これは俺がランニング中に体験した出来事である。
俺が住んでいる土地はそれはそれはド田舎でもう田んぼと山とエロ本しかない。
一番近くのコンビニに行くのに車で３０分はかかり、最寄り駅に行くには山をいくつか越えねばならない程だ。
つい先日なんか熊が出没して『熊が出たので外には出ないでくださ〜い』とか放送が流れる始末。
そんなド田舎で熊や猪、鹿などに遭遇したのも一度や二度ではない。
しかしそれらのどの野生動物もついこないだ遭遇した生き物に比べればかわいいものだ。
ある夕方６時頃の話である。
もう夏も終わり日の入りの時刻も大分早まったため辺りは既に暗くなっていた。
暗い中俺は田んぼ道を長渕を熱唱しながら走っていた。
近所迷惑じゃないかって？
半径２キロ以内に民家などないから心配いらない。
しかし田舎でそんな姿を見られたら一瞬で広まるため一応誰もいないか常に確認しながら走るというチキンっぷり。
まぁそんな事はどーでもいい。
俺が長渕の『しょっぱい三日月の夜』のサビ部分
『うおう！うおう！と〜♪負け犬が吠えてる♪』
と歌っていると「ウォウ!!ウォウ!!」
と、本当に犬の鳴き声が聞こえてきたのである。
走っているうちに鳴き声のする方へ徐々に近づいていき、ついにその姿を確認することができた。
犬１「ウォウ!!ウォウ!!」
犬２「ウォウ!!ウォウ!!」
現れたのは二匹の犬だった。
その二匹は口喧嘩でもしているかのように吠え合っていた。
二匹の喧嘩を目にした俺は自分が気持ち良く歌っている最中に邪魔をされたのが気に食わなかった。
俺「やかましいわ!!!この負け犬どもが!!!静かにしやがれ!!!!!」
ここで急遽『犬１VS犬２』から『犬連合VSザバス』に変わった。
犬１「ウォウ!!!!!ウォウ!!!!!」
犬２「グルル……ウォウ!!!!!」
ザバス「うっせー!!!このクソ犬が!!!」
犬１「ヴォウ!!!!!ヴォウ!!!!!」
犬２「グルル…プシュー…ヴォウ!!!!!」
ザバス「なんだコラ？やんのかコラ？」
犬１「ヴォウ!!!!!ヴォウ!!!!!」
犬２「グルル…プシュー…ヴォウ!!!!!」
ザバス「やかましいｯ！何度も同じセリフはいてんじゃねｪ━━━ｯてめ━━オウムかコラｧｯ!!」※犬です
ここであろう事か犬どもが俺に向かって突進してきたのである。
フンｯ。たかが野良犬ごときが人間様に勝てるとでも？
ザバス「どうやらオウムではなく井の中の蛙のようだな!!!!!」※犬です
とは言っても犬相手に暴力を奮っては徳川綱吉の霊に呪われて夜眠れなくなる気がしたのでそれは止すことに。
しかし俺には秘策があった。
かつて熊と対峙した時のことである。
俺は喜界島もがなもビックリなバカデカい声で威嚇することで熊を追い返すことに成功している。(実話)
その威嚇をこのクソ犬どもにぶちかましてやるのだ。食らえｯ!!!!!
俺「シュワッ!!!!!」
どうだ？ビビったろ？
この『シュワッ!!!!!』は一見ウルトラマンの掛け声っぽいし文字でみてもそれ程迫力がないだろう。
しかし実際は孫悟飯が人造人間１６号の頭をセルに踏み潰されてキレた時に叫んだ『うぉああああ━━っ!!!!!』ぐらいの迫力はあったはずだ。
あの場にもしベジータがいたら「う…うう…ｶﾞﾁｶﾞﾁｶﾞﾁ」確実だったろう。
まぁそんな事はどーでもいい。
ビビったらとっとと俺の前から消えr…って飛び込んできとる!!!!
その姿はまるで赤カブト相手に絶天狼抜刀牙を繰り出す流れ星銀そのものだった。
このままでは俺の胴体が真っ二つになる!!!
