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83幕府の夜明けコミュの連続ラジオ小説 「通り雨とスコール」 第5回 再会

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※ 今回のナレーションはラジオでは全て森本レオのモノマネでオンエアしましたが、コミュでは無理なので、想像してお楽しみ下さい。

 良子は田原財閥の1人娘であった。厳格な父と心配性の母に育てられた。といっても実際に育てたのは、
 
 佳代ばあと呼ばれている、御年82歳のおばあちゃんである。

 佳代ばあは今年になって「らくらくホン」を買った。  (どうでもいいよ!)

 今日のお話は、良子が港に帰ってきてからのお話。  (佳代ばあ関係ないやん!)

(良子) ごめんなさい。

(母) いいのよ、お父さんには上手く言っておいたから。でもあまり心配かけないでね。

(良子) うん・・・

 タンカーの警笛が水平線の向こうから聞こえてくる。

(良子) ねぇ、佳代ばあは来てないの?

(母) ええ、今日はお留守番してもらってるわ。

(良子) そうなんだ。

 港を車が出ようとしたところ、良子は偶然にも晴夫を見かけた。

(良子) 加藤!車止めて!晴夫くん!

 晴夫は振り返った。そして車のそばに立つ女性のもとへと歩いた。

(晴夫) 良子さんですか?

(良子) そうよ!もう忘れちゃったの?

(晴夫) いや、そうじゃないですけど・・・

 この時、良子は長い漂流生活のせいで、ヒゲが伸び、とても人に会える状態でないことを思い出した。
 

 良子は「なぎらけんいち」のようになっていたのである。


(良子) ごめん、これにはわけがあって・・・

(晴夫) ああ、仮装パーティーなんですねーそれにしてもよくできてるなー。

(良子) 引っ張らないで!

 良子は、付けヒゲだと思い、ひっぱろうとした晴夫の手をはたいた。

(良子) Get out!!

 get out→出ろ!出て行け! これについては良く分からないが、晴夫は良子を怒せてしまったらしい。  (いや英語雰囲気で分かるから!ナレーター馬鹿だろ!)

(晴夫) ごめん、何か怒らせてしまったみたいで・・・

(良子) si〜...go home...GO HOME.GO!!

 直訳すると晴夫は良子に家に帰れと言われたようである。 (だから分かるって!)

 晴夫は漁師である父の仕事を手伝いに港まで来ていたので、家へは帰らず、父の船のところまで歩いていった。良子も車の中に入った。

(良子) 何ちんたら歩いてやがんだ、3歩以上は駆け足だろうが・・・

(母) 何ぶつぶつ言ってるの?あなたすごいけんまくで怒鳴っていたけどどうしたの?

(義男、あっ打ち間違えた良子) ごめん、少し疲れたから私寝るわ。

 窓の外の景色を眺めながら良子は思った。ああ私ったらこんな姿で飛び出ていくなんて最低・・・ヒゲボーボーだわ。
 しかもひっぱられそうになっちゃうなんて女の子としてありえない。しかも取り乱しちゃって・・・どうしよう。
 謝らなきゃ、もう!何で私があいつのことでこんな悩まなくちゃいけないわけ!あいつなんか!あいつなんか!

(晴夫) ごめん、ごめん、今戻ったよ。

(晴夫の父) おめーなぎらけんいちと知り合いだったんけ?

(晴夫) 違うよ、しかもあの人は女の人さ、付けヒゲして仮装パーティーに行くみたい。

(父) よくわかんねぇけど、死んだお前の母ちゃんによぐ似てたよー。   (晴夫の父の好みだったんかい!)


 何はともあれ、偶然にも2人は再会したのである。

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