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ナジームハメドを語らせろ!コミュの第3章 スタイル作り

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 彼のスタイルではスタンスはとても広い。
 それは一つの特徴的で有り、戦略的であり、罠でもあるのかもしれない。
ナジーム・ハメドは肩幅の1.5倍は有ろうかと言うほどスタンスをとる。
その広いスタンスは、対戦相手選手にしたらボクシングをやりにくくさせる要因がある。
 広いスタンスでの脚が、対戦相手選手が踏み込む時に邪魔になる。
ボクサーと言うのは、2本の腕で殴り合う。上半身の攻撃や防御のパフォーマンスなら反応できるが、それ以外は無知なほど反応できない。
要するに、上半身の動きを集中する事に全ての集中力をかける。そして、そう言う練習しかしない。
 ナジーム・ハメドは後ろ足に体重をかけ、前側の足を投げ出すように構える。その広げた足に、対戦選手は戸惑う。
ボクサーは自分の脚が相手の脚に当たる事を、もしくは対戦者の脚が自分の脚にぶつかってくる事を、もっと言えばぶつかりそうになる事を極端に嫌がる。
 その対戦相手選手の一瞬の躊躇が隙を生む。
一瞬の躊躇は、ナジーム・ハメドにとっては攻撃チャンスとなる。 そしてナジーム・ハメドはこの前足を昆虫の触覚のように使いこなす。
右が前に有るのか、左が前に有るのかクルクルと変わる軸足に相手選手は混乱する。前に有る軸足が邪魔で入りにくくなる。
 それともう一つ。
相手に自分の的を絞らせない為である。ガードで自分の顔面を守らない代わりに、ボディーワーク(身体をクネクネと動かす)をする為に広い土台(スタンス)を必要とする。
脚を土台として身体を素早く動かす為には、広くてしっかりした土台 (歩幅) が必要だ。
 ブレンダン・イングル氏と共に作り上げたナジーム・ハメドのボディーワークはまた、ボクシングの常識を覆す一つの要因だった。
ダンスを踊るように、前後左右斜めや上下に身体を動かし頭の位置を変える。『前庭動眼反射』 を多大に利用したこの戦術。
 ここまで前庭動眼反射を頼りにボクシングをする選手は、今までのボクサーの中で例が無いだろう。
ナジーム・ハメドやブレンダン・イングル氏が前庭動眼反射の事を知っているのか知らないのかは分からないが、ボクシング界に例が無いような特殊な動きをつくりだす。

 『前庭動眼反射』 というのは、頭が動いても視線がブレたり動かない現象。
これが実現するためには、頭が左右に動いた分だけ、眼が逆方向に動かなければならない。
頭の位置をモニターしているのは半規管。半規管から眼球の筋肉を動か神経へ情報を渡しているということが予想できる。
この神経が、頭が左に動いたときには眼球を右に動くように信号を送る。
この反射があることで、やっている本人が激しい動きで目を回す事は無い。

 しかし、ただ頭を左右に振り子の様に振ると視覚が混乱するほど脳が激しく揺れる。
その為ナジーム・ハメドの頭の位置は、常に垂直にする事で自分の脳への混乱を防ぐ。
 右に身体を倒した時には頭は逆に左に倒し頭を垂直に立てる。左に身体を倒した時には頭は逆に右に倒し頭を垂直に立てる。
要するに、常に身体を左右に揺り動かしても顔面は垂直に立てて置くことで、左右に身体を動かしても自分の脳が激しく揺れることは無い。
これにダッキングと言われるかがむ技術や、ボビングと言われる頭の高さを上下に変える動きが入る。
 2次元での平面的な動き。左右上下。
これらの動きに立体感を出すために、スウェーイングという身体を反らす動きを混ぜる。
 前後左右上下に前後の動きで立体感を持つ。動きにウェービングと言う、滑らかに波のように動かす為の動きを混ぜる。
動きは無限のマーク(∞)の様に動き、左右上下の動きに立体感を加える。
 脳は頭の左右の振れには弱いが、頭の前後の動きにはそれほど極端にふら付く事は無い。
左右にウエーブする瞬間に、一番低いポイントでは頭をお辞儀のように一瞬だけ下げる。
その動きがウェービングのスピード感を1段階上げる。
 その動きの中でのバランスの良さ。
 最近僕はバランスボールをやっている。両足着けずにボールに座る。
こんなのは絶対上手い筈だ!もしくはトレーニングの中に取り入れていたとか?
天才は何やらせても出来ちゃうんだろうからね…。

3枚目の写真、なんちゅう躱(かわ)しかたwバランスと反射神経がなせる技でしょう。

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