ここで初めてマンモスヤバいと察した俺は見事なフットワークで熊犬の究極奥義をかわし、もうめんどくさいから逃げる事にした。
俺は逃げながら奴と戦う。
犬どもは追いながら俺と戦う。
つまり挟み撃ちの形には全くならないな。
俺は逃げながら犬どもを罵倒し続けた。
ザバス「このクソ犬がｯ!!俺が一体なにしたっつーんだ!!!ボケがｯ!!!こっち来んなｯ!!」
犬１「ヴォウワシャ━━━ｯ!!!!!」
犬２「ガッフ!!!!!ガッフ!!!!!」
犬１なんかもうほぼ追い付いて口をガチガチやってる。
噛みつく気満々にも程がある。
ザバス「貴様らいい加減にしろ━━━━ｯ!!俺は幼少時代に二匹同時に腕を噛まれたり靴を片方だけ盗まれたりと犬はトラウマなんじゃボケ━━━━━━ｯ!!!!!」(実話)
そんな俺の過去の告白に犬どもはまるで聞く耳ナッシンで追い続ける。
犬１「ヴォウワシャ━━━ｯ!!!!!」
犬２「ガッフ!!!!!ガッフ!!!!!」
もしこの時に百メートル走のタイムを計っていたら間違いなく自己ベストを更新していただろう。
俺はケルベロスに追い掛けられる小早川セナのごとく猛スピードで逃げた。
あのウサイン・ボルト……は流石に無理でも、ボルトの親戚の友人の弟の義父のデブのおっさんとかになら間違いなく勝っていただろう。
何度も後ろを振り返りながら｢やんのかコラァ!!!!!｣と叫び続ける自分の姿を想像したら物凄くカッコ悪い事山の如し。
しかし止まるわけにも行かずひたすら走り続けた。
ザバス「もうっ…！……マジっ！…ちょ、許して…ごめっ…！」
流石に全速力で数百メートル走ると呼吸も乱れる。
しかし俺はなんとか逃げ切り犬よりも足が速い事を証明したのである。
振り返ると犬どもは立ち止まり吠え続けている。
ザバス「バーカ！ノロマ！負け犬！」
もう一つ悪口を言おうとした所ででまた向かってきたので逃げた。
クソｯ…まさか犬ごときにビビるとは思わなかった。
はっきり言って熊よりもティッシャーキングまさゆき(日々トレ?参照)よりも怖かった。
なぜあそこまで凶暴だったのだろうか？
しばらくしてから振り返るとそこには犬１犬２の他にもう三匹子犬の姿があった。
そう…彼らには子供がいたのだ。
子を守るために自分よりも大きな生物に立ち向かうその姿に俺は感動してしまい不覚にも涙を流した。
相手が俺ではなくヴァニラ・アイスだったら確実に蹴り殺されていただろう。
危険を冒してやらねばならないと覚悟を決めたあの親犬の愛情には敬意を払っておくとしよう。
疲れはしたがとても爽やかな気分で家に帰ることができた。
家に着くと俺の分だけ晩飯が用意されてなくてまた泣いた。
俺が住んでいる土地はそれはそれはド田舎でもう田んぼと山とエロ本しかない。
一番近くのコンビニに行くのに車で３０分はかかり、最寄り駅に行くには山をいくつか越えねばならない程だ。
つい先日なんか熊が出没して『熊が出たので外には出ないでくださ〜い』とか放送が流れる始末。
そんなド田舎で熊や猪、鹿などに遭遇したのも一度や二度ではない。
しかしそれらのどの野生動物もついこないだ遭遇した生き物に比べればかわいいものだ。
ある夕方６時頃の話である。
もう夏も終わり日の入りの時刻も大分早まったため辺りは既に暗くなっていた。
暗い中俺は田んぼ道を長渕を熱唱しながら走っていた。
近所迷惑じゃないかって？
半径２キロ以内に民家などないから心配いらない。
しかし田舎でそんな姿を見られたら一瞬で広まるため一応誰もいないか常に確認しながら走るというチキンっぷり。
まぁそんな事はどーでもいい。
俺が長渕の『しょっぱい三日月の夜』のサビ部分
『うおう！うおう！と〜♪負け犬が吠えてる♪』
と歌っていると「ウォウ!!ウォウ!!」
と、本当に犬の鳴き声が聞こえてきたのである。
走っているうちに鳴き声のする方へ徐々に近づいていき、ついにその姿を確認することができた。
犬１「ウォウ!!ウォウ!!」
犬２「ウォウ!!ウォウ!!」
現れたのは二匹の犬だった。
その二匹は口喧嘩でもしているかのように吠え合っていた。
二匹の喧嘩を目にした俺は自分が気持ち良く歌っている最中に邪魔をされたのが気に食わなかった。
俺「やかましいわ!!!この負け犬どもが!!!静かにしやがれ!!!!!」
ここで急遽『犬１VS犬２』から『犬連合VSザバス』に変わった。
犬１「ウォウ!!!!!ウォウ!!!!!」
犬２「グルル……ウォウ!!!!!」
ザバス「うっせー!!!このクソ犬が!!!」
犬１「ヴォウ!!!!!ヴォウ!!!!!」
犬２「グルル…プシュー…ヴォウ!!!!!」
ザバス「なんだコラ？やんのかコラ？」
犬１「ヴォウ!!!!!ヴォウ!!!!!」
犬２「グルル…プシュー…ヴォウ!!!!!」
ザバス「やかましいｯ！何度も同じセリフはいてんじゃねｪ━━━ｯてめ━━オウムかコラｧｯ!!」※犬です
ここであろう事か犬どもが俺に向かって突進してきたのである。
フンｯ。たかが野良犬ごときが人間様に勝てるとでも？
ザバス「どうやらオウムではなく井の中の蛙のようだな!!!!!」※犬です
とは言っても犬相手に暴力を奮っては徳川綱吉の霊に呪われて夜眠れなくなる気がしたのでそれは止すことに。
しかし俺には秘策があった。
かつて熊と対峙した時のことである。
俺は喜界島もがなもビックリなバカデカい声で威嚇することで熊を追い返すことに成功している。(実話)
その威嚇をこのクソ犬どもにぶちかましてやるのだ。食らえｯ!!!!!
