ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

THE 半ば面白い話(仮)コミュの☆天空の花嫁☆(ショコタン)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
人はどうして涙なんて流すのだろう?

生活感の滲む6畳間の一室。黄昏ゆく空。
油や埃で浅黒くすすけた小さな窓。
そこからぼんやりと景色を眺めて、螢子はふぅっと深いため息をつく。
羽のように広がって溶けてゆく煙。
いっぱいになってしまった灰皿を捨てるのが面倒で、いつの間にかビールの空き缶からタバコのフィルターが飛び出すようになった。
テーブルに置いてたはずのそれも、今では部屋のそこら中に転がっている。

ここで過ごす時間は1日4時間にも満たない。1本の缶ビールを飲み干し、1本のタバコを吸い、目覚めればまた彼女は夜のネオンの中に消えていく。

螢子が幼い頃、両親は離婚した。
詳細に興味はないが、原因が母にある事は蛍子は知っていた。
母は奔放な人間だ。奔放というよりはむしろ自堕落といった方がしっくりくるかもしれない。事実、ここ一週間顔を突き合わせた事もない。
ひとつ屋根の下で暮らしながら互いに何処で何をしているのかすら把握していない。無関心なのだ。
もしあの時、養育権が母ではなく父にあれば自分はここまで惨めな思いをする事はなかっただろう。

初めはただ愛されたいだけだった。誰かのぬくもりに触れたかった。本当にそれだけだった。

彼女のささやかな欲望、それをありのまま受け止めてくれる程、この街は優しくはなかった。
若く美しい容姿は人の目を惹きつけた。荒れ果てた心など誰も見向きもせず、大人達はただ彼女の肉体を求めた。

飢えとは縁のない満腹の獣達は、夜毎、彼女の体を征服する錯覚に歓喜した。
代わる代わる何度も何度も欲望の吐瀉物が彼女の体に吐き出された。
螢子もまた、その連鎖の中に身を置く事で、誰かが自分を肯定してくれる事を悟った。例えどれほど歪んだモノであろうと。

新聞配達のバイクが寂びれた街を駆け巡る時間、メッキの剥がれた繁華街はとてももの哀しい薄汚れた姿を晒す。
制服に着替えた彼女は笑顔の仮面を外し無機質な表情で学生の日常へと帰っていく。

学校の正門前で教師たちが制服のチェックをしている。その中には昨日、蛍子が相手にした獣が混じっていた。
生徒の顔なんていちいち覚えてはいないんだろう。聖者顔した大人が柔和に微笑みかける。

コイツは昨日、ちっぽけなブツをギンギンにおっ勃てて私の中で果てた。
ほんの数10分前に似たような脂ぎった親父がしゃぶり回した胸に顔を埋めて綺麗だ綺麗だホザきながら、私の体を貪った。

同じクラスのクソガキたちの顔をぼんやりと眺めた。こいつらも大人達とおんなじだ。
結局は雌を求める発情した雄でしかないなら、演技でも優しい方がいい。愛だの恋だのいわない方が楽だ。下手くそじゃないほうがいい。そして、金を握らせてくれる方が。

ときどき受ける告白とかいう儀式にはうんざりしている。
あなたの事が好きです。付き合って下さい。
お前は一体私の何を知って、私の何を好きだというのだろう。恋人になって何がしたい?一緒に食事をしたい?買い物に行きたい?ディズニーランドで一緒にネズミの化け物でも拝みたいというのだろうか?
違うね。お前らも大人達と変わらない。
私の体が欲しいんだろう。叶うなら自分の性癖に即したシチュエーションで私を抱き、有形無形の欲望を私の中に吐き出したいのだろう。哀れ。若い力なき獣達。ごめんなさいね。


そんな荒んだ生活の中で、蛍子の唯一の楽しみは月に1度だけの父との面会だった。
父はとても優しかった。過ごす時間はそう長いものではなかったがその刹那だけは屈託のない少女に戻れる気がした。

父も変わり者である事は否めず、長い黒髪を後ろで結い口髭をたくわえていた。服装も現代的とはいいがたく皮の腰巻を愛用していた。

そんな蛍子の至福のときに悲劇が襲いかかった。
父が以前より対立していた「光の教団」の幹部がふたりを襲撃したのだ。
パパs…父は身を呈して蛍子を守った。




ぬわーーーーーーーー!!





