エアアジア・ジャパン(LCC)コミュのANA出資の格安航空会社(LCC)ピーチとエアアジア・ジャパンを比較

ANA出資の格安航空会社(LCC)ピーチとエアアジア・ジャパンを比較
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いぬぽち (2011年7月23日 09:16) | トラックバック(0) ANA、全日空の伊藤社長は成田空港をベースに展開するエアアジア・ジャパンとANA本体が需要を奪いあう可能性もありえると記者会見でコメントしています。

ただ、それよりも潜在需要を掘り起こしANAの連結利益を押し上げる効果のほうが大きいと判断したとのこと。

ANAとエアアジア・ジャパンの需要奪い合いも考えなければならないかもしれませんが、エアアジア・ジャパンとピーチ・アビエーションとの兼ね合いも考えなければならないように思えます。


◆エアアジア・ジャパンとピーチの比較

少ないデータですが、まとめてみます。

エアアジア・ジャパン ピーチ
ANA出資率 67%（連結子会社） 33.4%（持ち株会社）
運航開始予定 2012年8月 2012年3月
拠点 成田空港 関西空港
運賃目標 国内線半額以下
国際線4割以下 国内線半額以下
国際線半額以下
運航路線 国内線＋アジア
（未定） 札幌1日3便
福岡1日4便
ソウル週7便
拠点 成田空港 関西空港



◆ピーチとエアアジアジャパンの関係

・ピーチはライアンエアのアドバイスを受ける予定ですし、エアアジア・ジャパンはエアアジアと組みノウハウを取り入れる。

・同じ国内で東京と大阪を拠点としたANA出資の連結子会社と持ち株会社の格安航空（LCC）となる。

ライアンエアとエアアジア、世界のLCC業界の代表2社の代理戦争にも見えてきます。
そう考えると両社はライバル関係になるといっても過言ではありません。

ジェットスターの成田空港ベースLCC立ち上げにJALがイッチョ噛みしようとしている以上、2014年度の成田空港発着枠拡大を見逃すわけにはいきません。

ですから、ANAがリーマンショックの後、一度頓挫したエアアジアとの協業(エアアジア・ジャパン）を大震災の後にも関わらず、一気に復活させたのも解らなくはありませんね。

ただ、伊藤社長の「ピーチは関西空港を拠点とし、国内線とアジア路線に展開する方向性を持っている会社」という少し苦しい発言からしても、エアアジア・ジャパンとピーチの違いは成田空港ベースか関西空港ベースかの違いしかない、という意味にもとれます。

もちろん、エアアジア・ジャパンはANAの連結子会社であり、業績が直接ANA本体に影響を及ぼす以上、エアアジア・ジャパン重視ではあるでしょう。

今回、ANAは少し急ぎすぎた気がしないでもありません。
ライアンエアとエアアジアとの板挟みも考えられます。

ピーチを独自経営だからといって自由にさせ、ライアンエアのアドバイス通りにイケイケで飛び回られると確実にANAのシェアを奪うことになり、若干頭痛がすることになるやもしれませんしね。

二兎追うものは一兎をも得ず…。
言い得て妙になりませんように。


◆ピーチの求人募集はユニーク

ピーチですが、従業員募集のため大阪市内でビラ配りをしているようです。
道行く自転車に乗ったオバチャンに「娘さんいらっしゃればよろしくー」というカジュアルな感じの求人。
資格はいらない、誰でもOKをウリに求人を行っているようで、なかなかユニーク、というよりコストカットもここまで来たかという感じですね。

もちろん、話題作りが一番の狙いでしょうけれども。




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