俺「シュワッ!!!!!」
どうだ？ビビったろ？
この『シュワッ!!!!!』は一見ウルトラマンの掛け声っぽいし文字でみてもそれ程迫力がないだろう。
しかし実際は孫悟飯が人造人間１６号の頭をセルに踏み潰されてキレた時に叫んだ『うぉああああ━━っ!!!!!』ぐらいの迫力はあったはずだ。
あの場にもしベジータがいたら「う…うう…ｶﾞﾁｶﾞﾁｶﾞﾁ」確実だったろう。
まぁそんな事はどーでもいい。
ビビったらとっとと俺の前から消えr…って飛び込んできとる!!!!
その姿はまるで赤カブト相手に絶天狼抜刀牙を繰り出す流れ星銀そのものだった。
このままでは俺の胴体が真っ二つになる!!!
ここで初めてマンモスヤバいと察した俺は見事なフットワークで熊犬の究極奥義をかわし、もうめんどくさいから逃げる事にした。
俺は逃げながら奴と戦う。
犬どもは追いながら俺と戦う。
つまり挟み撃ちの形には全くならないな。
俺は逃げながら犬どもを罵倒し続けた。
ザバス「このクソ犬がｯ!!俺が一体なにしたっつーんだ!!!ボケがｯ!!!こっち来んなｯ!!」
犬１「ヴォウワシャ━━━ｯ!!!!!」
犬２「ガッフ!!!!!ガッフ!!!!!」
犬１なんかもうほぼ追い付いて口をガチガチやってる。
噛みつく気満々にも程がある。
ザバス「貴様らいい加減にしろ━━━━ｯ!!俺は幼少時代に二匹同時に腕を噛まれたり靴を片方だけ盗まれたりと犬はトラウマなんじゃボケ━━━━━━ｯ!!!!!」(実話)
そんな俺の過去の告白に犬どもはまるで聞く耳ナッシンで追い続ける。
犬１「ヴォウワシャ━━━ｯ!!!!!」
犬２「ガッフ!!!!!ガッフ!!!!!」
もしこの時に百メートル走のタイムを計っていたら間違いなく自己ベストを更新していただろう。
俺はケルベロスに追い掛けられる小早川セナのごとく猛スピードで逃げた。
あのウサイン・ボルト……は流石に無理でも、ボルトの親戚の友人の弟の義父のデブのおっさんとかになら間違いなく勝っていただろう。
何度も後ろを振り返りながら｢やんのかコラァ!!!!!｣と叫び続ける自分の姿を想像したら物凄くカッコ悪い事山の如し。
しかし止まるわけにも行かずひたすら走り続けた。
ザバス「もうっ…！……マジっ！…ちょ、許して…ごめっ…！」
流石に全速力で数百メートル走ると呼吸も乱れる。
しかし俺はなんとか逃げ切り犬よりも足が速い事を証明したのである。
振り返ると犬どもは立ち止まり吠え続けている。
ザバス「バーカ！ノロマ！負け犬！」
もう一つ悪口を言おうとした所ででまた向かってきたので逃げた。
クソｯ…まさか犬ごときにビビるとは思わなかった。
はっきり言って熊よりもティッシャーキングまさゆき(日々トレ?参照)よりも怖かった。
なぜあそこまで凶暴だったのだろうか？
しばらくしてから振り返るとそこには犬１犬２の他にもう三匹子犬の姿があった。
そう…彼らには子供がいたのだ。
子を守るために自分よりも大きな生物に立ち向かうその姿に俺は感動してしまい不覚にも涙を流した。
相手が俺ではなくヴァニラ・アイスだったら確実に蹴り殺されていただろう。
危険を冒してやらねばならないと覚悟を決めたあの親犬の愛情には敬意を払っておくとしよう。
疲れはしたがとても爽やかな気分で家に帰ることができた。
家に着くと俺の分だけ晩飯が用意されてなくてまた泣いた。
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