THE　半ば面白い話（仮）コミュの日々のトレーニング?　(ｻﾞﾊﾞｽ)

これは深夜３時に俺がいつものように公園でＳＡＳＵＫＥの練習をし終え、自宅まで走って帰っていた時の話である。

あの日を境に俺は猫を見ると追いかけずにはいられない体質になった。(日々トレ?参照)

気をつけて転ばなければ何の問題もない。

前回、猫を驚かせてひどい目に遭ったのはたまたまだ。

そんな事を考えているとさっそく三毛猫を発見。

そして射程圏内５メートルに入った瞬間、俺は全力で追いかけた。

猫を追いかけるうちに分かったことがある。
これはあくまで仮説だが、こいつらは決して真っ直ぐは逃げないのだ。

おそらく直線距離だと天敵(俺)に追いつかれることを知っているのだろう。

猫が速いと感じるのは、スピードではなくその素早さ、優れた敏捷性のためであると思う。

おそらく猫に反復横跳びをさせたら小早川セナでも勝てないだろう。

まぁそんな事はどーでもいい。

しばらく追いかけていると猫は歩道脇の林に突っ込んだ。

壁のごとく立ちはだかる林。

小さい猫だから通れたわけで人間が通るのは不可能だろう。

そこを通ってまで猫を追いかける理由もないし今日はおとなしく帰るしかないな。

だからこそ猫もこの道とも呼べぬ道を選んだはずだ。俺が諦めるように。

だが断る！！！！

俺は両手で顔をガードしながら頭から林に突っ込んだ。

猫は奇声を発し逃げたが、同時に

？？？『ぅわをおおおおああああ！！？』

という声。

俺『！？』

林を突き破るとひとりのおっさんが下半身のマグナム…いやピストルを俺に向けて発砲してきた。

正確にはおっさんが林に向かって用を足している最中に俺が正面の林を突き破って現れたのだが…

俺はおっさんの小便を避けきることはできなかった。

俺『うわっ、ちょっ！！！！』

おっさん『あー！すみません！ごめんなさい！ごめんなさい！えっと…ごめんなさい！』

注)ちなみに小便はずっと出続けています。

俺『ちょっ！まっ、向き…変えて！？』

この時俺が横にどければよかったのだが、非常にテンパっていたためその場でジャンプするぐらいしかできなかった。

おっさん『えっ！？向きを？えっと…』

おっさんはピストルをふり回し始めた。

もはや雨のように降りかかる小便。

俺『ちがっ！向き…体ごとっ…！…てか長っ！！』

おっさん『ごめんなさい！ごめっ…えと…飲み過ぎちゃって…その…えへへ…』

俺『笑ってんじゃねえええええ！！！！』

本気でこのおっさんにオラオラのラッシュを叩き込みたかったがとりあえず逃げる事を考えた。

しかし正面からおっさんが小便を四方八方にまき散らしているため、逃げ場はもはや後ろしかなかった。

おれは再び林にダイブし、路上に出た。

すると自転車の急ブレーキの音とともに

『うわぁ』

という声。

最悪だ。

こんなとこで警察に会うとは…。

しかも二人組の警察官のうちの１人は、いつかの俺の夢を笑った警察官Ｂだった。
（日々トレ?参照）

今回は警察官２人をそれぞれＢ、Ｃとしよう。

Ｃ『なにをしてるんですか？』

俺『えっ？いや…ＳＡＳＵＫＥ帰りです！』

Ｂ『笑』

Ｃ『そうですか。こんなところから急に出てき…………え！？どうやって！？』

俺『…勢いです』

Ｃ『あ～…勢い…いやいやいや！！』

途中省略。(忘れた)

Ｃ『あの～悪いんですけどちょっと一緒に来てもらえますか？』

俺『だがことわ……いや、急いでるんで帰らせてください。本当は(ジャージがおっさんの小便まみれで臭ぇし汚ぇから)この場で全裸になりたいぐらいなんです！！切実に！！』

()内は説明するのだるいから省略した。

Ｃ『ちょっ何を言ってるんですか！！一緒に来てもらいますからね！？』

俺『いや！！おっさんのションベ……はい。』

仕方なく俺は大人しく警察官の後をついて行くことにした。

…途中までは。

どうしてもおっさんの小便の臭いに耐えられそうになかった俺は逃げ出す作戦に急遽変更した。

方法はアレしかない。

チャリ相手に逃げ切る絶対の自信があった俺は２人の隙を見て、

『アリーベデルチ！！』

そう叫びながら林に向かって本日３度目のダイブ！！！

まぁ結局逃げ切ることは出来ずに朝まで交番で説教された。