at 08:35:11

拙ブログでは、稲垣氏代理人からの要求書とこちらの回答書の前に、10月15日に日本近代文学館で行われる稲垣氏講演に対する疑問を書いた。この時期よりによって「資料は語る」という講演を行う氏の剛胆ぶりに舌を巻くが、近代文学館は尾崎翠の書簡流出に関してどのような見解を持っているのだろう。
posted at 08:46:08

不思議なのは稲垣氏代理人の所属する弁護士事務所、中村合同特許法律事務所の元「代表パートナー」が日本近代文学館の元「理事長」で現「名誉館長」（ウィキペディアによる）の中村稔氏であること。中村氏は詩人、評論家としても高名だが、日本近代文学館は稲垣氏を守ろうとしているのだろうか。謎だ。
posted at 08:54:57

今後の展開については様々なことが考えられる。もちろん書簡流出問題と稲垣氏の尾崎翠研究における功罪がメインテーマだが、わたしのツイートと浜野監督のリツイートに対して削除と謝罪文、慰謝料100万円が要求されていることも注目点ではないだろうか。http://t.co/UVmaj3Re
posted at 09:01:45

しつこくて恐縮だが、日本近代文学館に提案！　10月15日に行われる稲垣眞美氏の講演タイトル「資料は語る『女性がものを書く』」を以下のように変更したらどうでしょう。「流出した資料は何を語るか？『ものを書く女性は怒ってる』」。いや「ものを書く女性は嗤ってる」かな。
posted at 09:45:51

＜続けて、ささやかな稲垣眞美論＞

改めて稲垣氏代理人の要求書を読み直すと「貴殿らは、当方依頼人の編纂者、作家、文化人あるいは文芸評論家としての社会的評価が低下するおそれがあることを知りながら」というのだが、並べた肩書きのなかの「あるいは」は、どんな機能を果たしているのだろう。「文化人あるいは文芸評論家」なのか？
posted at 09:53:23

それとも「編纂者、作家、文化人」をうけて「あるいは文芸評論家」なのだろうか。「あるいは」を辞書で引くと「ある時は」「もしかすると」「または」（「新潮国語辞典／現代語・古語」）。まさか「もしかすると」ではないだろうから「または」に違いない。どうして文芸評論家だけ「または」なのか？
posted at 10:00:23

稲垣氏は文芸評論家としてより酒の評論家としての方が名が通っているはずだが、岩波新書の『ワインの常識』なんて大失敗もしている。http://t.co/o57t1ICQ これを根底から批判したのが『岩波新書「ワインの常識」と非常識』 http://t.co/1fwCff4G
posted at 10:06:24

稲垣氏の肩書きの「編纂者、作家」の意味は明瞭だが「文化人」はイマイチ実態が明らかでない。そこで「文化人あるいは文芸評論家」として「文化人」を補強したに違いない。分かって来たぞ。それなら最初から「文化人」を入れなければ良かったのだが「文化人」と大きく出たかったのかな。文化人て何だ？
posted at 10:19:32

たしか「文化とか文化人とか浮かれているが、文が化けるなんて気持ち悪い」というようなことを、太宰治が毒づいていたはずだが、どの小説だったか覚えていない。検索してみたけど、よく分からない。今さら太宰を読み返す気力も無いが。
posted at 10:31:53

＜太宰のフレーズの出所が分かった！＞
トロント在住の『「赤毛のアン」を書きたくなかったモンゴメリ』の著者、梶原由佳さんのご教示によるもの。

「そうしてそれが文化だってさ。呆あきれるじゃないの。文化ってどんな事なの？　文のお化けと書いてあるわね。どうして日本のひとたちは、こんなに誰もかれも指導者になるのが好きなのでしょう。大戦中もへんな指導者ばかり多くて閉口だったけれど、」（冬の花火、太宰治）
posted at 11:12:16