それから数年後、螢子の復讐劇が幕を開ける。



世界を救えるのは螢子だけである事を王様から告げられ、光の教団撲滅を決意する。

しかし、物を頼む王様の態度が余りに上から目線で気に入らなかったから、メタルキングのけんで会心の一撃をかまして惨殺した上で、堂々と城を後にした。

父が殺されてから、ひたすらはぐれメタルばかり倒していた螢子は既にレベル75で粗方、最強魔法を習得し、メタルキングシリーズの装備をフルコンプしていた。

雑魚敵などが相手になるはずもなく、ストーリーとか完全にシカトして出てくる敵はぶった斬った。

邪魔するヤツはすべてぶっ殺すという螢子のスタンスから橋を通さないヤツとか城の門番とかそんなヤツらもひたすら斬りまくって最短ルートで父の仇であるゲマまでたどり着いた。

ゲマの目の前に現れた螢子は既にレベルは98になっていた。
王とモンスターと村人と門番の返り血で真っ赤に染まり、キチガイオーラ全開でメタルキングのけんを舌舐めずりする螢子にゲマも本気でビビった。
超える事のできない壁を感じた。正直、少しちびった。

ゲマは螢子に戦わずして全面降伏した。
本気でごめんなさいをした。
命だけは助けて下さいと懇願した。

次の瞬間、螢子の頭に死んだ父の断末魔が過った。

(今自分がしている行動は彼を死に追いやったコイツと同じなのかもしれない。)

などどは微塵も考えなかった。ただ、過っただけだった。

ぬおーーーーー!ってwwwwww

ちょっと面白い。とか思っただけだった。
殺戮マシーンと化した螢子にセンチメンタルな感情などあるはずもなかった。

イオナズン!

メラゾーマ!

ゲマ:死ぬぅー

ベホマ(ニヤリ)

マヒャド!

ギガディン!

ゲマ:もうらめぇー

ベホマ(ニヤリ)

バギクロス!

バイキルト!

会心の一撃!

メテオ!

リバイアサン!

バハムート!

残鉄剣!

みだれうち!

もはやターンとか無意味だった。
MP消費フルシカトの豪華な魔法が繰り出された。
どっからどう見ても螢子の方が悪者だった。
壮絶なリンチだった。
しかもときどき無意味の回復させた。
それにいろんな意味でストーリーの枠を超越していた。
どうせ合併したからいいだろうとか考えていた。
そこは割と冷静だった。
完全にゲマが可哀想だった。リアルにフルボッコだった。

そしてゲマは死んだ。というより跡形もなかった。完全消滅した。

返り血を浴びてケタケタ笑う蛍子。


人はどうして涙なんか流すのだろう?


もはや彼女にその答えに行き着く術は残されてはいないだろう……




タララッタタタッタター♪

あっレベルあがった!

コメント(7)

>>[1]
途中でぶん投げたくなりましてwwwwww
急な坂道を転がり落ちるこの感じがたまらんwww

前半で感じた事、もともと高かった比喩表現にさらに磨きがかかったような
特にメッキの剥がれた繁華街が好き


>>[3]

これホントはもうちょっと暗殺までの経緯を細かく書いてたんですけど、思い切ってぶっつり切りましたw

比喩表現。もっともっと磨きます!
めっちゃおもろいんやけどw
何この世界観w
>>[5]
えらい遅くなりました。コメントありがとうございます!
携帯小説()風味+カオスドラクエでした。
しょこたんスゲぇ!
アダルトビデオコーナーではじめて勃ち止まってしまった!!!

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

THE 半ば面白い話(仮) 更新情報

THE 半ば面白い話(仮)のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。