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季刊26時コミュの連詩pdf

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「食べられちゃったよ」
右上を欠いた月が言った
でもそれが本当に
右上でいいのかわからない
たしかなことはわからない
しかし目の前で
右手をぐるぐる回しながら
何かが暗い角を曲がって行ったのは
たぶん 本当のこと
              佐々木

コメント(2)

家にあるチーズが無くなって
どうせなら月までチーズを取りに行こうと
自家用のロケットを開発するお話があったよね
月にチーズがあるんじゃなくて
月ってのはチーズで出来てると
ロケットを作った彼らは思ってたんだ
僕たちは暖かな笑いで彼らを愛するんだけど
結末 彼らは僕たちを驚かせた
月に着いた彼らが地面を掘って
口に放ると
チーズなんだ
おいしいおいしい上質なエダムチーズ
おお こっちの岩はグリュイエールチーズ
こっちの窪地は羊のブルーチーズ
本当に月は
チーズだったんだーーーー

勿論これはスクリーンに映された
作られたお話
だけど彼らにとっては本当だったんだ
月はチーズだった

月に行けない僕達はどうする?
狼たちは吼え声を上げた
賢明な羊は影を見つけて潜み
猫は力一杯伸びをした

鼠たちは折り重なって月を目指したが
最初の13匹が圧死するころ
もうそれも忘れていた

繰り返す 渦
高らかに 無為

回転しているきみは
どちらかというと鼠に似てるね

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