ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ナジームハメドを語らせろ!コミュの第5章 ノックアウトに繋げる

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 また、その独特な足捌きで捌き切れないパンチには、スウェイング及びダッキングだけで躱(かわ)し切る。
スウェイングはスッと体の力を抜くことで体を後ろに倒す。そこからの反撃も強い。スウェイングで後退した体の反動を利用してパンチを放つ。
身体は腰を始点にスウェイのように体を倒すと、倒す限界点から一気に今度は体を前へ一気に戻そうとする作用が出てくる。
この勢いとパワーを有効に利用して、自分のパワーパンチにつなげる。

 パンチを躱(かわ)した姿勢で捻りを加えて、見えにくい角度のパンチを放つ。彼はむしろスタイル状の問題で下からの攻撃が多い。
すくい上げる様なパンチはアッパーカット同様の効果を生む。
見えにくく且つ効果の一番高いパンチで、下から直接下顎のオトガイ部を狙ってすくい上げるパンチの種類だ。
彼のスタイルでは、リラックスした状態から構えている拳を胸や腹の部分に自然においているので、下からすくい上げるパンチ=アッパーカットを打つ頻度が高い。
通常であれば手は顔の前に置くガードの概念を考えなければ、これほどボクシングの運び方が変わってくる。
 通常の選手は、1試合に数発打つのがやっと打つくらいの頻度のパンチが 「アッパーカット」 である。
ボクサーには急所であるオトガイ部に触れる事すら難しい。
何故ならオトガイ部に直接パンチを打てた事自体、相手を倒打(ノックアウトで試合終了)に繋げる事が出来るパンチだからである。
要するにアッパーカットは、打てるチャンスが有りもし当たったら勝利をモノに出来る可能性が高いパンチだ。
通常選手は警戒するし、簡単には当てさせない非常に技術が必要なパンチの種類だ。
だから当たりにくくアッパーカットを使う選手が少ない。
 よくナジーム・ハメドの形容詞としてスウェイングを例に取られるが、実はディフェンスはそれだけではない。
反則スレスレにまでの低いダッキング(かがむ動作)、ウエービング(∞の字のように動かす)がもう一つの特徴だ。
人間の眼球の動きは「横の動き」より「縦の動き」の方が弱い。
狙うべきポイントが上に行ったり下に行ったりする事で、視覚や脳が混乱し身体の動きが注目しようとするせいで止まる。
 ナジーム・ハメドはアッパーカットを良く使う。
通常、試合中には使う頻度が少ない隙の多いパンチを、自分の高低差の多いスタイルに合わせて多様する。
前後の動きも多い。ウェートシフトしながらダッキング、スウェイング、ウェービング、ダッキングを繰り返し、すり足で距離を変える事も混乱の原因の一つだ。対戦相手の打ち難い位置に身体を移動する。
この試合中の混乱がノックアウトを産む。対戦相手の選手はパニック状態になり、強いパンチを下顎に何度も喰らう。
ボクサーは 「自分を持つ事」 で激しい殴り合いの我慢比べに耐えることが出来るが、混乱している状態では、世界タイトルに挑戦するような選手でも我慢の力も半減する。
 明らかな実力差と自信は相手選手の失意と共に、立ち上がる気力すら奪う。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ナジームハメドを語らせろ! 更新情報

ナジームハメドを語らせろ!のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。