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サンド フラップ ジャックスコミュの始めての朝に。

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柔らかいぐにゃぐにゃしたものが、ねっとりと、しつこく追いかけてくる。

「それ」が触れてくると、ピリピリと痺れた。

「それ」は、軽快に穏やかな感触では無かったので、
今回はきっと、あの場所へ行くんだろう。

俺は、少しだけ笑ってしまった。

なぁ、「それ」よ。俺が一番最初に出会った「それ」は、お前さんなんか比べもんにならないくらい、キツかったよ。

今、俺を追いかけてくる「それ」は、俺の考えてる事が分かったのか、益々スピードを上げ、体の半分を分裂させ、俺の頭目掛けて飛んできた。

焼けつくように、ビリビリ痛む。

でも、やはり、俺は笑ってしまった。

なぁ、「それ」よ、怒ったのか?
お前さんだって充分嫌な感じなんだぜ?
ただ、俺が一番最初に会った「それ」とは、やはり段違いだ。

俺は、体の力を抜いた。
今までの経験から行くと、
走って走って自然に力が抜ける時に、アチラに行けるみたいなのだ。

もうそろそろ、走れなくなってきたので、力を抜く事にしたのだ。

力を抜く時、厳密に言えば、もう走れなくなり、死を覚悟した時、
一瞬意識が飛び、気が付くとアチラにいる。

毎回「死」を覚悟するのだ。

「それ」が俺に追い付いて、ねばねばと俺を包んだ。

痺れが心臓に突き刺さる。
鈍痛が続く。

ああ、やはり、お前さんも、なかなかイイ感じでイヤな感じだな。

「それ」は、ニヤリと笑った。
気がした。


アチラに必ず行ける保証はない。
ただ、
俺は、
「それ」を毎回愛しく思うのだ。

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